代謝とは、食品から取り入れた栄養素を使って体を構成する成分を日々入れ替えたり、エネルギーを消費したりするはたらきのことです。代謝は同化(新しい物質を合成する)と異化(物質を分解してエネルギーを放出する)の2つに分けられます。栄養素のうち糖質・脂質・タンパク質=三大栄養素はエネルギー源となり、ビタミン・無機質はエネルギー源にはならないが体の調整役として重要です。
| 読み方 | えいようとたいしゃ |
|---|---|
| 代謝の定義 | 体を構成する成分を日々入れ替えたり、エネルギーを消費したりするはたらき。代謝=同化+異化 |
| 同化 | 栄養素を使って体内で新しい物質を作ること(合成)。タンパク質を作る・脂肪を蓄える・細胞を作る |
| 異化 | 物質を分解してエネルギーを放出すること。活動する力になる |
| 栄養素の役割 | 生命を維持する・成長する・活動する。1種類の食品だけでは必要な栄養をすべて満たせない |
| 三大栄養素 | 糖質・脂質・タンパク質(いずれもエネルギー源になる) |
| エネルギー源にならないもの | ビタミン・無機質(体の機能維持・代謝の円滑化に重要) |
| 国試での狙われ方 | 同化と異化の定義の入れ替え、三大栄養素の顔ぶれ、ビタミン・無機質がエネルギー源かどうか |
人の体は、体を構成する成分を日々入れ替えたり、エネルギーを消費したりして生きています。食品から取り入れた栄養素は、①新しい物質を作る材料になる(同化)、②分解されてエネルギーを出す(異化)の2つの道をたどります。つまり栄養素は、体をつくる材料にもエネルギー源にもなるということです。
同化の具体例は次の3つで押さえます。①栄養素(アミノ酸)を材料にして筋肉・酵素・ホルモンなどのタンパク質を作る、②余ったエネルギーを使って脂肪細胞に中性脂肪として蓄える、③古い細胞を入れ替えるために新しい細胞を作り、体をつくり修復する。
| 区分 | 内容 | 例 |
|---|---|---|
| 同化 | 栄養素を使って新しい物質を合成する | タンパク質を作る/中性脂肪として蓄える/細胞を作る・修復する |
| 異化 | 物質を分解してエネルギーを放出する | 栄養素を分解して活動する力(エネルギー)を得る |
人は食品を摂取し、それを利用して生命を維持する・成長する・活動することができます。
ただし、1種類の食品だけで必要な栄養をすべて満たすことはできません。主食・主菜・副菜・果物・乳製品など、いろいろな食品を組み合わせて摂取する必要があります。
エネルギー源になる栄養素は糖質・脂質・タンパク質の3つで、これを三大栄養素といいます。
| 栄養素 | 位置づけ | はたらき |
|---|---|---|
| 糖質 | 主なエネルギー源 | エネルギー源として重要。通常の食生活ではエネルギー摂取量の半分以上を占める |
| 脂質 | 効率のよいエネルギー源 | エネルギー源になるだけでなく、細胞膜の構成成分としても重要 |
| タンパク質 | 体をつくる材料にもなる | エネルギー源としても使われるが、より重要なのは身体を構成する材料になること(筋肉・臓器・酵素・ホルモンなどの材料) |
ビタミン・無機質(ミネラル)はエネルギー源にはなりません。しかし、体の機能を維持したり、代謝を円滑に進めたりするために重要です。
| 区分 | はたらき |
|---|---|
| ビタミン | 体の調子を整える/代謝を助ける。体内で合成できないものもあるため食品から摂取する必要がある |
| 無機質 | 骨や歯など体の構成成分として重要/体の機能調節にも関わる(Ca・Mg・Feなど) |
国試では「どの栄養素が何をするか」の対応が問われます。まとめて覚えましょう。
| 栄養素 | エネルギー源 | 主なはたらき | 覚え方 |
|---|---|---|---|
| 糖質 | ○(主なエネルギー源) | エネルギー摂取量の半分以上を占める | 糖質=主なエネルギー源 |
| 脂質 | ○ | エネルギー源+細胞膜の構成成分 | 脂質=エネルギー+細胞膜 |
| タンパク質 | ○ | 身体を構成する材料(筋肉・臓器・酵素・ホルモン) | タンパク質=体をつくる |
| ビタミン・無機質 | × | 代謝の円滑化・体の機能維持、無機質は身体の構成成分にも | ビタミン・無機質=体の調整役 |