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足の太陽膀胱経とは?経穴一覧(全67穴)と流注・要穴まとめあしのたいようぼうこうけい / Bladder Meridian

足の太陽膀胱経は、目頭の晴明(BL1)から始まり、頭・背中・脚の後面を下って小趾外側の至陰(BL67)で終わる、体の後面を広くカバーする経絡です。このページではスライド全77枚をもとに、流注の覚え方、背部兪穴の並び、委中・崑崙・京骨などの要穴、全67穴の取穴部位と主なはたらきを一覧表で整理しました。足の少陰腎経と表裏関係にあることもあわせて確認しましょう。

足の太陽膀胱経|足の太陽膀胱経 1
読み方あしのたいようぼうこうけい
経穴数67穴(BL1〜BL67)
起始晴明(BL1)…目頭
終止至陰(BL67)…足の小趾外側
代表穴委中(BL40)…合土穴・四総穴・膀胱の下合穴
表裏関係足の少陰腎経(膀胱経=表・腎経=裏)
関係する臓腑膀胱(水分代謝・排尿)
主な要穴原穴:京骨/絡穴:飛揚/郄穴:金門/経火穴:崑崙/兪木穴:束骨/榮水穴:足通谷/井金穴:至陰/八脈交会穴:申脈/陽蹻脈の郄穴:跗陽

足の太陽膀胱経とは? 膀胱と深く関係する経絡(①)

足の太陽膀胱経は、その名のとおり膀胱と深く関係する経絡です。スライドでは「膀胱 → 水分代謝 → 排尿」という流れで示され、体の水分代謝や排尿とつながる経絡であることが強調されています。

流注② 目頭から始まる

足の太陽膀胱経は目頭(めがしら)から始まります。スライドの図では、目頭から額へ、そして頭の上へと上っていくラインが描かれています。

足の太陽膀胱経② 目頭から始まる
足の太陽膀胱経② 目頭から始まる

流注③ 頭・首・背中を下る

頭から始まり、背骨の両側をまっすぐ下ります。背中を長く走る大切な経絡です。

足の太陽膀胱経③ 頭・首・背中を背骨の両側に沿って下る
足の太陽膀胱経③ 頭・首・背中を背骨の両側に沿って下る

流注④ 腰から脚の後ろへ

背中を下ったあとは、腰から足の後ろを通る大切な経絡です。スライドの図では「腰 → 大腿後面 → 下腿後面」と、脚の後面を下っていくラインが示されています。

流注⑤ 小趾の外側で終わる

足の太陽膀胱経は小趾(しょうし)の外側で終わります。図では足の外側を通ったラインが小趾の外側で終点となる様子が描かれています。

⑥ 腎経と表裏関係

足の太陽膀胱経は、足の少陰腎経と表裏のペア関係にあります。表と裏のペアでバランスを整える関係で、働きが補い合い、バランスを保ちます。

足の太陽膀胱経⑥ 腎経と表裏関係(表=膀胱経・裏=腎経)
足の太陽膀胱経⑥ 腎経と表裏関係(表=膀胱経・裏=腎経)

⑦ 体の後面を代表する経絡

足の太陽膀胱経は、太陽のように体の後面を広くカバーする重要な経絡です。頭から足の裏まで、後面のバランスを整えるカギとされ、後ろ側の不調はこの経絡をチェック!と紹介されています。

⑧ 代表穴は委中(いちゅう)

足の太陽膀胱経の代表穴は委中(いちゅう)です。場所は膝のうらにあります。

スライドでは「足の太陽膀胱経とは?」として、目の内側から始まり、頭・背中を通り、足の後ろ側を下って小指の外側までめぐる経絡という説明が添えられています。

足の太陽膀胱経⑧ 代表穴は委中(膝のうら)
足の太陽膀胱経⑧ 代表穴は委中(膝のうら)

⑨ 背部兪穴(はいぶゆけつ)が並ぶ

足の太陽膀胱経は背中を上下に走行する最も長い経絡で、体の抵抗力や内臓の働きと深く関係します。背中には内臓とつながる背部兪穴が並び、「背中の内臓のサポート役」と紹介されています。背部兪穴は内臓の状態を背中からサポートし、元気な体づくりのカギになります。

覚え方のコツ:肺 → 心 → 肝 → 脾 → 腎 の順に並ぶよ!

足の太陽膀胱経⑨ 背部兪穴が並ぶ(肺兪・心兪・肝兪・脾兪・腎兪)
足の太陽膀胱経⑨ 背部兪穴が並ぶ(肺兪・心兪・肝兪・脾兪・腎兪)

⑩ 覚え方まとめ(流れをつかもう)

スーッと流れをつかもう! 流れをぜ〜んぶイメージしよう!

覚え方のコツ:目頭 → 背中 → 脚の後ろ → 小趾。ポイントは腎経とペアであること!

足の太陽膀胱経⑩ 覚え方まとめ(目頭→背中→脚の後ろ→小趾)
足の太陽膀胱経⑩ 覚え方まとめ(目頭→背中→脚の後ろ→小趾)

膀胱経 全67穴一覧表(要穴・分類つき)

まずは全体像です。足の太陽膀胱経の経穴は晴明(BL1)から至陰(BL67)までの67穴。要穴・分類はスライドに記載のあるものを掲載しています。各穴の取穴部位・主治は、このあとの部位別の詳しい表で確認できます。

