肩こりだけじゃない!後頭部のズキズキ〜後頭神経刺鍼法〜

肩こりだけじゃない!後頭部のズキズキ〜後頭神経刺鍼法〜 未分類

今回はデスクワークで慢性的な肩こりに悩まされ、最近は後頭部までズキズキ痛みだしたという患者さんが来院しました。市販の痛み止めを飲んでもなんだかスッキリしない…。長時間のパソコンとスマホ漬けの毎日。果たして原因はどこにあるのか、そして鍼で後頭部の痛みは和らぐのか!?

コリ男
コリ男

先生、もう何ヶ月も肩がガッチガチで…
最近は後頭部までズキズキ痛むんです

アフロ先生
アフロ先生

それはつらいねぇ
お仕事はデスクワークが多いのかな?

コリ男
コリ男

はい、1日中パソコンで…
休憩中もずっとスマホ見ちゃってて

アフロ先生
アフロ先生

なるほどね
ちょっと後頭部を触らせてもらうよ

アフロ先生
アフロ先生

後頭部の真ん中に出っぱりがあるだろう?これが「外後頭隆起」
その外側を押してみるね…

コリ男
コリ男

あっ、そこ!
ズーンと頭のてっぺんまで響きます

アフロ先生
アフロ先生

やっぱり
肩こりに後頭神経痛が重なっているね

コリ男
コリ男

後頭神経…?
どこを通ってる神経なんですか?

アフロ先生
アフロ先生

いい質問だね!
後頭部の神経を一緒におさらいしよう

後頭神経の解剖

大後頭神経(だいこうとうしんけい):第2頸神経の後枝。外後頭隆起の外側2.5cm付近で表層に現れ、後頭動脈のすぐ内側を走行する。後頭部の皮膚の知覚を支配する。

小後頭神経(しょうこうとうしんけい):頸神経叢の知覚神経(第2・第3頸神経前枝)。外後頭隆起の外側5.0cm付近で表層に現れる。後頭部外側から耳介の後上部の皮膚の知覚を支配する。

ポイント:頸神経叢の知覚神経は胸鎖乳突筋の後ろで筋膜を貫いて「神経点」をつくり、ここから小後頭神経・大耳介神経・頸横神経・鎖骨上神経が出る。

(図1 大後頭神経・小後頭神経の知覚支配の画像 ※画像準備中)

コリ男
コリ男

大きいのと小さいので場所が違うんですね
どこに鍼を打つんですか?

アフロ先生
アフロ先生

目印は外後頭隆起と上項線だよ
刺鍼部位を見ていこう

刺鍼部位(体表面上)

大後頭神経:外後頭隆起の外側2.5cm付近で、上項線上とする。

小後頭神経:大後頭神経の刺鍼部位よりさらに外側2.5cm付近(=外後頭隆起の外側5.0cm)で、上項線上とする。

外後頭隆起を基準に、内側から「大後頭神経 → 2.5cm → 小後頭神経」と覚えると分かりやすいよ。

(図2 後頭神経刺鍼の部位の画像 ※画像準備中)

刺鍼操作と使用鍼

使用鍼:特別な指定はないが、16号・18号のような細い鍼がよい。通常は腹臥位(うつ伏せ)で行う。

大後頭神経への刺鍼:刺鍼部位で後頭動脈の拍動を触知し、そのすぐ内側の皮膚に直刺する。得気が後頭部付近にあればよい。

小後頭神経への刺鍼:刺鍼部位の皮膚に直刺する。得気が後頭部外側から耳介の後上部にあればよい。

おまけ:浅頸神経刺鍼

頸神経叢の知覚神経は胸鎖乳突筋の後ろで筋膜を貫いて神経点をつくり、小後頭神経・大耳介神経・頸横神経・鎖骨上神経が出る。これらは後頭部・耳介後上部・頸部から鎖骨上窩に至る皮膚の知覚を支配するので、その領域の痛みには浅頸神経刺鍼が効果的。

刺鍼部位:胸鎖乳突筋の後縁で、外頸静脈との交差部より頭側に1.5〜2.0cmの部位。

刺鍼操作:神経は皮下にあるので浅刺する。得気が頸部から鎖骨上窩に至る領域で得られればよい。通常は背臥位(仰向け)で、首を回旋させて行う。

アフロ先生
アフロ先生

刺鍼のときは注意点もあるから、しっかり押さえておこうね

注意点・禁忌・適応

注意点:疼痛様の感覚が生じる場合は刺し直す。大後頭神経のすぐ外側を後頭動脈が走行するので、拍動を確認して動脈への刺鍼を避ける。雀啄術などは慎む。浅頸神経刺鍼では外頸静脈の位置を確認し、その部への刺鍼を避ける。

禁忌:高熱や感染症などの状態にあるときは行わない。刺鍼部位の皮膚に炎症所見などがある場合は注意して行う。

適応:後頭神経痛や、肩こりからくる後頭部痛に応用される。

アフロ先生
アフロ先生

東洋医学なら、後頭部・項部の天柱や風池、肩こりには肩井も使うよ
「風(ふう)」が項背部に入ったと考えるんだ

コリ男
コリ男

後頭動脈を避けるのが大事なんですね
お願いします!

アフロ先生
アフロ先生

じゃあ、うつ伏せになってもらって
後頭動脈の拍動を確認しながら刺していくよ〜

(施術シーンの画像 ※画像準備中)

一週間後・・・

コリ男
コリ男

先生!
あのズキズキがだいぶ楽になりました!
肩も軽い気がします

アフロ先生
アフロ先生

いい感じだね!
あとはこまめに休憩して、スマホの見すぎに気をつけよう

コリ男
コリ男

はい!
アフロ先生、ありがとうございます(^^)

後頭神経刺鍼法のまとめ

大後頭神経は第2頸神経の後枝で後頭部の皮膚知覚を、小後頭神経は頸神経叢(第2・第3頸神経前枝)の知覚神経で後頭部外側〜耳介後上部の皮膚知覚を支配する。

刺鍼部位は上項線上で、大後頭神経=外後頭隆起の外側2.5cm、小後頭神経=さらに外側2.5cm(外後頭隆起の外側5.0cm)。16〜18号の細い鍼で腹臥位が基本。

大後頭神経のすぐ外側を後頭動脈が走るので、拍動を確認して動脈への刺鍼を避ける。雀啄術は慎み、高熱・感染症・刺鍼部の炎症があるときは行わない。

適応は後頭神経痛肩こりからくる後頭部痛。頸部〜鎖骨上窩の痛みには浅頸神経刺鍼(胸鎖乳突筋後縁、外頸静脈交差部の頭側1.5〜2.0cm・浅刺)も効果的。

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