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前鋸筋の起始・停止・作用・支配神経ぜんきょきん / Serratus anterior

前鋸筋は胸の側面にあるのこぎり状の筋肉で、肩甲骨の動きに重要な役割を果たします。肩甲骨を胸郭に密着させ外転・上方回旋させる筋で、麻痺すると翼状肩甲が現れる国試頻出の筋です。

胸の側面で肋骨と肩甲骨の間に広がるのこぎり状の前鋸筋を示した図
読み方ぜんきょきん
起始第1〜第8(または第9)肋骨
停止肩甲骨内側縁の前面
作用肩甲骨の外転・上方回旋・胸郭への固定(補助呼吸筋として吸息も補助)
支配神経長胸神経

前鋸筋とは(位置と形)

前鋸筋は胸の側面にあるのこぎり状(ギザギザ)の筋肉で、肩甲骨の動きに重要な筋です。肋骨と肩甲骨の間に広がります。

胸の側面で肋骨と肩甲骨の間に広がる前鋸筋を示した図
胸の側面にあるのこぎり状の前鋸筋

起始(第1〜第8肋骨)

前鋸筋は第1〜第8(または第9)肋骨から広く起こります。複数の肋骨から始まるのが特徴です。

第1肋骨から第8肋骨まで広く起始する前鋸筋を示した図
第1〜第8肋骨から広く起こる

停止(肩甲骨内側縁の前面)

停止は肩甲骨内側縁の前面です。肩甲骨を胸郭に密着させる働きをもちます。

肩甲骨内側縁の前面に停止する前鋸筋を示した図
肩甲骨内側縁の前面に停止する

作用(肩甲骨の外転・上方回旋・固定)

前鋸筋は肩甲骨を前方へ引き外転させ(ボクサー筋とも呼ばれる)、上方回旋させて腕の挙上動作を助けます。さらに肩甲骨を胸郭に固定して肩甲帯を安定させ、肩甲骨固定時には補助呼吸筋として吸息も補助します。

肩甲骨を前方へ引いて外転させる前鋸筋の作用を示した図
肩甲骨を前方へ引き外転させる

支配神経と翼状肩甲

支配神経は長胸神経です。長胸神経が障害されると前鋸筋が麻痺し、肩甲骨内側縁が背中から浮き上がる翼状肩甲がみられます。

腕神経叢から長胸神経を経て前鋸筋へ至る支配経路の図
長胸神経が前鋸筋を支配する
国試ポイント
① 起始は第1〜第8(または第9)肋骨、停止は肩甲骨内側縁の前面
② 作用は肩甲骨の外転・上方回旋・胸郭への固定
③ 支配神経は長胸神経、麻痺で翼状肩甲がみられる
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