アフロの手アフロの手

手の少陰心経の経穴一覧(全9穴)と取穴部位・要穴てのしょういんしんけい / Heart Meridian (HT)

手の少陰心経は極泉(HT1)から少衝(HT9)までの全9穴からなる経脈です。このページでは、腋窩の極泉から小指の少衝まで、1穴ずつの取穴部位・寸法・期待される効果を画像スライドの内容そのままにテキスト化しました。原穴=神門、絡穴=通里、郄穴=陰郄といった国試頻出の要穴や、井木穴・榮火穴・兪土穴・経金穴・合水穴の五行穴も一覧表で確認できます。

手の少陰心経|手の少陰心経 1
読み方てのしょういんしんけい
経穴数9穴(HT1〜HT9)
第1穴(起始側)極泉(きょくせん・HT1)/腋窩のくぼみの中央
第9穴(終止側)少衝(しょうしょう・HT9)/小指の爪の外側の角の少し内側
原穴神門(HT7)
絡穴通里(HT5)
郄穴陰郄(HT6)
井木穴少衝(HT9)
榮火穴少府(HT8)
兪土穴神門(HT7)
経金穴霊道(HT4)
合水穴少海(HT3)

手の少陰心経の経穴一覧表(全9穴)

手の少陰心経は極泉(HT1)から始まり、上腕内側・前腕尺側を通って少衝(HT9)で終わる全9穴の経脈です。各穴の番号・読み・拼音・要穴・取穴部位は次のとおりです。

番号経穴名(読み)拼音要穴取穴部位
HT1極泉(きょくせん)Jíquánわきの下を開けたときにできるくぼみの中央
HT2青霊(せいれい)Qīnglíng前腕の内側(尺側)の中央あたり、小指側の腱(尺側手根屈筋の腱)のすぐ外側。肘のしわから手首のしわまでを9等分し、下から3分の1のところが目安
HT3少海(しょうかい)Shàohǎi合水穴肘の内側、肘を曲げたときにできるシワの内側の端。骨(内側上顆)のやや前
HT4霊道(れいどう)Língdào経金穴前腕の内側、手首のしわから上に1.5寸(指幅2本分)
HT5通里(つうり)Tōnglǐ絡穴手首の内側、手首のしわ(手関節横紋)から指幅1本分(約1.5cm)上
HT6陰郄(いんげき)Yīnxi郄穴手首の内側、手首のしわ(手関節横紋)から約0.5cm(半指幅)上
HT7神門(しんもん)Shènmén原穴・兪土穴手首の内側、手首のしわ(手関節横紋)の小指側の端。骨(豆状骨)のやや前
HT8少府(しょうふ)Shàofǔ榮火穴手のひら側、第4・第5中手骨の間、手首のしわの少し手前のくぼみ
HT9少衝(しょうしょう)Shàochōng井木穴手の小指の先端、爪の外側の角の少し内側

手の少陰心経の要穴まとめ

スライドで「要穴」として明示されているのは次の7穴です。神門は原穴と兪土穴を兼ねる点が国試のねらい目です。

要穴の種類経穴名番号
原穴神門HT7
絡穴通里HT5
郄穴陰郄HT6
井木穴少衝HT9
榮火穴少府HT8
兪土穴神門HT7
経金穴霊道HT4
合水穴少海HT3

極泉(きょくせん・HT1)

取穴部位:わきの下を開けたときにできるくぼみの中央にあります。

ワンポイント:「極泉」は、心経のエネルギーがあふれ出す場所という意味があります。心の熱を冷まし、気持ちを落ち着けるのに役立つツボとして知られています。心(しん)の気血のめぐりを整える大切なツボです。

使い方のポイント:反対側の手の親指で、やさしく5〜10秒ほど押す。呼吸をゆっくりしながら行うと、より効果的です。

極泉(HT1):腋窩のくぼみの中央に取る
極泉(HT1):腋窩のくぼみの中央に取る

青霊(せいれい・HT2)

取穴部位:前腕の内側(尺側)の中央あたり、小指側の腱(尺側手根屈筋の腱)のすぐ外側にあります。肘のしわから手首のしわまでを9等分し、下から3分の1のところが目安です。

ワンポイント:「青霊」は、心の気を清らかにし、心神を安定させる働きがあります。心にこもった熱を取り除き、気持ちをすっきりとさせるツボとして知られています。

使い方のポイント:反対側の手の親指で、やさしく5〜10秒ほど押す。呼吸をゆっくりしながら行うと、より効果的です。

青霊(HT2):肘のしわ〜手首のしわを9等分し、下から3分の1
青霊(HT2):肘のしわ〜手首のしわを9等分し、下から3分の1

少海(しょうかい・HT3)|合水穴

取穴部位:肘の内側、肘を曲げたときにできるシワの内側の端にあります。骨(内側上顆)のやや前に位置します。

ワンポイント:「少海」は、心経の合水穴(ごうすいけつ)です。“水”の巡りを整えることで、心の熱を鎮め、心の働きを落ち着かせるツボとして知られています。

使い方のポイント:反対側の手の親指で、やさしく5〜10秒ほど押す。呼吸をゆっくりしながら行うと、より効果的です。

少海(HT3):肘窩横紋の内側端、内側上顆のやや前
少海(HT3):肘窩横紋の内側端、内側上顆のやや前

霊道(れいどう・HT4)|経金穴

取穴部位:前腕の内側、手首のしわから上に1.5寸(指幅2本分)のところが目安です。

ワンポイント:「霊道」は、心のエネルギーが通る“霊的な道”という意味があります。心を落ち着け、気持ちを静める働きがあるとされるツボです。心経の経金穴で、心のエネルギーの通り道を整えます。

