消化とは食物を吸収できる形に分解することで、吸収は分解された栄養素を主に小腸から体内へ取り込むはたらきです。消化器系は口腔→咽頭→食道→胃→小腸→大腸→肛門と続く消化管と、唾液腺・肝臓・胆嚢・膵臓の付属器官から構成されます。消化には運動による機械的消化と、酵素による化学的消化の2種類があり、国試では酵素と基質・最終産物の対応が繰り返し問われます。
| 読み方 | しょうかときゅうしゅう |
|---|---|
| 定義 | 消化=食物を吸収できる形に分解すること/吸収=分解産物を体内へ取り込むこと |
| 担当する器官 | 消化管(口腔・咽頭・食道・胃・小腸・大腸・肛門)+付属器官(唾液腺・肝臓・胆嚢・膵臓) |
| 消化管の主な働き | 運動・分泌・消化・吸収の4つ |
| 調節のしくみ | 平滑筋の性質/壁内神経叢/自律神経(交感・副交感)/消化管ホルモン |
| 消化の種類 | 機械的消化(粉砕・輸送・混和)と化学的消化(酵素による分解) |
| 主な消化酵素 | アミラーゼ・マルターゼ・スクラーゼ・ラクターゼ(糖質)、リパーゼ(脂肪)、ペプシン・トリプシン・キモトリプシン・アミノペプチダーゼ(タンパク質) |
| 酵素の至適条件 | 至適温度は37℃前後、至適pHは酵素ごとに決まっている(pH0〜14の中に最適点) |
| 国試での狙われ方 | 酵素と基質・最終産物の対応、機械的/化学的消化の区別、付属器官の列挙、加水分解の意味 |
消化器系は、食物を体内に取り込み、分解・吸収するための器官です。大きく「消化管」と「付属器官」に分かれます。
国試では「付属器官はどれか」という問われ方が定番です。唾液腺・肝臓・胆嚢・膵臓の4つをセットで覚えましょう。
| 区分 | 含まれるもの | ポイント |
|---|---|---|
| 消化管 | 口腔・咽頭・食道・胃・小腸・大腸・肛門 | 口腔から肛門まで一続き |
| 付属器官 | 唾液腺・肝臓・胆嚢・膵臓 | 消化液(唾液・胆汁・膵液)をつくる/蓄える |
消化とは食物中の栄養素を吸収できる形に分解することで、そのやり方には2種類あります。
「運動で食べ物を細かくして運ぶ」のが機械的、「酵素で栄養素を分解する」のが化学的、と対比で押さえます。
| 種類 | 手段 | 具体例 |
|---|---|---|
| 機械的消化 | 消化管の運動 | 粉砕(咀嚼)・輸送(蠕動)・混和(胃の攪拌) |
| 化学的消化 | 消化液中の酵素 | アミラーゼ・リパーゼ・ペプシンなどによる分解 |
消化管では主に運動・分泌・消化・吸収の4つが行われます。これらは次の4つのしくみによって調節されています。
さまざまなしくみが協力して消化管の働きをスムーズにしています。「局所的な調節=壁内神経叢」という対応が引っかけどころです。
| 調節のしくみ | 役割 |
|---|---|
| 平滑筋の性質 | 消化管の動きを生み出す |
| 壁内神経叢 | 消化管の働きを局所的に調節する |
| 自律神経 | 交感神経と副交感神経が働きをコントロールする |
| 消化管ホルモン | ホルモンが消化管の働きを調節する |
食物は口腔で咀嚼され、唾液と混ざったあと、嚥下によって胃へ送られます。その後、胃・十二指腸・小腸を通る間に消化され、吸収されます。十二指腸では胆汁・膵液が加わり消化がさらに進み、小腸で消化の完了と吸収が行われます。
| 栄養素 | 主な酵素 | 最終産物 |
|---|---|---|
| 糖質 | アミラーゼ・マルターゼ・スクラーゼ・ラクターゼ | グルコースなどの単糖類 |
| 脂肪 | リパーゼ | 脂肪酸・モノグリセリドなど |
| タンパク質 | ペプシン・トリプシン・キモトリプシン・アミノペプチダーゼ | アミノ酸 |
消化酵素は、栄養素を化学的に分解する物質です。次の4つの特徴が国試の頻出ポイントです。
消化酵素は栄養素を効率よく分解して、吸収しやすい形に変えてくれる存在です。
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| ① 基質特異性 | 酵素ごとに分解できる栄養素が決まっている |
| ② 至適温度・至適pH | 至適温度は37℃前後/至適pHは酵素ごとに異なる |
| ③ 高分子→低分子 | 大きな分子を小さな分子へ分解する |
| ④ 加水分解 | H₂Oを使って結合を切り、H と OH を付加する |
スライドに挙げられた総まとめ項目をそのまま整理します。
一発暗記は「食べ物を細かくして、酵素で分解して、小腸で吸収!」です。