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視覚の受容器・伝導路・調節と国試ポイントしかくのきほん

視覚(しかく)は、物体の色・形・明るさを感じ取る感覚です。眼はカメラと同じしくみで、角膜と水晶体が光を屈折させ、網膜に像を結びます。国試では「光の通り道の順番」「毛様体筋と水晶体の厚さ」「杆体=暗所視/錐体=明所視・色覚」「視覚伝導路の順序」が繰り返し問われます。

視覚の基本|視覚の基本 1
読み方しかく(視覚)
受容器網膜の視細胞(杆体細胞・錐体細胞)
適刺激光(可視光線)
光の通り道角膜 → 眼房水 → 水晶体 → 硝子体 → 網膜
伝導路視細胞 → 双極細胞 → 神経節細胞 → 視神経 → 視交叉 → 外側膝状体 → 視覚野
中枢大脳の視覚野(後頭葉)
調節のしくみ近くを見る=毛様体筋収縮→水晶体が厚くなる/遠くを見る=毛様体筋がゆるみ水晶体が薄くなる
数値視野=両眼で見える範囲 約120°、片眼で見える範囲 約60°/錐体は3種類(L・M・S)/外眼筋は6つ
特徴・順応明るい場所→瞳孔縮小→明順応、暗い場所→瞳孔拡大→暗順応
国試での狙われ方光の通り道と伝導路の順序、杆体/錐体の役割の入れ替え、近視=凹レンズ・遠視=凸レンズ、盲点=視神経乳頭

視覚とは?眼はカメラと同じしくみ

視覚は、物体の色・形・明るさを感じる感覚です。眼はカメラのように光を屈折させ、網膜に像を結びます

視覚は色・形・明るさを感じる感覚。眼はカメラと同じしくみ
視覚は色・形・明るさを感じる感覚。眼はカメラと同じしくみ

眼球の主な構造とはたらき

眼球は角膜・強膜・虹彩・毛様体・脈絡膜・網膜・水晶体・硝子体から成ります。ポイントは、角膜と水晶体が光を屈折させ、虹彩が光量を調節することです。

部位はたらき
角膜光を通し、屈折させる
強膜眼球を保護し、形を維持する
虹彩光の量を調節する(瞳孔の大きさを変える)
毛様体水晶体の厚さを調節する
脈絡膜栄養や酸素を供給する
網膜光を感じて情報を受け取る
水晶体光を屈折させ、ピントを合わせる
硝子体眼球の形を保ち、光を通す
眼球の主な構造と各部のはたらき
眼球の主な構造と各部のはたらき

網膜までの光の通り道

光は次の順に眼球内を進みます。角膜 → 眼房水 → 水晶体 → 硝子体 → 網膜。この順番はそのまま出題されます。

そして網膜で光が神経信号に変わります

光の通り道:角膜→眼房水→水晶体→硝子体→網膜
光の通り道:角膜→眼房水→水晶体→硝子体→網膜

遠近の調節(毛様体筋と水晶体)

ピント合わせは水晶体の厚さを変えて行います。混同しやすい定番の引っかけです。

見る対象毛様体筋水晶体
近くを見るとき収縮する厚くなる(ふくらむ)
遠くを見るときゆるむ薄くなる
近くを見る=毛様体筋収縮→水晶体が厚くなる
近くを見る=毛様体筋収縮→水晶体が厚くなる

屈折異常(近視・遠視・乱視)

眼のピント調整がうまくいかないと、見え方に違いが出ます。近視は凹レンズ(マイナスレンズ)、遠視は凸レンズ(プラスレンズ)で補正します。

屈折異常見え方補正レンズ
近視近くは見えるが遠くがぼやける凹レンズ(マイナスレンズ)
遠視遠くは見えるが近くがぼやける凸レンズ(プラスレンズ)
乱視モノがゆがんだり二重に見える(屈折のゆがみ)
近視は凹レンズ、遠視は凸レンズで補正する
近視は凹レンズ、遠視は凸レンズで補正する

明順応・暗順応と色の感覚

虹彩は光量に合わせて瞳孔の大きさを自動で調節します。

色覚を担当するのは錐体細胞で、赤・緑・青に感受性の高い3種類があります。色覚異常には全色盲・部分色盲・色弱があります。

錐体の種類感受性の高い色
L錐体赤に感受性が高い
M錐体緑に感受性が高い
S錐体青に感受性が高い
3種類の錐体細胞(L・M・S)が組み合わさって色を見分ける
3種類の錐体細胞(L・M・S)が組み合わさって色を見分ける

網膜の受容器・視覚伝導路・視野と視力

網膜の視細胞は2種類。役割の入れ替えが最頻出です。

視覚伝導路は視細胞 → 双極細胞 → 神経節細胞 → 視神経 → 視交叉 → 外側膝状体(がいそくしつじょうたい) → 視覚野の順に進みます。障害では半盲などの視野障害が起こり、代表疾患は緑内障・白内障です。

杆体=暗所視、錐体=明所視・色覚。視覚伝導路の流れ
杆体=暗所視、錐体=明所視・色覚。視覚伝導路の流れ

眼球運動と両眼視

眼球は6つの外眼筋で動きます。両眼が協調して動くことで左右の像が脳で1つに融合し、奥行きを感じる立体視が成立します。近くを見るときの近見反応は、①調節(ピントを合わせる)と②輻輳(目を内側に寄せる)からなります。

外眼筋はたらき
上直筋上転
下直筋下転
内直筋内転
外直筋外転
上斜筋下転・外転
下斜筋上転・外転
外眼筋は6つ。近見反応は「調節」と「輻輳」
外眼筋は6つ。近見反応は「調節」と「輻輳」
国試ポイント
① 光の通り道は「角膜→眼房水→水晶体→硝子体→網膜」。眼房水を飛ばさないこと
② 近くを見る=毛様体筋が収縮し水晶体が厚くなる(ゆるむ・薄くなるは遠方視)
③ 杆体=暗所視、錐体=明所視・色覚。錐体はL(赤)・M(緑)・S(青)の3種類
④ 視覚伝導路は 視細胞→双極細胞→神経節細胞→視神経→視交叉→外側膝状体→視覚野
⑤ 近視は凹レンズ(マイナス)、遠視は凸レンズ(プラス)で補正する
⑥ 視野は両眼で約120°、片眼で約60°。視神経乳頭に相当する部分が盲点で光を感じない
・ 明るい→瞳孔縮小→明順応、暗い→瞳孔拡大→暗順応。外眼筋は6つ、近見反応は調節+輻輳
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