国際表記経穴名読み方要穴・分類(スライド記載)
BL1晴明せいめい
BL2攅竹さんちく
BL3眉衝びしょう
BL4曲差きょくさ
BL5五処ごしょ
BL6承光しょうこう
BL7通天つうてん
BL8絡却らっきゃく
BL9玉枕ぎょくちん
BL10天柱てんちゅう
BL11大杼だいじょ八会穴の骨会
BL12風門ふうもん
BL13肺兪はいゆ肺の背部兪穴
BL14厥陰兪けついんゆ心包の背部兪穴
BL15心兪しんゆ心の背部兪穴
BL16督兪とくゆ
BL17膈兪かくゆ八会穴の血会
BL18肝兪かんゆ肝の背部兪穴
BL19胆兪たんゆ胆の背部兪穴
BL20脾兪ひゆ脾の背部兪穴
BL21胃兪いゆ胃の背部兪穴
BL22三焦兪さんしょうゆ三焦の背部兪穴
BL23腎兪じんゆ腎の背部兪穴
BL24気海兪きかいゆ
BL25大腸兪だいちょうゆ大腸の背部兪穴
BL26関元兪かんげんゆ
BL27小腸兪しょうちょうゆ小腸の背部兪穴
BL28膀胱兪ぼうこうゆ膀胱の背部兪穴
BL29中膂兪ちゅうりょゆ
BL30白環兪はっかんゆ
BL31上髎じょうりょう
BL32次髎じりょう
BL33中髎ちゅうりょう
BL34下髎げりょう
BL35会陽えよう
BL36承扶しょうふ
BL37殷門いんもん
BL38浮郄ふげき
BL39委陽いよう三焦の下合穴
BL40委中いちゅう合土穴・四総穴・膀胱の下合穴
BL41附分ふぶん
BL42魄戸はっこ
BL43膏肓こうこう
BL44神堂しんどう
BL45譩譆いき
BL46膈関かくかん
BL47魂門こんもん
BL48陽綱ようこう
BL49意舎いしゃ
BL50胃倉いそう
BL51肓門こうもん
BL52志室ししつ
BL53胞肓ほうこう
BL54秩辺ちっぺん
BL55合陽ごうよう
BL56承筋しょうきん
BL57承山しょうざん
BL58飛揚ひよう絡穴
BL59跗陽ふよう陽蹻脈の郄穴
BL60崑崙こんろん経火穴
BL61僕参ぼくしん
BL62申脈しんみゃく八脈交会穴
BL63金門きんもん郄穴
BL64京骨けいこつ膀胱の原穴
BL65束骨そっこつ兪木穴
BL66足通谷あしつうこく榮水穴
BL67至陰しいん井金穴

頭部・後頭部の経穴(晴明〜天柱:BL1〜BL10)

ここからは膀胱経の各経穴を部位別に見ていきます。まずは目頭から後頭部にかけての晴明(BL1)〜天柱(BL10)です。

経穴名読み方部位・取穴方法主なはたらき(主治)
晴明(BL1)せいめい目頭のやや内側のくぼみ(目頭の内側のくぼみのやや上)にある、くぼんだところ(図では目頭から0.1寸の位置)目の疲れ・かすみサポート穴。目の疲れをケア(目の周りの血流を整え、疲れやかすみをやわらげる)/視界をクリアに(目の奥の重だるさを軽くする)/頭や肩のこりをサポート。まぶたの重だるさ、頭の重さや肩こりにも◎。「目のリフレッシュ穴」
攅竹(BL2)さんちく眉頭の少し内側のくぼみ(眉頭の内側のやや奥)にある、くぼんだところ目の疲れ・顔の重だるさサポート穴。目の疲れをケア/頭の重だるさを軽減(頭や顔の緊張をゆるめる)/眉まわりの緊張を緩和(眉のこわばりをゆるめ、表情もリラックス)。集中力をサポート。「顔のリフレッシュ穴」
眉衝(BL3)びしょう眉の内側のくぼみから、指1本分(約0.5寸)外側にある、くぼんだところ頭のこり・眼精疲労サポート穴。眼精疲労をケア(ピント調整や疲れ目の改善をサポート)/頭のこりをやわらげる/集中力をサポート。眉の緊張をやわらげる。「頭のリフレッシュ穴」
曲差(BL4)きょくさ髪の生え際から上に0.5寸、正中線から外側に1.5寸のところ。正中線を基準に1/3:2/3の位置にある、くぼんだところ頭のこり・眼精疲労サポート穴。眼精疲労をケア/頭のこりをやわらげる/集中力をサポート。頭をスッキリさせ、目の疲れをやわらげる。「頭のリフレッシュ穴」
五処(BL5)ごしょ髪の生え際から上に0.5寸、正中線から左右に1.5寸のところ。頭のこりや眼精疲労にアプローチするくぼんだところ頭のこり・眼精疲労サポート穴。眼精疲労をケア/頭のこりをやわらげる/集中力をサポート。「頭のリフレッシュ穴」
承光(BL6)しょうこう生え際から上に2.5寸、正中線から左右に1.5寸のところ(スライド原文は「眉の生え際から上に2.5寸、正中線から左右に1.5寸のところ。更にそこから下に5寸のところにある、くぼんだところ」)頭のこり・眼精疲労サポート穴。眼精疲労をケア/頭のこりをやわらげる/集中力をサポート。「頭のリフレッシュ穴」
通天(BL7)つうてん生え際から上に4寸、正中線から左右に1.5寸のところ(スライド原文は「眉の生え際から上に4寸」)。頭のこりや目の疲れにアプローチするくぼんだところ頭のこり・眼精疲労サポート穴。眼精疲労をケア/頭のこりをやわらげる/集中力をサポート。「頭のリフレッシュ穴」
絡却(BL8)らっきゃく生え際から上に5.5寸、正中線から左右に1.5寸のところから、さらに外側に0.5寸のところ(スライド原文は「眉の生え際から上に5.5寸」)頭のこり・眼精疲労サポート穴。眼精疲労をケア/頭のこりをやわらげる/集中力をサポート。「頭のリフレッシュ穴」
玉枕(BL9)ぎょくちん後頭部の、髪の生え際のくぼみから外側へ1.3寸のところ頭のこり・眼精疲労サポート穴。眼精疲労をケア/頭のこりをやわらげる/集中力をサポート。頭をスッキリさせる。「頭のリフレッシュ穴」
天柱(BL10)てんちゅう後頭部の、髪の生え際のくぼみから外側へ1.3寸のところ頭のこり・眼精疲労サポート穴。眼精疲労をケア/後頭部のこりや重だるさをやわらげる/集中力をサポート。首・肩のこりにも◎。「頭のリフレッシュ穴」