使い方のポイント:親指の腹で、やさしく5〜10秒ほど押す。呼吸をゆっくりしながら行うと、より効果的です。

霊道(HT4):手首のしわから上に1.5寸(指幅2本分)
霊道(HT4):手首のしわから上に1.5寸(指幅2本分)

通里(つうり・HT5)|絡穴

取穴部位:手首の内側、手首のしわ(手関節横紋)の少し上にあります。手首のしわから指幅1本分(約1.5cm)のところが目安です。

ワンポイント:「通里」は、心経の絡穴(らくけつ)です。経絡の気血が深く絡み合う場所で、心とつながる通り道をスムーズにするツボとして知られています。心身のバランスを整えるのに役立ちます。

使い方のポイント:親指の腹で、やさしく5〜10秒ほど押す。呼吸をゆっくりしながら行うと、より効果的です。

通里(HT5):手首のしわから指幅1本分(約1.5cm)上
通里(HT5):手首のしわから指幅1本分(約1.5cm)上

陰郄(いんげき・HT6)|郄穴

取穴部位:手首の内側、手首のしわ(手関節横紋)の少し上にあります。手首のしわから約0.5cm(半指幅)上のところが目安です。

ワンポイント:「陰郄」は、気血が心へ深く入り込むところのバランスを整える郄穴です。心の熱を鎮め、気持ちを静める働きがあり、心身を落ち着かせるツボとして知られています。

使い方のポイント:親指の腹で、やさしく5〜10秒ほど押す。呼吸をゆっくりしながら行うと、より効果的です。

陰郄(HT6):手首のしわから約0.5cm(半指幅)上
陰郄(HT6):手首のしわから約0.5cm(半指幅)上

神門(しんもん・HT7)|原穴・兪土穴

取穴部位:手首の内側、手首のしわ(手関節横紋)の小指側の端にあります。骨(豆状骨)のやや前に位置します。

ワンポイント:「神門」は、心経の原穴(げんけつ)であり、心のエネルギーの源となる大切なツボです。心を落ち着けて精神を安定させる働きがあり、心身をリラックスさせるツボとして知られています。スライドでは「心の原穴・兪土穴」と表記されています。

使い方のポイント:小指側の手首のしわに、親指の腹を当ててやさしく5〜10秒ほど押す。呼吸をゆっくりしながら行うと、より効果的です。

神門(HT7):手関節横紋の小指側の端、豆状骨のやや前
神門(HT7):手関節横紋の小指側の端、豆状骨のやや前

少府(しょうふ・HT8)|榮火穴

取穴部位:手のひら側、第4・第5中手骨の間、手首のしわの少し手前のくぼみにあります。

ワンポイント:「少府」は、心の熱がこもりやすいときに使うツボです。気持ちの高ぶりや緊張をしずめ、心を穏やかにしてくれる働きがあります。深呼吸と合わせて使うと、より効果的です。心経の榮火穴にあたります。

使い方のポイント:反対の親指で、やさしく5〜10秒ほど押す。ゆっくり呼吸をしながら行うと、リラックス効果UP!

少府(HT8):第4・第5中手骨の間、手のひら側のくぼみ
少府(HT8):第4・第5中手骨の間、手のひら側のくぼみ

少衝(しょうしょう・HT9)|井木穴

取穴部位:手の小指の先端、爪の外側の角の少し内側にあります。

ワンポイント:「少衝」は、心の気をスッと静めるツボです。熱がこもってイライラしているときや、緊張が続いて落ち着かないときに使うと効果的です。心を穏やかにし、前向きな気持ちをサポートします。心経の井木穴で、心の気を目覚めさせ、心身のバランスを整えます。

使い方のポイント:爪の外側の角から少し内側をやさしく押す。親指の腹で、やさしく5〜10秒ほど押す。深呼吸をしながら行うと効果的です。

少衝(HT9):小指の爪の外側の角の少し内側
少衝(HT9):小指の爪の外側の角の少し内側
国試ポイント
① 手の少陰心経は全9穴。第1穴は極泉(腋窩のくぼみの中央)、第9穴は少衝(小指の爪の外側の角の少し内側)。
② 要穴は原穴=神門(HT7)、絡穴=通里(HT5)、郄穴=陰郄(HT6)。神門は原穴と兪土穴を兼ねる点が頻出。
③ 手関節横紋からの寸法が紛らわしい3穴を区別する:陰郄=0.5寸、通里=1寸、霊道=1.5寸(下から陰郄→通里→霊道の順)。
📖 手の少陰心経をスライドで学ぶ(国試辞書) 図解スライドでサクッと復習