ビタミンは食物中に微量に含まれる有機物で、エネルギー源にはならないものの、身体の正常な働き・物質代謝に必要で、不足すると欠乏症が起こります。大きく脂溶性ビタミン(A・D・E・K)と水溶性ビタミン(B群・C)に分けられ、脂溶性は脂肪組織に蓄積しやすく過剰症に注意、水溶性は蓄積されにくいため毎日こまめな摂取が必要です。国家試験では「ビタミン名と欠乏症の組み合わせ」が繰り返し問われます。
| 読み方 | びたみん |
|---|---|
| 定義 | 食物中に微量に含まれる有機物。エネルギー源にはならない |
| 役割 | 身体の正常な働き・物質代謝に必要 |
| 分類 | 脂溶性ビタミン(A・D・E・K)/水溶性ビタミン(B群・C) |
| 脂溶性の特徴 | 脂肪に溶けやすく体内の脂肪組織に蓄積しやすい → 過剰症に注意 |
| 水溶性の特徴 | 水に溶けやすく体内に蓄積されにくい → 毎日こまめに摂取する必要がある |
| 代表的な欠乏症 | A=夜盲症、D=くる病(小児)・骨軟化症(成人)、K=出血、B1=脚気、B2=口角炎・皮膚炎、B12/葉酸=貧血、ナイアシン=ペラグラ、C=壊血病 |
| 国試での狙われ方 | 脂溶性・水溶性の振り分け、ビタミン名と欠乏症の組み合わせ、B12と葉酸の造血、Kと血液凝固、Dとカルシウム吸収 |
ビタミンは三大栄養素(糖質・脂質・タンパク質)とは異なり、それ自体はエネルギー源にならない微量栄養素です。スライドでは次の4点が定義として示されています。
「有機物である」「エネルギー源にならない」の2点は正誤問題でそのまま問われます。無機物であるミネラルとの区別に注意しましょう。
ビタミンは溶けやすさによって大きく2つに分けます。脂溶性はA・D・E・K、水溶性はB群・Cです。この振り分けが国試の最頻出ポイントです。
脂溶性は脂肪に溶けやすく体内の脂肪組織に蓄積しやすいため、摂りすぎると過剰症に注意が必要です。逆に水溶性は水に溶けやすく体内に蓄積されにくいため、毎日こまめに摂取する必要があります。
| 項目 | 脂溶性ビタミン | 水溶性ビタミン |
|---|---|---|
| 種類 | A・D・E・K | B群・C |
| 溶けやすさ | 脂肪に溶けやすい | 水に溶けやすい |
| 体内蓄積 | 脂肪組織に蓄積しやすい | 蓄積されにくい |
| 注意点 | 過剰症に注意 | 毎日こまめな摂取が必要 |
脂溶性ビタミンは「A:視覚・粘膜の健康/D:カルシウム吸収・骨の形成/E:抗酸化作用/K:血液凝固」でまとめて覚えます。
| ビタミン | 多く含む食品 | 主な働き | 不足すると |
|---|---|---|---|
| A | レバー、うなぎ | 視覚機能、皮膚・粘膜の形成、発育 | 夜盲症、粘膜障害(過剰=催奇形性に注意) |
| D | レバー、いわし、かつお(皮膚で紫外線により生成) | カルシウム吸収を助ける、血中Ca²⁺濃度を高める、骨の形成に関与 | 小児:くる病/成人:骨軟化症(過剰=高カルシウム血症) |
| E | 種実類(アーモンド・くるみなど)、植物油(ひまわり油・オリーブ油など) | 抗酸化作用 | ― |
| K | 納豆(腸内細菌でも作られる) | 血液凝固に必要 | 出血しやすくなる(新生児では特に注意) |
ビタミンB群にはB1・B2・B6・B12・ナイアシン(B3)・葉酸(B9)などがあり、主に物質代謝に関与します。ビタミンCはコラーゲン生成と抗酸化作用に重要です。
| ビタミン | 多く含む食品 | 主な働き | 不足すると |
|---|---|---|---|
| B1 | 豚肉、米の胚芽 | 糖代謝に重要 | 脚気、神経炎、筋力低下、意識障害 |
| B2 | レバー、乳製品 | 酸化還元反応に関与 | 皮膚炎、口角炎 |
| B6 | 米糠、レバー | アミノ酸代謝に関与 | 皮膚炎 |
| B12 | 動物性食品に多い(植物にはほとんど含まれない) | 赤血球の新生に必要 | 貧血 |
| ナイアシン(B3) | レバー、肉、穀類 | 糖質・タンパク質・脂質代謝に関与 | ペラグラ、皮膚炎、神経症状 |
| 葉酸(B9) | 緑色野菜 | B12と同じく造血に関与 | 貧血 |
| C | 果物、柑橘類、野菜 | コラーゲン生成、抗酸化作用 | 壊血病、血管壁が弱くなり出血しやすい |
スライドの「一発暗記」では、脂溶性=「脂に溶けるA・D・E・K」、水溶性=「流れやすいB・C」と語呂で整理しています。欠乏症はA=夜盲、D=くる病、B1=脚気、C=壊血病、K=出血の5つをセットで覚えると強いです。
| ビタミン | 欠乏症・キーワード |
|---|---|
| A | 夜盲症 |
| D | くる病・骨軟化症 |
| E | 抗酸化作用 |
| K | 血液凝固/出血 |
| B1 | 脚気 |
| B2 | 口角炎・皮膚炎 |
| B6 | アミノ酸代謝 |
| B12・葉酸 | 造血(貧血) |
| ナイアシン | ペラグラ |
| C | 壊血病 |