押し方のコツ(BL1〜BL10共通)

各経穴スライドに共通して紹介されている押し方のコツです。

セルフケアにプラス:目を温めて血流アップ/こまめに目を休ませる/深呼吸でリラックス/バランスのよい食事を意識/十分な睡眠で心と体を整える。

胸背部の兪穴ライン(大杼〜膈兪)── 頭のこり・眼精疲労サポート穴

ここからは背部を下りていく膀胱経第1行線(棘突起の外方1.5寸)のツボが続きます。大杼(BL11)から小腸兪(BL27)までのスライドはすべて「頭のこり・眼精疲労サポート穴」「頭のリフレッシュ穴」として紹介され、共通のはたらきとして「眼精疲労をケア(目の周りの血流を促し、ピント調整や疲れ目の改善をサポート)」「頭のこりをやわらげる」「集中力をサポート」が挙げられています。

経穴名読み方取穴部位(スライド記載)分類・要穴主なはたらき
大杼(BL11)だいじょ第7頸椎棘突起のすぐ下のくぼみから上へ1.5寸のところ・左右3寸八会穴の骨会眼精疲労をケア/首・肩のこりをやわらげる/自律神経のバランスを整える/集中力をサポート
風門(BL12)ふうもん第2胸椎棘突起のすぐ下のくぼみから外側へ1.5寸膀胱経の経穴(肩甲骨の内側にある)眼精疲労をケア/頭のこりをやわらげる/呼吸をラクにする(呼吸を深くしリラックスをサポート)
肺兪(BL13)はいゆ第3胸椎棘突起のすぐ下のくぼみから外側へ1.5寸肺の背部兪穴肺の機能を調整/呼吸をラクにする/眼精疲労をケア/集中力をサポート
厥陰兪(BL14)けついんゆ第4胸椎棘突起のすぐ下のくぼみから外側へ1.5寸心包の背部兪穴(スライド表記は「心包のツボの背部ツボ」)心包の機能を調整/心を落ち着かせる(動悸や不安感の緩和)/眼精疲労・頭のこりのケア
心兪(BL15)しんゆ第5胸椎棘突起のすぐ下のくぼみから外側へ1.5寸心の背部兪穴心の機能を調整/心を落ち着かせる(動悸や不安感の緩和)/眼精疲労・頭のこりのケア
督兪(BL16)とくゆ第6胸椎棘突起のすぐ下のくぼみから外側へ1.5寸スライド表記は「心の背部兪穴」心の機能を調整/心を落ち着かせる(動悸や不安感の緩和)/眼精疲労・頭のこりのケア
膈兪(BL17)かくゆ第7胸椎棘突起のすぐ下のくぼみから外側へ1.5寸八会穴の血会血(けつ)を巡らせる働き/心を落ち着かせる(動悸や不安感の緩和)/眼精疲労・頭のこりのケア
大杼(BL11)は八会穴の骨会。第7頸椎棘突起下のくぼみを基準に取る、頭のこり・眼精疲労サポート穴
大杼(BL11)は八会穴の骨会。第7頸椎棘突起下のくぼみを基準に取る、頭のこり・眼精疲労サポート穴

内臓の働きを整える背部兪穴(肝兪〜小腸兪)

肝兪(BL18)からは五臓六腑に対応する背部兪穴が並びます。各スライドとも「眼精疲労をケア」「頭のこりをやわらげる」「集中力をサポート」の共通のはたらきに加えて、対応する臓腑ごとの固有のはたらきが挙げられています。押し方のコツとセルフケア(目を温める・目を休ませる・深呼吸・食事・睡眠)は前セクションと共通です。胃兪(BL21)のセルフケアのみ「消化にやさしい食事を意識」となっています。

