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頭蓋骨・顎関節の要点まとめ―頭頂骨の縫合から顔面頭蓋・顎関節の運動までずがいこつがくがんせつまとめ

頭頂骨・顔面頭蓋・顎関節は、はり師・きゅう師や柔整・PTの国試で毎回のように顔を出す頭部の骨・関節分野です。この記事では、頭蓋冠の主体である頭頂骨とその4つの縫合、鼻骨・涙骨・頬骨からなる顔面頭蓋、そして咀嚼を担う顎関節の構造と運動までを、位置関係と数値を軸に一気通貫で整理します。

頭蓋骨・顎関節の要点まとめ|頭蓋骨・顎関節の要点まとめ 1
頭頂骨の対数左右1対
頭頂骨の分類・形状四角形の扁平骨(頭蓋冠=頭のてっぺんの主体)
頭頂骨・前方の縫合冠状縫合(前頭骨と接する)
頭頂骨・正中の縫合矢状縫合(左右の頭頂骨どうしが接する)
頭頂骨・側方の縫合鱗状縫合(側頭骨と接する)
頭頂骨・後方の縫合ラムダ縫合(後頭骨と接する)
顔面頭蓋の代表的な骨鼻骨・涙骨・頬骨・上顎骨(いずれも左右1対)
涙の通り道眼球表面→涙嚢→鼻涙管→鼻腔(下鼻道)
顎関節の構成要素下顎頭+下顎窩+関節円板(線維軟骨性)
顎関節の運動の種類上下運動・前進後退運動・側方回旋運動の3種類(左右共同)

頭頂骨とは?頭蓋冠の屋根をつくる扁平骨

頭頂骨(とうちょうこつ)は、脳を収める頭蓋腔のいちばん上を覆う「屋根」の部分をつくる骨です。左右1対あり、それぞれはほぼ四角形をした扁平骨に分類されます。左右の頭頂骨が正中で組み合わさることで、頭のてっぺん(頭蓋冠)の主体を形成します。

国試では「頭蓋冠(頭のてっぺん)の主体をなす骨はどれか」という形で問われることが多く、正答は頭頂骨です。頭頂骨の前方には前頭骨、後方には後頭骨、側方には側頭骨があり、頭頂骨はこれらの骨に取り囲まれる位置関係にあります。

項目内容
位置頭蓋腔の最上部(頭蓋冠)
対数左右1対
形状・分類四角形の扁平骨
前方に接する骨前頭骨
後方に接する骨後頭骨
側方に接する骨側頭骨
頭蓋における頭頂骨の位置。頭蓋腔の一番上を覆う「屋根」にあたる。
頭蓋における頭頂骨の位置。頭蓋腔の一番上を覆う「屋根」にあたる。

頭頂骨と4つの骨の連結(縫合)―国試最頻出ポイント

頭頂骨は縫合の中心となる骨で、前後左右の4方向でそれぞれ異なる名前の縫合を通じて周囲の骨と連結します。この「方向×縫合名×相手の骨」の組み合わせは、国試で単独の設問としても、頭蓋骨全体の位置関係を問う設問の中でも繰り返し出題されます。

覚え方のゴロとしては、頭蓋冠を上から見たときの「前=冠状/中=矢状/外=鱗状/後=ラムダ」という並びで押さえると整理しやすくなります。

この4つの骨(前頭骨・頭頂骨〈対側〉・側頭骨・後頭骨)との縫合をすべて言えるようにしておくことが、頭蓋骨分野の得点源になります。

方向縫合名接する相手の骨
前方冠状縫合前頭骨
正中(左右間)矢状縫合頭頂骨どうし(対側の頭頂骨)
側方鱗状縫合側頭骨
後方ラムダ縫合後頭骨
頭頂骨の縫合まとめ。冠状縫合→矢状縫合→鱗状縫合→ラムダ縫合の流れで一発暗記。
頭頂骨の縫合まとめ。冠状縫合→矢状縫合→鱗状縫合→ラムダ縫合の流れで一発暗記。

