アフロの手アフロの手

タンパク質の構造・はたらき・代謝と国試ポイントたんぱくしつ

タンパク質はC・H・O・N(窒素)を含む栄養素で、約20種類のアミノ酸がペプチド結合してできています。体内で合成できず食事から摂る必要があるものが必須アミノ酸で、必要量の目安は成人 約1g/kg/日・乳幼児 約3g/kg/日です。酵素・ホルモン・筋収縮・免疫・運搬・浸透圧調節と生命活動のほぼ全てに関わり、分解されるとアンモニアを生じ、肝臓で尿素に変換され尿中へ排泄されます。

タンパク質|タンパク質 1
読み方たんぱくしつ
定義C・H・O・N(窒素)を含む栄養素。多数のアミノ酸がペプチド結合でつながったもの
構成アミノ酸約20種類(体内で合成できるもの/できないものがある)
必須アミノ酸体内で合成できず食事から摂取が必要な9種(トレオニン・バリン・ロイシン・イソロイシン・メチオニン・フェニルアラニン・トリプトファン・リジン・ヒスチジン)
必要量成人:約1g/kg/日、乳幼児:約3g/kg/日(成長期に多く、成人になるにつれ減少)
主なはたらき細胞構成成分・触媒(酵素)・生体調節(ホルモン)・運動(筋収縮)・運搬・防衛(免疫)・浸透圧調節
代謝タンパク質→アミノ酸→脱アミノ反応→有機酸(クエン酸回路でエネルギー源)+アンモニア(肝臓で尿素→腎臓→尿中排泄)
国試での狙われ方窒素Nを含む点、必須アミノ酸の種類、1g/kg/日と3g/kg/日の数値、アルブミン=血漿膠質浸透圧、アンモニア→肝臓で尿素

タンパク質とは(構成元素とアミノ酸)

タンパク質は、糖質・脂質と並ぶ三大栄養素の一つですが、N(窒素)を含む点が糖質・脂質との決定的な違いです。

食事から摂取したタンパク質は消化されてアミノ酸になり、体内で改めてタンパク質に組み立て直されます。

タンパク質はC・H・O・Nを含み、約20種類のアミノ酸がペプチド結合でつながってできる
タンパク質はC・H・O・Nを含み、約20種類のアミノ酸がペプチド結合でつながってできる

必須アミノ酸(9種)

必須アミノ酸は体内で作れないため、食事から摂取する必要があります。肉・魚・卵・大豆製品などの良質タンパク質から補います。

必須アミノ酸略号(スライド表記)
トレオニン
バリンVAL
ロイシンLEU
イソロイシン
メチオニンMET
フェニルアラニンPHE
トリプトファンTRP
リジンLYS
ヒスチジン
必須アミノ酸9種。体内で作れないため食事から摂取する
必須アミノ酸9種。体内で作れないため食事から摂取する

タンパク質の必要量

タンパク質は身体の正常な機能維持に必要です。目安となる1日必要量は年齢によって異なります。

対象1日必要量の目安
成人約1g/kg/日
乳幼児約3g/kg/日
成人 約1g/kg/日、乳幼児 約3g/kg/日。成長期に多く必要
成人 約1g/kg/日、乳幼児 約3g/kg/日。成長期に多く必要

ペプチドとタンパク質(分子の大きさによる分類)

アミノ酸がいくつつながったかで呼び名が変わります。数字が国試で問われます。

名称アミノ酸の数特徴
アミノ酸1個タンパク質の最小単位
ペプチド2個以上つながったものペプチド結合で連結
オリゴペプチド10個程度以下短い鎖
ポリペプチド10個を超える長い鎖長い鎖
タンパク質大きなポリペプチド特定の立体構造を形成
アミノ酸→ペプチド→オリゴペプチド→ポリペプチド→タンパク質
アミノ酸→ペプチド→オリゴペプチド→ポリペプチド→タンパク質

タンパク質のはたらきと代表的なタンパク質

タンパク質は身体の構成成分だけでなく、筋収縮・免疫・運搬・ホルモン・酵素・浸透圧調節など生命活動のほぼ全てに関わります。「はたらき-例-代表タンパク質」の対応は最頻出です。

はたらき関係するタンパク質
細胞構成成分構造支持アクチン
触媒酵素リパーゼ
生体調節ホルモンインスリン
運動筋収縮アクチン・ミオシン
運搬酸素運搬ヘモグロビン
防衛免疫抗体免疫グロブリン
浸透圧調節血漿膠質浸透圧アルブミン
タンパク質の7つのはたらきと代表的なタンパク質
タンパク質の7つのはたらきと代表的なタンパク質

タンパク質の代謝(合成と分解)

体内のタンパク質は常に分解と合成をくり返しています。

タンパク質の合成と分解。脱アミノ反応→有機酸はTCA回路、アンモニアは肝臓で尿素へ
タンパク質の合成と分解。脱アミノ反応→有機酸はTCA回路、アンモニアは肝臓で尿素へ
国試ポイント
① タンパク質はC・H・O・Nを含む=糖質・脂質と違い窒素(N)を含むのが最大の識別点。
② 構成アミノ酸は約20種類、うち必須アミノ酸は9種(トレオニン・バリン・ロイシン・イソロイシン・メチオニン・フェニルアラニン・トリプトファン・リジン・ヒスチジン)。
③ 必要量は成人 約1g/kg/日、乳幼児 約3g/kg/日。成長期ほど多く、成人になるにつれ減少する。
④ アミノ酸10個程度以下=オリゴペプチド、それ以上=ポリペプチド。タンパク質は大きなポリペプチドで特定の立体構造をとる。
⑤ ヘモグロビン=酸素運搬、免疫グロブリン=抗体、アルブミン=血漿膠質浸透圧の調節、アクチン・ミオシン=筋収縮、インスリン=ホルモン。
⑥ 脱アミノ反応で生じるアンモニアは肝臓で尿素に変換され尿中に排泄。有機酸はクエン酸回路(TCA回路)でエネルギー源になる。
・ 非必須アミノ酸は他のアミノ酸や糖代謝の中間産物から合成できるが、必須アミノ酸は合成できない(引っかけ注意)。
📖 タンパク質をスライドで学ぶ(国試辞書) 図解スライドでサクッと復習