経穴名読み方取穴部位(スライド記載)分類・要穴主なはたらき
肝兪(BL18)かんゆ第9胸椎棘突起のすぐ下のくぼみから外側へ1.5寸肝の背部兪穴肝の血を養う/疲れ目・かすみ目・肩こりに◎/心を落ち着かせる(イライラや緊張をやわらげる)
胆兪(BL19)たんゆ第10胸椎棘突起のすぐ下のくぼみから外側へ1.5寸胆の背部兪穴胆の働きを整える/イライラや緊張をやわらげる(気の巡りを整えストレスケア)/疲れ目のケア
脾兪(BL20)ひゆ第11胸椎棘突起のすぐ下のくぼみから外側へ1.5寸脾の背部兪穴脾の働きを整える/疲れ目やイライラに◎/心を落ち着かせる
胃兪(BL21)いゆ第12胸椎棘突起のすぐ下のくぼみから外側へ1.5寸胃の背部兪穴胃の働きを整える(胃の不調・食欲不振・消化不良のケア)/心を落ち着かせる
三焦兪(BL22)さんしょうゆスライド原文は「第1胸椎棘突起のすぐ下のくぼみから外側へ1.5寸」(図は腰部に表示)三焦の背部兪穴三焦の働きを整える(水分代謝や気の巡りをスムーズに)/イライラや緊張をやわらげる(自律神経のバランス)
腎兪(BL23)じんゆ第2腰椎棘突起のすぐ下のくぼみから外側へ1.5寸腎の背部兪穴腎の働きを整える(体のエネルギーや水分代謝を整え、腰の重だるさのケアに)/疲れ目や腰の重だるさに◎
気海兪(BL24)きかいゆ第3腰椎棘突起のすぐ下のくぼみから外側へ1.5寸スライド表記は「腎の背部兪穴」腎の働きを整える/疲れ目や腰の重だるさに◎/頭のこりをやわらげる
大腸兪(BL25)だいちょうゆ第4腰椎棘突起のすぐ下のくぼみから外側へ1.5寸大腸の背部兪穴大腸の働きを整える(腸の動きをサポートし便通をスムーズに)/便通のサポートにも◎
関元兪(BL26)かんげんゆ第5腰椎棘突起のすぐ下のくぼみから外側へ1.5寸スライド表記は「大腸の背部兪穴」大腸の働きを整える/便通のサポートにも◎/頭のこりをやわらげる
小腸兪(BL27)しょうちょうゆスライド原文は「第5腰椎棘突起のすぐ下のくぼみから外側へ1.5寸」(図は仙骨部に表示)小腸の背部兪穴小腸の働きを整える(小腸の動きをサポートし便通をスムーズに)/便通のサポートにも◎
腎兪(BL23)は腎の背部兪穴。第2腰椎棘突起の下、外方1.5寸に取る
腎兪(BL23)は腎の背部兪穴。第2腰椎棘突起の下、外方1.5寸に取る

仙骨部の兪穴(膀胱兪・中膂兪・白環兪)── 腰・下肢・泌尿器のケア

膀胱兪(BL28)からはスライドの構成が変わり、「解説」「主な効果・効能」「取穴方法」で紹介されます。3穴ともスライドの取穴方法は「第2仙骨棘突起の下縁と、第4仙骨後孔を結んだ線上で、後正中線の外方1.5寸のところに取ります(左右に1穴ずつ)」と記載されています。

経穴名読み方取穴方法(スライド記載)主な効果・効能
膀胱兪(BL28)ぼうこうゆ第2仙骨棘突起の下縁と第4仙骨後孔を結んだ線上で、後正中線の外方1.5寸(左右に1穴ずつ)利尿作用・むくみの改善/排尿トラブルの緩和(頻尿・尿閉など)/腰痛・坐骨神経痛の緩和/下肢のしびれ・痛みの改善/膀胱の機能を整える
中膂兪(BL29)ちゅうりょゆ第2仙骨棘突起の下縁と第4仙骨後孔を結んだ線上で、後正中線の外方1.5寸(左右に1穴ずつ)腰痛の緩和/下肢のしびれ・痛みの改善/排尿トラブルの緩和(頻尿・尿閉・残尿感など)/泌尿器系の機能調整/疲労回復・腰の重だるさの改善
白環兪(BL30)はっかんゆ第2仙骨棘突起の下縁と第4仙骨後孔を結んだ線上で、後正中線の外方1.5寸(左右に1穴ずつ)腰痛の緩和/下肢のしびれ・痛みの改善/排尿トラブルの緩和(頻尿・尿閉・残尿感など)/坐骨神経痛の緩和/生理痛の緩和/下肢のむくみの改善
膀胱兪(BL28)の取穴方法。仙骨部で後正中線の外方1.5寸に取る(左右に1穴ずつ)
膀胱兪(BL28)の取穴方法。仙骨部で後正中線の外方1.5寸に取る(左右に1穴ずつ)

仙骨部のツボ(上髎・次髎・中髎・下髎・会陽)

ここからは仙骨部に並ぶ膀胱の背部兪穴です。上髎・次髎・中髎・下髎は腰や下肢の不調に広く用いられる重要なツボで、腰痛、下肢のしびれ・痛み、坐骨神経痛、生理痛、排尿トラブルなどに効果が期待されます。次髎は特に慢性的な腰痛や足の重だるさにおすすめとされ、中髎・下髎は膀胱の働きを調整してむくみや冷えの改善にも役立つとされています。上髎は膀胱の働きを調整し、排尿トラブルの緩和にも用いられます。

会陽は骨盤底の中央に位置するツボで、生理不順・生理痛・帯下・排尿トラブル・痔・腰や股関節の痛み・不妊症などに効果が期待され、特に女性特有の骨盤内の不調や冷えの改善によく使われます。

いずれのツボも左右に1穴ずつあります。

経穴名読み方国際表記要穴・区分(スライド表記)取穴方法主な効果・効能
上髎じょうりょうShàngliáo(BL31)膀胱の背部兪穴第2仙骨棘突起の下縁と第4仙骨後孔を結んだ線上で、後正中線の外方3寸のところに取る腰痛の緩和、下肢のしびれ・痛みの改善、坐骨神経痛の緩和、排尿トラブルの改善(頻尿、残尿感など)、生理痛の緩和、下肢のむくみの改善
次髎じりょうCìliáo(BL32)膀胱の背部兪穴第2仙骨棘突起の下縁と第4仙骨後孔を結んだ線上で、後正中線の外方3寸のところに取る腰痛の緩和、下肢のしびれ・痛みの改善、坐骨神経痛の緩和、排尿トラブルの改善(頻尿、尿閉、残尿感など)、生理痛の緩和、下肢のむくみの改善
中髎ちゅうりょうZhōngliáo(BL33)膀胱の背部兪穴第2仙骨棘突起の下縁と第4仙骨後孔を結んだ線上で、後正中線の外方3寸のところに取る腰痛の緩和、下肢のしびれ・痛みの改善、坐骨神経痛の緩和、排尿トラブルの改善(頻尿、尿閉、残尿感など)、生理痛の緩和、下肢のむくみの改善
下髎げりょうXiàliáo(BL34)膀胱の背部兪穴第2仙骨棘突起の下縁と第4仙骨後孔を結んだ線上で、後正中線の外方3寸のところに取る腰痛の緩和、下肢のしびれ・痛みの改善、坐骨神経痛の緩和、排尿トラブルの改善(頻尿、尿閉、残尿感など)、生理痛の緩和、下肢のむくみの改善
会陽えようHuìyáng(BL35)膀胱の背部兪穴肛門と陰部の間の正中線上で、肛門の前方0.5寸のところに取る生理不順・生理痛の緩和、帯下の改善、排尿トラブルの改善(頻尿、尿閉、尿漏れなど)、痔の緩和、腰痛・股関節痛の緩和、不妊症のサポート、冷え性の改善
上髎(BL31)の位置。仙骨部のツボは左右に1穴ずつある
上髎(BL31)の位置。仙骨部のツボは左右に1穴ずつある

