このページでは、手の少陽三焦経(TE1〜TE23)の全23穴を一覧表にまとめ、それぞれの取穴部位をスライドの記載どおりにテキスト化しています。薬指の爪の外側にある関衝から始まり、手の甲・前腕の外側・上腕・肩・頸部を通って耳のまわりを巡り、眉の外端の糸竹空で終わる流れを、部位ごとの章に分けて確認できます。井金穴・滎水穴・兪木穴・原穴・絡穴・郄穴・経火穴・合土穴といった要穴も表で整理したので、国試前の総復習に役立ててください。
| 読み方 | てのしょうようさんしょうけい |
|---|---|
| 経穴数 | 23穴(TE1〜TE23) |
| 経穴記号 | TE |
| 起始(第1穴) | 関衝(かんしょう・TE1)/薬指の爪甲根部の外側 |
| 終止(第23穴) | 糸竹空(しちくくう・TE23)/眉の外端のやや上方のくぼみ |
| 流注の概要 | 薬指の爪の外側 → 手の甲 → 前腕の外側 → 上腕の外側 → 肩 → 頸部 → 耳のまわり → 眉の外端 |
| 井金穴 | 関衝(TE1) |
| 滎水穴 | 液門(TE2) |
| 兪木穴 | 中渚(TE3) |
| 原穴 | 陽池(TE4)=三焦の原穴 |
| 絡穴・八脈交会穴 | 外関(TE5) |
| 経火穴 | 支溝(TE6) |
| 郄穴 | 会宗(TE7) |
| 合土穴 | 天井(TE10) |
| 主な主治 | 頭痛・目の疲れ・耳鳴り・のぼせ・喉の痛み・肩や腕の痛みやだるさ |
手の少陽三焦経は、薬指の爪の外側にある関衝(TE1)から始まり、手の甲 → 前腕の外側 → 上腕の外側 → 肩 → 頸部 → 耳のまわりを通って、眉の外端にある糸竹空(TE23)で終わる、全23穴の経絡です。
スライドでは、三焦経の気血の流れを整えるはたらきが繰り返し強調されており、共通する主治として次のものが挙げられています。
三焦は全身の気・水のめぐりを調整するはたらきをもつとされ、原穴である陽池(TE4)の解説でそのことが説明されています。
手の少陽三焦経の全23穴と、その取穴部位をまとめました。前腕の外関・支溝・会宗はいずれも「手首のしわから指3本分(約4横指)ひじ側にある2本の筋の間」を目安とする点が、スライドで共通して説明されています。
| 番号 | 穴名 | 読み | 要穴 | 取穴部位 |
|---|---|---|---|---|
| TE1 | 関衝 | かんしょう | 井金穴 | 薬指の爪の外側の角の上方、爪甲根部の外側 |
| TE2 | 液門 | えきもん | 滎水穴 | 手の甲側、小指と薬指の間の骨の間、第4中手骨の尺側。手を軽く開いたときにできるくぼみが目安 |
| TE3 | 中渚 | ちゅうしょ | 兪木穴 | 手の甲側、第4・第5中手骨の間、第4中手骨の尺側(小指側のくぼみ) |
| TE4 | 陽池 | ようち | 原穴 | 手首の甲側、手関節のしわの外側で、尺骨と橈骨の間のくぼみ。手首を少し反らすとくぼみがはっきりする |
| TE5 | 外関 | がいかん | 絡穴・八脈交会穴 | 前腕の外側、手首のしわから指3本分(約4横指)ひじ側にある2本の筋の間 |
| TE6 | 支溝 | しこう | 経火穴 | 前腕の外側、手首のしわから指3本分(約4横指)ひじ側にある2本の筋の間 |
| TE7 | 会宗 | えそう | 郄穴 | 前腕の外側、手首のしわから指3本分(約4横指)ひじ側にある2本の筋の間 |
| TE8 | 三陽絡 | さんようらく | - | 前腕の外側、手首のしわから指2本分のところにある筋と筋の間 |
| TE9 | 四瀆 | しとく | - | 前腕の外側、手首のしわから指5本分(約7.5cm)のところ |
| TE10 | 天井 | てんせい | 合土穴 | 腕を下ろしたとき、肩峰と上腕骨の間のくぼみから、ひじに向かって約1横指(指1本分) |
| TE11 | 清冷淵 | せいれいえん | - | 腕を下ろしたとき、肩峰と上腕骨の間のくぼみから、ひじに向かって約2横指(指2本分) |
| TE12 | 消濼 | しょうれき | - | 腕を下ろしたとき、肩峰と上腕骨の間のくぼみから、ひじに向かって約5横指(指5本分) |
| TE13 | 臑会 | じゅえ | - | 肩の外側で、肩峰と腋窩の間のくぼみから指3本分(約4.5cm)下がったところ |
