足底神経は脛骨神経が足根管で分かれる内側足底神経と外側足底神経の総称で、足底筋4層構造の支配神経として国試に頻出です。内側足底神経は手の正中神経型、外側足底神経は手の尺骨神経型とイメージすると、支配筋を効率よく整理できます。
| 読み方 | そくていしんけい |
|---|---|
| 起始・起点 | 脛骨神経が下腿後面から足根管(内果後方)を通過する際、内側足底神経と外側足底神経に分岐する |
| 走行 | 内側足底神経は母指球筋群(足底筋第1・2・3層の一部)へ、外側足底神経は小指球筋・骨間筋・母指内転筋・足底方形筋・第2〜4虫様筋へ分布する |
| 主な分枝・支配域 | 内側足底神経=母指外転筋・短母指屈筋・短趾屈筋・第1虫様筋/外側足底神経=母指内転筋・小指外転筋・短小指屈筋・底側骨間筋・背側骨間筋・第2〜4虫様筋・足底方形筋 |
| 関連する構造 | 足底筋の4層構造(第1層〜第4層)、対比される足背筋(深腓骨神経支配) |
| 国試での狙われ方 | 内側足底神経=手の正中神経型、外側足底神経=手の尺骨神経型として支配筋を対応させる暗記法が頻出。第1虫様筋のみ内側、第2〜4虫様筋は外側という『虫様筋の分かれ目』が引っかけになりやすい |
足の筋は大きく足背筋(足の甲側)と足底筋(足の裏側)に分けられる。足背筋は深腓骨神経支配で足趾を伸展させ、足底筋は足底神経(内側・外側)支配で屈曲・内転・外転などを担う。足底筋は国試対策上、表層から深層へ向かう4層構造で覚えるのが定石。
| 区分 | 構成筋 | 支配神経 | 作用 |
|---|---|---|---|
| 足背筋(足の甲) | 短母指伸筋・短指伸筋 | 深腓骨神経 | 足趾の伸展 |
| 足底筋(足の裏) | 4層構造(下記参照) | 内側足底神経・外側足底神経 | 足趾の屈曲・内転・外転など |
足底筋は第1層(表層)から第4層(最深層)まで4層に分かれ、層ごとに構成筋と支配神経が決まっている。特に虫様筋は第1虫様筋のみ内側足底神経、第2〜4虫様筋は外側足底神経という分かれ目が頻出の引っかけポイント。
| 層 | 構成筋 | 支配神経 | 作用・備考 |
|---|---|---|---|
| 第1層(表層) | 母指外転筋・短趾屈筋・小指外転筋 | 母指外転筋/短趾屈筋→内側足底神経、小指外転筋→外側足底神経 | |
| 第2層 | 虫様筋・足底方形筋(深部に長趾屈筋腱・長母指屈筋腱) | 第1虫様筋→内側足底神経、第2〜4虫様筋・足底方形筋→外側足底神経 | 虫様筋:MTP屈曲+IP伸展/足底方形筋:長趾屈筋の作用補助 |
| 第3層 | 母指内転筋・短母指屈筋・短小指屈筋 | 短母指屈筋→主に内側足底神経、母指内転筋・短小指屈筋→外側足底神経 | |
| 第4層(最深層) | 底側骨間筋・背側骨間筋 | 外側足底神経 | 底側骨間筋=内転(PAD)、背側骨間筋=外転(DAB) |
足底神経は手の神経に例えるとイメージしやすい。内側足底神経=「手の正中神経型」、外側足底神経=「手の尺骨神経型」として、支配域の広さも含めて対応づけて覚える。
足底の骨間筋は作用の方向を混同しやすいため、頭文字での暗記法が有効。両者とも外側足底神経支配である点も国試で問われる。
| 骨間筋 | 作用 | 覚え方 |
|---|---|---|
| 底側骨間筋(Plantar Interossei) | 第2趾へ近づける=内転 | PAD(Plantar Interossei ADduct) |
| 背側骨間筋(Dorsal Interossei) | 第2趾から遠ざける=外転 | DAB(Dorsal Interossei ABduct) |
母指球筋(母指まわり)は3筋、小指球筋(小指まわり)は2筋で構成され、いずれも足底神経支配で足趾の細かい動きを担う。
| 筋群 | 筋名 | 作用 | 支配神経 |
|---|---|---|---|
| 母指球筋 | 母指外転筋 | 母指外転 | 内側足底神経 |
| 短母指屈筋 | 母指屈曲 | 主に内側足底神経 | |
| 母指内転筋 | 母指内転 | 外側足底神経 | |
| 小指球筋 | 小指外転筋 | 小指外転 | 外側足底神経 |
| 短小指屈筋 | 小指屈曲 | 外側足底神経 |
母指球筋は母指のつまむ動作、小指球筋は小指の外転・屈曲による歩行時のバランス保持に重要とされる。