大腿後面のツボ(承扶・殷門・浮郄)

承扶は坐骨結節の下方に位置するツボで、腰痛、坐骨神経痛、下肢のしびれ・痛み、下肢のだるさ・冷え、痔、便秘などに効果が期待されます。腰から足にかけての巡りを良くし、血流やリンパの流れを改善する働きがあります。

殷門は腰痛、下肢のしびれ・痛み、坐骨神経痛、脚のだるさ・疲れ、夜間頻尿、足のむくみなどに効果が期待され、特に下半身の血流やリンパの流れを整えて冷えの改善にも役立つツボです。

浮郄は足のむくみ・冷え・だるさ、腰痛、坐骨神経痛、足のしびれ・痛み、筋肉のこわばりなどに効果が期待され、下肢の血流やリンパの流れを促してむくみや冷えの改善に役立つとされています。

いずれのツボも左右に1穴ずつあります。

経穴名読み方国際表記要穴・区分(スライド表記)取穴方法主な効果・効能
承扶しょうふChéngfú(BL36)膀胱の背部兪穴臀部の下側にある坐骨結節のすぐ下のくぼみに取る。仰向けまたはうつ伏せの姿勢が取りやすい腰痛の緩和、坐骨神経痛・しびれの緩和、下肢の痛み・だるさの改善、血行促進・冷えの改善、痔・便秘の改善、筋肉の緊張緩和、疲労回復のサポート
殷門いんもんYīnmén(BL37)膀胱の背部命穴(スライド表記)膝窩横紋(膝の裏の横じわ)の中央と、坐骨結節(お尻の下の骨のでっぱり)を結んだ線の中央に取る腰痛の緩和、下肢のしびれ・痛みの改善、坐骨神経痛の緩和、脚のだるさ・疲れの改善、夜間頻尿の緩和、足のむくみ・冷えの改善、血行促進・リンパの流れの改善
浮郄ふげきFúxì(BL38)膀胱の背部兪穴スライドの記載では「外くるぶしの最も高いところの真上に取り、そこから指幅4本分(約5寸)上のところに取る」。図では膝窩横紋の上方1寸付近に印がある足のむくみ・冷えの改善、腰痛の緩和、下肢のしびれ・痛みの改善、筋肉のこわばりの緩和、血行促進・リンパの流れ改善、疲労回復・だるさの緩和
殷門(BL37)の位置。膝窩横紋の中央と坐骨結節を結んだ線の中央に取る
殷門(BL37)の位置。膝窩横紋の中央と坐骨結節を結んだ線の中央に取る

膝窩のツボ(委陽・委中)

委陽は三焦の下合穴にあたるツボで、腰・下肢の痛みやしびれ、冷え、むくみ、膝裏のこわばり、ふくらはぎの張りなどに効果が期待されます。下肢の血流やリンパの流れを促し、巡りを整える働きがあります。

委中は足の太陽膀胱経の合穴(合土穴)で、四総穴・膀胱の下合穴でもある重要なツボです。膝窩横紋の中央に位置し、腰痛、坐骨神経痛、下肢のしびれ・痛み、冷え、むくみ、膝裏のこわばり、ふくらはぎの張りなどに効果が期待されます。取るときは仰向けまたはうつ伏せで、膝を軽く曲げた姿勢が取りやすいとされています。

いずれのツボも左右に1穴ずつあります。

経穴名読み方国際表記要穴・区分(スライド表記)取穴方法主な効果・効能
委陽いようWěiyáng(BL39)三焦の下合穴膝窩横紋(膝の裏の横じわ)の外側端とアキレス腱の外側縁を結んだ線の上で取る。スライドの記載では「膝窩横紋から指幅3寸(約4.5寸)下」とあるが、図では膝窩横紋上の外側端に印がある腰痛の緩和、下肢のしびれ・痛みの改善、冷え・むくみの改善、膝裏のこわばりの緩和、ふくらはぎの張りの緩和、血行促進・リンパの流れ改善、疲労回復・だるさの緩和
委中いちゅうWěizhōng(BL40)合土穴・四総穴・膀胱の下合穴膝窩横紋(膝の裏の横じわ)の中央に取る。仰向けまたはうつ伏せで膝を軽く曲げた姿勢が取りやすい腰痛の緩和、坐骨神経痛の緩和、下肢のしびれ・痛みの改善、膝裏のこわばりの緩和、ふくらはぎの張りの緩和、下肢のむくみ・冷えの改善、血行促進・リンパの流れ改善、疲労回復・だるさの緩和
委中(BL40)の位置。膝窩横紋の中央に取る
委中(BL40)の位置。膝窩横紋の中央に取る

背部二行線のツボ(附分〜胃倉)

