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手の陽明大腸経の経穴一覧(LI1〜LI20)と取穴部位・要穴まとめてのようめいだいちょうけい / Large Intestine Meridian of Hand-Yangming

手の陽明大腸経は、示指の爪の外側にある商陽(LI1)に始まり、手・前腕・肘・上腕・肩・首を通って、鼻のわきの迎香(LI20)で終わる全20穴の経絡です。このページでは、LI1からLI20までの経穴名と読み方、取穴部位(寸法・目印)、主なはたらきを一覧表で確認できます。あわせて原穴=合谷・絡穴=偏歴・郄穴=温溜・合土穴=曲池といった、国家試験で頻出の要穴もまとめて整理しました。

手の陽明大腸経|手の陽明大腸経 1
読みてのようめいだいちょうけい
経絡記号LI
経穴数20穴(LI1〜LI20)
第1穴(起始)商陽(LI1)=示指の外側爪甲角。「大腸経のスタート・熱を抜く入口」
第20穴(終止)迎香(LI20)=小鼻(鼻翼)の外縁のくぼみ
井穴商陽(LI1)=気の出入口
栄穴二間(LI2)=熱調整
輸穴三間(LI3)=流れを整える
原穴合谷(LI4)=エネルギーの核・万能ツボ
経穴(けいけつ)陽渓(LI5)=流れ+熱調整
絡穴偏歴(LI6)=水の調整
郄穴温溜(LI7)=急性対応
合土穴曲池(LI11)=熱を下げるボス穴
左右2ヶ所に取る顔の穴禾髎(LI19)・迎香(LI20)

手の陽明大腸経とは(LI1〜LI20の全20穴)

手の陽明大腸経は、示指の爪の外側にある商陽(LI1)から始まり、鼻のわきの迎香(LI20)で終わる全20穴の経絡です。手の甲・手首・前腕・肘・上腕・肩・首・顔と、体の外側(橈側)を上っていくラインをたどります。

スライドでは肩髃(LI15)のところで「ここで大腸経かなり完成! LI11=熱・炎症/LI12〜14=腕〜肩ライン/LI15=肩の王様」と、「炎症+肩ライン」としてまとめられています。

合谷(LI4)=大腸経の原穴。「迷ったらここ押せ!」と呼ばれる万能ツボの王様
合谷(LI4)=大腸経の原穴。「迷ったらここ押せ!」と呼ばれる万能ツボの王様

手の陽明大腸経の経穴一覧表(LI1〜LI20)

