小脳は橋と延髄の背側にある器官で、上面はほとんど大脳半球に覆われています。表面は灰白質の小脳皮質、内部は白質の髄質で、深部には小脳核があり、小脳脚によって脳幹と連絡します。大脳からの運動の指令情報と、筋・関節など末梢の感覚受容器からの情報をもとに運動をなめらかに整える調整役としてはたらきます。
| 読み方 | しょうのう |
|---|---|
| 位置 | 橋と延髄の背側。上面はほとんど大脳半球に覆われている |
| 表面の構造 | 小脳皮質(灰白質) |
| 内部の構造 | 髄質(白質)、深部に小脳核 |
| 脳幹との連絡 | 小脳脚(小脳と脳幹をつなぐ神経線維束) |
| 主な入力 | ①大脳(運動野など)からの運動の指令情報 ②筋肉・関節など末梢の感覚受容器からの感覚情報 |
| 主なはたらき | 筋緊張の調節/身体の平衡保持/姿勢の保持/運動計画の修正/運動の微妙な調節/熟練した運動の記憶・学習 |
| 国試での狙われ方 | 位置(橋・延髄の背側)、皮質=灰白質・髄質=白質の対応、小脳核・小脳脚、運動調節機能の列挙 |
小脳は脳幹の後方に位置し、テント状に大脳の下に収まっています。スライドでは次の2点が示されています。
「橋・延髄の背側」という表現は国試でそのまま問われます。橋と延髄はいずれも脳幹の一部であり、小脳は脳幹の背側(後方)に張り出す形で存在します。
小脳は大脳と同じく表面が灰白質、内部が白質という配置をとります。深部には神経細胞の集まりである小脳核があり、出力の中継点になります。
| 部位 | 中身 | ポイント |
|---|---|---|
| 小脳皮質 | 灰白質 | 小脳の表面をつくる |
| 髄質 | 白質 | 小脳の内部をつくる |
| 小脳核 | 灰白質(神経核) | 髄質の深部にある |
| 小脳脚 | 神経線維束 | 小脳と脳幹をつなぎ連絡する |
小脳は主に運動の調節に関係します。スライドでは入力→出力の流れが3段階で整理されています。
つまり小脳は「命令」と「実際の身体の状態」を照らし合わせ、そのズレを補正する装置だと考えると理解しやすくなります。バランスを保つ、細かい動きを調整する、なめらかに動く、といった働きがその例です。
小脳は運動をなめらかにするために働きます。スライドに挙げられた機能は次の6つです。列挙問題で狙われるため、まとめて覚えます。
| 機能 | 内容 |
|---|---|
| 筋緊張の調節 | 筋のトーヌスを適切に保つ |
| 身体の平衡保持 | バランスを保つ |
| 姿勢の保持 | 立位などの姿勢を維持する |
| 運動計画の修正 | 運動プログラムのズレを直す |
| 運動の微妙な調節 | 細かく正確な動きにする |
| 熟練した運動の記憶・学習 | 反復で身につけた運動を覚える |
試験ポイントを一覧で確認します。
一発暗記:小脳は『運動をなめらかに整える調整役』。覚え方は「小脳=バランス・姿勢・筋緊張・運動調節」です。