ここからは背部の二行線、すなわち肩甲骨の内側縁から外側へ3寸(正中線の外方3寸)のライン上に並ぶツボです。附分・魄戸・膏肓・神堂・譩譆・膈関は、肩や背中のこり・張り、咳・喘息、胸のつかえ・苦しさ、呼吸の浅さ、寝違えなどに効果が期待され、胸郭と背中の気血の巡りを整えて呼吸を楽にし、上半身の緊張緩和に役立つとされています。

魂門・陽綱・意舎・胃倉は下部胸椎の高さに並び、魂門・陽綱は腰や背中の重だるさ・疲労感・精神的な疲れ・息苦しさに、意舎は胸のつかえ・胸の痛み・動悸・不安感に、胃倉は胃の調子を整えて食欲不振・胃の重さ・胃痛・嘔吐・げっぷ・胸やけの改善にと、それぞれ役立つとされています。

いずれのツボも左右に1穴ずつあります。なお、この範囲のスライド上部には委中と同じ「合土穴・四総穴・膀胱の下合穴」の表示が付いています(スライド表記のまま)。

経穴名読み方国際表記取穴方法主な効果・効能
附分ふぶんFúfén(BL41)第2胸椎棘突起の下縁と同じ高さで、正中線から外側へ3寸のところに取り、そこから内側へ1.5寸のところ。肩甲骨の内側上縁付近にある肩・背中のこりや痛みの緩和、咳・喘息の緩和、胸のつかえ・苦しさの改善、寝違えの改善、肩の挙上障害の改善、気の巡り・呼吸機能のサポート、筋肉の緊張緩和・疲労回復
魄戸はっこPòhù(BL42)第3胸椎棘突起の下縁と同じ高さで、肩甲骨の内側縁から外側へ3寸のところに取る胸のつかえ・苦しさの改善、咳・喘息の緩和、肩や背中の張りの緩和、寝違えの改善、呼吸を楽にする、気の巡り・気機の調整、自律神経のバランス調整
膏肓こうこうGāohuāng(BL43)第4胸椎棘突起の下縁と同じ高さで、肩甲骨の内側縁から外側へ3寸のところに取る肩こり・背中のこわばりの緩和、咳・喘息の緩和、胸のつかえ・苦しさの改善、寝違えの改善、疲労回復・だるさの緩和、気の巡り・呼吸機能のサポート、筋肉の緊張緩和・血行促進
神堂しんどうShéntáng(BL44)第5胸椎棘突起の下縁と同じ高さで、肩甲骨の内側縁から外側へ3寸のところに取る背中のこり・疲労の緩和、咳・喘息の緩和、胸のつかえ・苦しさの改善、呼吸の浅さの改善、寝違えの改善、気の巡り・気機の調整、自律神経のバランス調整
譩譆いきYìxī(BL45)第6胸椎棘突起の下縁と同じ高さで、肩甲骨の内側縁から外側へ3寸のところに取る背中のこり・疲労の緩和、咳・喘息の緩和、胸のつかえ・苦しさの改善、呼吸の浅さの改善、寝違えの改善、疲労回復・だるさの緩和、気の巡り・気機の調整、自律神経のバランス調整
膈関かくかんGéguān(BL46)第7胸椎棘突起の下縁と同じ高さで、肩甲骨の内側縁から外側へ3寸のところに取る体のだるさ・疲労の緩和、咳・喘息の緩和、胸のつかえ・苦しさの改善、呼吸の浅さの改善、寝違えの改善、気の巡り・気機の調整、筋肉の緊張緩和・疲労回復、自律神経のバランス調整
魂門こんもんHúnmén(BL47)第9胸椎棘突起の下縁と同じ高さで、肩甲骨の内側縁から外側へ3寸のところに取る腰や背中の重だるさの緩和、疲労感の改善、呼吸の浅さ・息苦しさの改善、咳・喘息の緩和、寝違え・肩背部の痛みの緩和、気の巡り・気機の調整、自律神経のバランス調整
陽綱ようこうYánggāng(BL48)第10胸椎棘突起の下縁と同じ高さで、肩甲骨の内側縁から外側へ3寸のところに取る背中や腰の重だるさの緩和、疲労感・精神的な疲れの緩和、呼吸の浅さ・息苦しさの改善、咳・喘息の緩和、寝違え・肩背部の痛みの緩和、気の巡り・気機の調整、自律神経のバランス調整
意舎いしゃYìshè(BL49)第11胸椎棘突起の下縁と同じ高さで、肩甲骨の内側縁から外側へ3寸のところに取る胸のつかえ・胸の痛みの緩和、精神的な疲れの緩和、動悸・不安感の緩和、咳・喘息の緩和、寝違え・肩背部の痛みの緩和、背中の張りの緩和、気の巡り・気機の調整、自律神経のバランス調整
胃倉いそうWèicāng(BL50)第12胸椎棘突起の下縁と同じ高さで、肩甲骨の内側縁から外側へ3寸のところに取る胃の調子を整える、食欲不振の改善、胃の重さ・胃痛の緩和、嘔吐・げっぷの緩和、胸やけの改善、背中・腰部の気血の巡り改善、消化器系の機能調整、自律神経のバランス調整
膏肓(BL43)の位置。第4胸椎棘突起の下縁の高さで肩甲骨の内側縁から外側へ3寸
膏肓(BL43)の位置。第4胸椎棘突起の下縁の高さで肩甲骨の内側縁から外側へ3寸

腰・骨盤部のツボ(肓門・志室・胞肓・秩辺)