スライドに記載された全20穴の取穴部位・特徴・主なはたらきを一覧にまとめました。寸法の基準は陽渓(手首)・肘窩横紋(肘の横ジワ)・肩峰・鎖骨上縁の4つです。

番号経穴名(読み)取穴部位要穴・特徴主なはたらき
LI1商陽(しょうよう)示指の外側爪甲角の約0.1寸のくぼみ(爪の内側・爪甲の近位端)井穴(気の出入口)/熱を外に出すスタートポイント熱を冷ます/喉・歯の痛み軽減/意識回復サポート
LI2二間(じかん)手の母指側、第2中手骨の内側、赤白肉際(指の間)のくぼみ栄穴(熱調整)/熱のコントロールゾーン炎症軽減/口腔トラブル改善(喉・歯・口内炎)
LI3三間(さんかん)手の甲側、第3中手骨の内側のくぼみ(第2・第3中手骨の間)のくぼみ輸穴(流れを整える)/詰まりを流す中継穴気の巡り改善/手指の動き改善/手の痛み・こわばり
LI4合谷(ごうこく)手の甲側、第1・第2中手骨の間、やや第2中手骨寄りのくぼみ原穴(エネルギーの核)/全身に効く万能ポイント痛み緩和(頭痛・歯痛)/顔面症状改善(鼻づまり・のど)/自律神経調整
LI5陽渓(ようけい)手首の外側、第1・第2中手骨の間と橈骨茎状突起の間のくぼみ経穴(流れ+熱調整)/手首+熱コントロール手首の可動改善/炎症軽減/気の巡り調整/喉・顔面の熱症状
LI6偏歴(へんれき)陽渓(第1・第2中手骨の間と橈骨茎状突起の間のくぼみ)から指3本分(3寸)肘側絡穴(水の調整)/水の流れコントロールむくみ改善/鼻・耳トラブル改善(鼻水・涙など)
LI7温溜(おんる)陽渓のくぼみから肘に向かって5寸のところ郄穴(急性対応)/急性系の即効穴痛みの軽減(歯痛・腹痛・急な痛み)/急性炎症の抑制
LI8下廉(げれん)陽渓(第1・第2中手骨の間と橈骨茎状突起の間)から4寸のところ前腕の筋肉ラインに作用/腕の流れを整えるツボ筋緊張の緩和/血流改善/腕の疲労軽減
LI9上廉(じょうれん)前腕の外側(橈側)。肘の横じわの外側端(0寸)から手首側へ取る(図では肘から3寸の位置)大腸経の9番目のツボ/※寸は自分の親指の幅を1寸として測る熱を冷ます/皮膚のかゆみ・湿疹を和らげる/腕や肩の痛み・張りを軽減
LI10手三里(てさんり)肘窩横紋の外側端(親指側)から下方に指2〜3本分(約2寸)、橈骨の外側大腸経の補強ポイント/“上半身の足三里”体力回復/免疫力サポート/胃腸機能改善/腕の疲労軽減/気血の巡り改善
LI11曲池(きょくち)肘を軽く曲げてできる肘窩横紋(肘の横ジワ)の外側端(親指側)にあるくぼみ合土穴(熱を下げる)/“熱を冷ますボス穴”炎症抑制/発熱軽減/皮膚トラブル改善/血圧調整/免疫サポート
LI12肘髎(ちゅうりょう)肘窩横紋の外側端から、やや下方のくぼみ(尺沢穴の少しやや下)肘周囲の緊張に作用/関節ライン調整肘痛軽減/可動域改善/腕の痛み・しびれ
LI13手五里(てごり)肘窩横紋から上方に指3本分(約3寸)、橈骨の外側腕の気血循環を整える/上腕ライン改善血流改善/筋疲労軽減/だるさ・張り・痛み
LI14臂臑(ひじゅ)肘窩横紋から上方に7本分(約7寸)、上腕の外側三角筋ラインに作用/肩へつながる中継点肩可動域改善/筋緊張緩和/肩の重だるさ・痛み
LI15肩髃(けんぐう)腕を自然に下げたときの肩峰の前下方のくぼみから、真下に指1本分(約1寸)、三角筋の前縁肩関節の代表穴/“肩痛の王様”肩痛改善/可動域改善/炎症軽減/四十肩・五十肩
LI16巨骨(ここつ)肩峰(肩の一番高い骨)と鎖骨の間のくぼみ(上腕外側の付け根付近)肩関節の最終調整ライン肩痛改善/肩可動域改善/肩関節安定化/肩の引っかかり感
LI17天鼎(てんてい)胸鎖乳突筋の前縁上で、鎖骨の上縁から上方に2寸(約3横指分)胸鎖乳突筋ラインに作用/首〜喉の通り道調整喉の違和感軽減/首緊張緩和/発声サポート
LI18扶突(ふとつ)胸鎖乳突筋の中央付近で、天鼎(LI17)のやや下方(鎖骨の上縁から上方約1寸)胸鎖乳突筋中央付近/喉周囲サポート穴首こり軽減/喉違和感改善/リンパ循環サポート
LI19禾髎(かりょう)小鼻(鼻翼)の外縁のすぐ上方、上唇と鼻の境目の延長線上(左右に2ヶ所)鼻ラインの中継点鼻通り改善/副鼻腔サポート/上唇周囲調整/嗅覚低下
LI20迎香(げいこう)小鼻(鼻翼)の外縁のくぼみ、鼻翼のわきのすぐ横(左右に2ヶ所)鼻翼外縁の代表穴/“鼻症状の王様”鼻通り改善/花粉症サポート/呼吸改善/嗅覚低下