| TE14 | 肩髎 | けんりょう | - | 肩の外側で、肩峰のやや前下方。腕を下ろしたとき、肩の丸みの一番高いところ |
| TE15 | 天髎 | てんりょう | - | 肩の外側、上腕骨の骨頭の後下方のくぼみで、肩甲骨の関節窩のやや下方 |
| TE16 | 天牖 | てんゆう | - | 耳たぶの後ろ側のくぼみから指を下ろし、胸鎖乳突筋の後縁で、頸椎の横突起のすぐ前 |
| TE17 | 翳風 | えいふう | - | 耳たぶの後ろ側のくぼみのやや上方、乳様突起のすぐ後ろのくぼみの中 |
| TE18 | 瘈脈 | けいみゃく | - | 耳の中央のくぼみに指をあてて上にずらしたとき、くぼみの上縁から約2/3のところ |
| TE19 | 顱息 | ろそく | - | 耳の上部のくぼみに指をあてて上にずらしたとき、くぼみの上縁から約1/3のところ |
| TE20 | 角孫 | かくそん | - | 耳の前方、耳を折り曲げたときに出る耳の上部のくぼみ(耳の付け根の少し上のくぼみ) |
| TE21 | 耳門 | じもん | - | 耳の前方のくぼみ(耳珠の前のくぼみ)で、口を開けたときにできるくぼみのやや上 |
| TE22 | 和髎 | わりょう | - | 耳の前方の髪の生え際(もみあげの上の部分)で、耳珠の前のくぼみのやや上 |
| TE23 | 糸竹空 | しちくくう | - | 眉の外端のやや上方のくぼみ(眉尻の上の骨の際) |
国試で頻出の要穴は、手関節から前腕・肘にかけて集中しています。特に陽池=三焦の原穴、外関=絡穴かつ八脈交会穴、会宗=郄穴はセットで覚えましょう。
| 要穴の種類 | 穴名 | 番号 | スライドでの説明 |
|---|---|---|---|
| 井金穴 | 関衝 | TE1 | 少陽三焦経の気が始まる大切な井金穴。気が上にのぼりやすいときに使うと効果的 |
| 滎水穴 | 液門 | TE2 | 三焦経の熱を冷まし、気の巡りをスムーズにする |
| 兪木穴 | 中渚 | TE3 | 三焦経の気血の流れを整える。気が巡ることで心身が軽くスッキリする |
| 原穴 | 陽池 | TE4 | 三焦経の気を整える原穴。三焦は全身の気・水のめぐりを調整するはたらきがある |
| 絡穴・八脈交会穴 | 外関 | TE5 | 三焦経の絡穴で、別名「八脈交会穴」。自律神経のバランスを整えたいときにもおすすめ |
| 経火穴 | 支溝 | TE6 | 経絡の熱を落ち着かせるはたらきがある |
| 郄穴 | 会宗 | TE7 | 郄穴は経絡の気が深く集まる場所で、症状に素早く働きかける |
| 合土穴 | 天井 | TE10 | 三焦経の合土穴。肩や腕、目や頭の疲れを感じるときにおすすめ |
前腕の外側に並ぶ5穴は、手首のしわからの距離で覚えるのがポイントです。
この3穴はいずれも「腕を下ろしたとき、肩峰と上腕骨の間のくぼみからひじに向かって何横指か」で位置が決まります。数字の違いをそのまま覚えましょう。
天髎(てんりょう・Tiānliáo)は、肩の外側で上腕骨の骨頭の後下方のくぼみ、肩甲骨の関節窩のやや下方にあります。腕を軽く外転させたときに肩の後下方にできるくぼみを目安に取穴します。
覚え方のヒント:「天の窓(髎)」というイメージで、肩関節の「外側のくぼみ(髎)」=天髎と覚えましょう。
注意:深く刺鍼しすぎると気胸を起こす恐れがあるため、注意が必要です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主な作用 | 肩関節の運動障害や痛みを緩和する/頸・肩・背部のこりや痛みを改善する/熱を冷まし、炎症を鎮める |
| 適応症 | 肩関節周囲炎(五十肩)/肩の痛み・こり/上肢のしびれ・痛み/発熱・悪寒・頭痛/咽喉の痛み |
| 取り方のポイント | 腕を軽く外転させたときに肩の後下方にできるくぼみを目安にする |
| 注意 | 深く刺鍼しすぎると気胸を起こす恐れがあるため注意が必要 |
三焦経の終盤は耳をぐるりと囲むように並びます。瘈脈は耳の中央のくぼみから上縁の約2/3、顱息は耳の上部のくぼみから上縁の約1/3という分数の違いが混同しやすいところです。
これらの穴はいずれも、肩や腕の痛み・目の疲れ・頭痛・のぼせ・胸のつかえを感じるときにおすすめのツボとして紹介されています。