ここからは腰から骨盤にかけて並ぶツボです。スライドではいずれも「腰や骨盤の重だるさ、尿のトラブル、便秘、下半身のだるさ・むくみ」への効果が挙げられ、腰部や骨盤周りの気血の巡りを整え、排尿・排便をスムーズにし、下半身の疲労感や張りの緩和に役立つと解説されています。いずれも左右に1穴ずつあります。

経穴名読み方国際表記部位・取穴方法主な効果・効能
肓門こうもんHuāngmén(BL51)第1腰椎棘突起の下縁と同じ高さで、背骨の中央から外側へ1寸のところに取る(※左右に1穴ずつ)腰や骨盤の重だるさの緩和/尿のトラブルの改善/便秘の改善/下半身のむくみの改善/冷えの緩和/腰痛・ぎっくり腰の緩和/下肢の疲労感・張りの緩和/自律神経のバランス調整
志室ししつZhìshì(BL52)第2腰椎棘突起の下縁と同じ高さで、背骨の中央から外側へ1寸のところに取る(※左右に1穴ずつ)腰や骨盤の重だるさの緩和/腰痛・坐骨神経痛の緩和/便秘の改善/下半身のだるさの緩和/冷えの緩和/膀胱・腎臓の機能サポート/排尿・排便の改善/自律神経のバランス調整
胞肓ほうこうBāohuáng(BL53)第3腰椎棘突起の下縁と同じ高さで、背骨の中央から外側へ3寸のところに取る(※左右に1穴ずつ)腰や骨盤の重だるさの緩和/腰痛・坐骨神経痛の緩和/便秘の改善/下半身のだるさの緩和/冷えの緩和/膀胱・腎臓の機能サポート/排尿・排便の改善/自律神経のバランス調整
秩辺ちっぺんZhìbiān(BL54)第2・3・4仙骨棘突起の下縁と同じ高さで、背骨の中央から外側へ3寸のところに取る(※左右に1穴ずつ)腰や骨盤の重だるさの緩和/腰痛・坐骨神経痛の緩和/便秘の改善/下半身のだるさの緩和/冷えの緩和/膀胱・腎臓の機能サポート/排尿・排便の改善/自律神経のバランス調整

ふくらはぎのツボ(合陽・承筋・承山・飛揚・跗陽)

膝裏からふくらはぎにかけてのツボです。スライドでは、ふくらはぎの筋肉の緊張緩和、むくみの改善、足の疲れや重だるさの軽減に効果が期待されるとされ、下肢の血流・気血の巡りを整えて運動後の疲労回復や足の冷えの改善に役立つと解説されています。膝裏の横紋(0寸)から下へ何寸かで位置を測るのがポイントで、スライドには「寸(すん)とは自分の親指の幅を基準とした長さ」「指2本分(2寸)とは自分の指の幅を使って測る方法」という補足も添えられています。

経穴名読み方要穴・特徴部位・取穴方法主な効果・効能
合陽ごうようHéyáng(BL55)腓腹筋の中央上部で、膝裏の横紋の下から指2本分(2寸)のところ、腓腹筋の中央に取る(※左右に1穴ずつ)ふくらはぎの筋肉の緊張緩和/足のむくみ・だるさの改善/下肢の疲労回復/運動後の筋肉痛の緩和/冷えの改善/腰痛・坐骨神経痛の緩和/血行促進/自律神経のバランス調整
承筋しょうきんChéngjīn(BL56)腓腹筋の中央部で腱腹の中央。膝裏の横紋の下から5寸のところ、腓腹筋の中央に取る(※左右に1穴ずつ)ふくらはぎの筋肉の緊張緩和/むくみの改善/足の疲れ・重だるさの軽減/下肢の血行促進/運動後の疲労回復/足の冷えの改善/腰痛・坐骨神経痛の緩和/自律神経のバランス調整
承山しょうざんChéngshān(BL57)腓腹筋の中央下部で、膝裏の横紋の下から8寸のところ、腓腹筋の中央に取る(※左右に1穴ずつ)ふくらはぎの筋肉の緊張緩和/むくみの改善/足の疲れ・重だるさの軽減/下肢の血行促進/運動後の疲労回復/足の冷えの改善/腰痛・坐骨神経痛の緩和/自律神経のバランス調整
飛揚ひよう絡穴/Fēiyáng(BL58)腓腹筋の外側の下縁で、外くるぶしの中央の上方7寸(7横指)のところに取る(※左右に1穴ずつ)ふくらはぎの筋肉の緊張緩和/むくみの改善/足の疲れ・重だるさの軽減/つり・こむら返りの緩和/下肢の血行促進/運動後の疲労回復/腰痛・背部の張りの緩和/自律神経のバランス調整
跗陽ふよう陽蹻脈の郄穴/Fúyáng(BL59)腓腹筋の外側の下縁で、外くるぶしの中央の上方3寸(3横指=親指の幅3つ分)のところに取る(※左右に1穴ずつ)ふくらはぎの筋肉の緊張緩和/むくみの改善/足の疲れ・重だるさの軽減/下肢の血行促進/運動後の疲労回復/冷えの改善/腰痛・背部の張りの緩和/自律神経のバランス調整
合陽(BL55)の位置。膝裏の横紋を0寸として下へ2寸、腓腹筋の中央に取る
合陽(BL55)の位置。膝裏の横紋を0寸として下へ2寸、腓腹筋の中央に取る

足首まわりのツボ(崑崙・僕参・申脈・金門)

外くるぶし周辺のツボです。崑崙は膀胱経の経火穴で、スライドでは「膀胱経の熱(火)を冷まし、経絡の巡りを整える」ツボと解説され、足首のむくみや疲れ、腰や背中の張り、頭痛・めまいの改善に役立つとされています。申脈は八脈交会穴、金門は膀胱経の郄穴です。押し方の目安として「軽く押すと心地よく感じる強さで3〜5秒ほどゆっくり刺激」(崑崙・申脈)、「痛気持ちいい程度の強さで3〜5秒」(僕参)、「やや圧痛を感じるポイントが目安」(金門)と紹介されています。