手の陽明大腸経の要穴(五兪穴・原絡郄)まとめ

スライドで各経穴の「特徴」欄に明記されている要穴を整理すると、次のようになります。原穴=合谷、絡穴=偏歴、郄穴=温溜はセットで覚えるのが定番です。

要穴の種類経穴名番号スライドでの説明
井穴商陽LI1気の出入口。熱を外に出すスタートポイント
栄穴二間LI2熱調整。熱のコントロールゾーン
輸穴三間LI3流れを整える。詰まりを流す中継穴
原穴合谷LI4エネルギーの核。全身に効く万能ポイント
経穴(けいけつ)陽渓LI5流れ+熱調整。手首+熱コントロール
絡穴偏歴LI6水の調整。水の流れコントロール
郄穴温溜LI7急性対応。急性系の即効穴
合土穴曲池LI11熱を下げる。“熱を冷ますボス穴”

指先〜手のツボ|商陽・二間・三間・合谷(LI1〜LI4)

商陽(LI1)=大腸経のスタート。示指の外側爪甲角、約0.1寸のくぼみに取る井穴
商陽(LI1)=大腸経のスタート。示指の外側爪甲角、約0.1寸のくぼみに取る井穴

手首〜前腕のツボ|陽渓・偏歴・温溜・下廉・上廉(LI5〜LI9)

この区間は陽渓(LI5)を0寸の基準点として、肘に向かって寸で測っていくのがスライドの取り方です。

※スライドでは、寸は自分の親指の幅を1寸として測ると説明されています。

陽渓(LI5)=手首の外側、第1・第2中手骨の間と橈骨茎状突起の間のくぼみ。前腕の穴の基準点になる
陽渓(LI5)=手首の外側、第1・第2中手骨の間と橈骨茎状突起の間のくぼみ。前腕の穴の基準点になる

肘のツボ|手三里・曲池・肘髎(LI10〜LI12)

肘の区間は肘窩横紋(肘の横ジワ)の外側端が基準です。

曲池(LI11)=肘窩横紋の外側端のくぼみ。合土穴で熱を下げる、大腸経のボス穴
曲池(LI11)=肘窩横紋の外側端のくぼみ。合土穴で熱を下げる、大腸経のボス穴

上腕〜肩のツボ|手五里・臂臑・肩髃・巨骨(LI13〜LI16)

スライドでは「LI11=熱・炎症/LI12〜14=腕〜肩ライン/LI15=肩の王様」で「炎症+肩ライン」が完成する、と整理されています。

肩髃(LI15)=肩峰の前下方のくぼみから真下に約1寸(三角筋の前縁)。肩関節トラブルの超重要穴
肩髃(LI15)=肩峰の前下方のくぼみから真下に約1寸(三角筋の前縁)。肩関節トラブルの超重要穴

首のツボ|天鼎・扶突(LI17・LI18)

首の2穴はどちらも胸鎖乳突筋が目印で、鎖骨の上縁から上方に寸で測ります。

天鼎(LI17)=胸鎖乳突筋の前縁上、鎖骨上縁から上方2寸(約3横指分)
天鼎(LI17)=胸鎖乳突筋の前縁上、鎖骨上縁から上方2寸(約3横指分)

顔のツボ|禾髎・迎香(LI19・LI20)

大腸経のゴール地点は鼻のわき。禾髎・迎香はどちらも左右に2ヶ所取ります。

迎香(LI20)=小鼻(鼻翼)の外縁のくぼみ。大腸経の終わりで、鼻づまり改善の超重要穴
迎香(LI20)=小鼻(鼻翼)の外縁のくぼみ。大腸経の終わりで、鼻づまり改善の超重要穴
国試ポイント
① 手の陽明大腸経は全20穴(LI1〜LI20)。示指の外側爪甲角の商陽(LI1)に始まり、鼻翼外縁のくぼみの迎香(LI20)で終わる。番号と穴名の対応(LI4=合谷、LI11=曲池、LI15=肩髃、LI20=迎香)は頻出。
② 要穴は五兪穴が井=商陽・栄=二間・輸=三間・経=陽渓・合(合土穴)=曲池、さらに原穴=合谷、絡穴=偏歴、郄穴=温溜。「原=合谷/絡=偏歴/郄=温溜」はセットで暗記する。
③ 寸法の基準は3つ。①陽渓を起点に前腕の穴(偏歴=3寸、下廉=4寸、温溜=5寸)②肘窩横紋の外側端を起点に手三里=下方約2寸・手五里=上方約3寸・臂臑=上方約7寸③肩峰前下方のくぼみから真下約1寸が肩髃、鎖骨上縁から上方2寸が天鼎。
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