顔面頭蓋を構成する骨―鼻骨・涙骨・頬骨と涙の通り道

頭蓋は大きく「脳頭蓋(頭頂骨などが含まれる頭蓋冠を含む)」と「顔面頭蓋」に分けられます。顔面頭蓋の代表的な骨として、鼻骨・涙骨・頬骨の3つの位置関係と役割を押さえておきましょう。

涙骨に関連して国試で問われやすいのが涙の流れです。涙は①眼球表面から②涙嚢に集まり、③鼻涙管を通って④鼻腔(下鼻道)へ排出されます。涙骨がつくる涙嚢窩は、この涙の通り道の中継点にあたる構造です。

骨名特徴位置関係
鼻骨鼻根部を形成/左右1対顔面の正中、前頭骨の下方
涙骨涙嚢窩をつくる/顔面頭蓋で最も薄い骨の一つ眼窩内側壁の一部
頬骨頬部の骨性の突出をつくる眼窩外側壁の一部
涙の流れ①眼球表面→②涙嚢→③鼻涙管→④鼻腔(下鼻道)涙骨の涙嚢窩を経由
顔面頭蓋を構成する鼻骨・涙骨・頬骨の位置と、涙の流れ(眼球表面→涙嚢→鼻涙管→鼻腔)。
顔面頭蓋を構成する鼻骨・涙骨・頬骨の位置と、涙の流れ(眼球表面→涙嚢→鼻涙管→鼻腔)。

顎関節の構造と3つの運動

顎関節(がくかんせつ)は、下顎骨の下顎頭が側頭骨の下顎窩にはまり込むことでつくられる関節です。関節面の間には関節円板が介在しますが、この関節円板は他の多くの関節にみられる硝子軟骨ではなく線維軟骨性である点が国試のひっかけポイントになります。関節包はゆるく、靭帯によって補強されており、左右1対の顎関節が共同して働くことで咀嚼運動を支えます。

顎関節の運動は大きく3つに分けられます。

「咀嚼」というキーワードが出てきたら③の側方回旋運動と結びつける、という形で国試では問われやすくなっています。

構成要素/運動内容
下顎頭下顎骨側の関節面。下顎窩にはまり込む
下顎窩側頭骨側の関節面
関節円板線維軟骨性(硝子軟骨ではない点に注意)
関節包ゆるく、靭帯で補強される
①上下運動口の開閉
②前進・後退運動開口のきっかけとなる動き
③側方回旋運動咀嚼(食物のすり潰し)を担う
顎関節の構造(下顎頭・下顎窩・関節円板)と3つの運動(上下運動/前進後退運動/側方回旋運動)。
顎関節の構造(下顎頭・下顎窩・関節円板)と3つの運動(上下運動/前進後退運動/側方回旋運動)。
国試ポイント
① 頭頂骨は左右1対の四角形の扁平骨で、頭蓋腔の屋根(頭蓋冠=頭のてっぺん)の主体をなす。「頭蓋冠を構成する骨は?」という設問の正答になる。
② 頭頂骨の縫合は方向とセットで覚える:前=冠状縫合(前頭骨)/正中=矢状縫合(頭頂骨どうし)/側方=鱗状縫合(側頭骨)/後方=ラムダ縫合(後頭骨)。4方向×4骨の組み合わせが頻出。
③ 涙骨は顔面頭蓋の中でも小さい骨だが、涙嚢窩をつくり眼窩内側壁の一部を構成する重要な骨。涙の流れ(眼球表面→涙嚢→鼻涙管→鼻腔・下鼻道)とセットで問われやすい。
④ 顎関節の関節円板は線維軟骨性であり、硝子軟骨ではない点がひっかけになりやすい。関節包はゆるく靭帯で補強される、という記述も要チェック。
⑤ 顎関節の運動は上下運動(開閉口)・前進後退運動(開口のきっかけ)・側方回旋運動(咀嚼時のすり潰し)の3種類。左右の顎関節は独立ではなく共同して働く点も国試で問われる。
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