経穴名読み方要穴・特徴部位・取穴方法主な効果・効能
崑崙こんろん経火穴/Kūnlún(BL60)外くるぶしの後ろのくぼみ(アキレス腱と外くるぶしの間)の中央に取る(※左右に1穴ずつ)足首のむくみ・疲れの改善/腰痛・背部の張りの緩和/頭痛・めまいの改善/下肢の血行促進/膀胱経の熱を冷ます/不眠・イライラの緩和/疲労回復・リフレッシュ効果/自律神経のバランス調整
僕参ぼくしんPúcān(BL61)足の外側、外くるぶしの下、小指の付け根の後ろのくぼみ(第5中足骨の基部後方)に取る(※左右に1穴ずつ)足のむくみ・疲れの改善/腰痛・背部の張りの緩和/下肢の疲労回復/膀胱経の熱を冷ます/頭痛・めまいの改善/不眠・イライラの緩和/疲労回復・リフレッシュ効果/自律神経のバランス調整
申脈しんみゃく八脈交会穴/Shēnmài(BL62)外くるぶしの後ろのくぼみ(アキレス腱と外くるぶしの間)の中央に取る(※左右に1穴ずつ)足首のむくみ・疲れの改善/腰痛・背部の張りの緩和/頭痛・めまいの改善/下肢の血行促進/不眠・イライラの緩和/運動後の疲労回復/足の冷えの改善/自律神経のバランス調整
金門きんもん郄穴/Jīnmén(BL63)足の内側、舟状骨の粗面の中央に取る(※左右に1穴ずつ)足のむくみ・疲れの改善/腰痛・背部の張りの緩和/下肢の疲労回復/不眠・イライラの緩和/足の冷えの改善/運動後の疲労回復/頭痛・めまいの軽減/自律神経のバランス調整
崑崙(BL60)の位置。アキレス腱と外くるぶしの間のくぼみの中央に取る
崑崙(BL60)の位置。アキレス腱と外くるぶしの間のくぼみの中央に取る

足の外側〜小趾のツボ(京骨・束骨・足通谷・至陰)

膀胱経の終盤、足の外側から小趾へ向かうツボです。京骨は膀胱の原穴で、スライドでは「膀胱経の気血を補い、経絡の巡りを整える」ツボと解説されています。束骨は兪木穴、足通谷は榮水穴、そして最終穴の至陰は井金穴で、「経絡の気を冷まし、熱を取り除く作用」が期待されると解説されています。押し方の目安は、京骨・束骨・足通谷が「心地よい圧でゆっくり押し、ズーンと響く感じがポイント」、至陰が「爪の角の後ろのくぼみをやや強めに押して心地よい刺激を感じる場所がポイント」とされています。

経穴名読み方要穴・特徴部位・取穴方法主な効果・効能
京骨けいこつ膀胱の原穴/Jǐnggǔ(BL64)足の外側、舟状骨の粗面の中央よりやや足の前方に取る(※左右に1穴ずつ)足のむくみ・疲れの改善/腰痛・背部の張りの緩和/下肢の疲労回復/不眠・イライラの緩和/足の冷えの改善/運動後の疲労回復/頭痛・めまいの軽減/自律神経のバランス調整
束骨そっこつ兪木穴/Shùgǔ(BL65)足の外側、第5中足骨の基部のやや前方に取る(※左右に1穴ずつ)足のむくみ・疲れの改善/腰痛・背部の張りの緩和/下肢の疲労回復/不眠・イライラの緩和/足の冷えの改善/運動後の疲労回復/頭痛・めまいの軽減/自律神経のバランス調整
足通谷あしつうこく榮水穴/Zútōnggǔ(BL66)足の外側、第5中足骨基部のやや前方に取る(※左右に1穴ずつ)足のむくみ・疲れの改善/腰痛・背部の張りの緩和/下肢の疲労回復/不眠・イライラの緩和/足の冷えの改善/運動後の疲労回復/頭痛・めまいの軽減/自律神経のバランス調整
至陰しいん井金穴/Zhìyīn(BL67)足の小趾の外側、爪甲の角の後ろ約0.1寸に取る(※左右に1穴ずつ)足のむくみ・疲れの改善/頭痛・目の疲れの緩和/のぼせ・ほてりの緩和/不眠・イライラの緩和/足の冷えの改善/運動後の疲労回復/気の上昇を抑える/自律神経のバランス調整
至陰(BL67)の位置。足の小趾外側、爪甲の角の後ろ約0.1寸(膀胱経の最終穴)
至陰(BL67)の位置。足の小趾外側、爪甲の角の後ろ約0.1寸(膀胱経の最終穴)
国試ポイント
① 流注は「目頭(晴明)→頭・後頸部→背部(棘突起外方1.5寸・3寸の2ライン)→下肢後面→小趾外側(至陰)」。足の少陰腎経と表裏関係にある
② 背部兪穴の並びが頻出:肺兪=第3胸椎・厥陰兪=第4・心兪=第5・膈兪=第7・肝兪=第9・胆兪=第10・脾兪=第11・胃兪=第12・腎兪=第2腰椎・大腸兪=第4腰椎の各棘突起下外方1.5寸。大杼は骨会、膈兪は血会(八会穴)
③ 要穴の整理:原穴=京骨・絡穴=飛揚・郄穴=金門・経火穴=崑崙・井金穴=至陰・八脈交会穴=申脈・陽蹻脈の郄穴=跗陽。委中は合土穴かつ四総穴・膀胱の下合穴、委陽は三焦の下合穴
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