アフロの手アフロの手

小胸筋の起始・停止・作用・支配神経しょうきょうきん / Pectoralis minor

小胸筋は大胸筋の深層にある小さな筋肉です。第3〜第5肋骨から起こり肩甲骨の烏口突起に停止し、肩甲骨を前下方へ引きます。巻き肩・猫背とも関わり国試頻出の筋です。

大胸筋の深層に描かれた小胸筋を示す胸部の図で、胸の深層にある小さな筋肉であることを示す図
読み方しょうきょうきん
起始第3〜第5肋骨
停止肩甲骨の烏口突起
作用肩甲骨を前下方へ引く、肩甲骨の安定、吸息の補助(補助呼吸筋)
支配神経内側胸筋神経(腕神経叢 C8〜T1)

小胸筋とは(位置)

小胸筋は大胸筋の下(深層)にある小さな筋肉で、胸の深層に位置します。

大胸筋の深層に位置する小胸筋を示した胸部の解剖図
大胸筋の深層にある小さな筋

起始(第3〜第5肋骨)

起始は第3・第4・第5肋骨で、ここから上外側へ向かって走行します。

第3肋骨・第4肋骨・第5肋骨から起こる小胸筋を示した胸郭の図
第3〜第5肋骨から起こる

停止(烏口突起)

停止は肩甲骨の烏口突起です。

肩甲骨の烏口突起に停止する小胸筋を示した肩甲帯の図
肩甲骨の烏口突起に停止する

作用(肩甲骨を前下方へ引く)

主作用は肩甲骨を前下方へ引くことです。肩甲骨の安定にも関わります。

小胸筋が肩甲骨を前方・下方へ引く動きを矢印で示した図
肩甲骨を前方・下方へ引く

呼吸の補助

小胸筋は補助呼吸筋で、吸うときに肋骨を持ち上げて胸郭を広げ、吸息を補助します。

吸息時に小胸筋が肋骨を挙上して胸郭を広げる様子を示した図
吸息時に肋骨を挙上して胸郭を広げる

支配神経と臨床(巻き肩・猫背)

支配神経は内側胸筋神経(腕神経叢由来)です。小胸筋が硬くなると肩が前に出て巻き肩・猫背の原因になります。また腋窩動脈を3部に区分する腋窩の目印としても重要です。

腕神経叢から分かれる内側胸筋神経が小胸筋を支配することを示した図
内側胸筋神経が支配し、巻き肩・猫背と関係する
国試ポイント
① 起始は第3〜第5肋骨、停止は肩甲骨の烏口突起
② 作用は肩甲骨を前下方へ引く・吸息の補助(補助呼吸筋)
③ 支配神経は内側胸筋神経(腕神経叢由来)
📖 小胸筋をスライドで学ぶ(国試辞書) 図解スライドでサクッと復習