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内臓感覚の分類・受容器・伝導路と国試ポイントないぞうかんかく2

内臓感覚とは、内臓の状態を感じ取る感覚で、普段はあまり意識されず必要なときだけ意識にのぼります。大きく臓器感覚(空腹感・渇き・尿意・便意)内臓痛覚に分けられ、内臓には機械的受容器・化学受容器・一部の温度受容器・侵害受容器が分布しています。情報は自律神経と深く関係し、無意識下での反射性調節に使われます。

内臓感覚2|内臓感覚2 1
読み方ないぞうかんかく
分類臓器感覚(空腹感・渇き・尿意・便意)と内臓痛覚
受容器機械的受容器・化学受容器・一部の温度受容器・侵害受容器
適刺激内臓の伸展・収縮、化学変化、温度変化、侵害刺激(痛み)
伝導路・関与する神経自律神経(交感神経・副交感神経)、骨盤神経など。中枢は脊髄・脳幹・視床下部・大脳
特徴・性質局在がはっきりしない、ぼんやりした感覚、不快感・情動と結びつきやすい
主な数値尿意=膀胱に150〜300mLたまると生じる/空腹感=血糖値の低下(70mg/dL付近)で生じる
国試での狙われ方臓器感覚の種類、受容器と適刺激の対応、尿意の蓄尿量、便意の経路(直腸伸展→骨盤神経→中枢)、内臓痛の局在不明瞭と関連痛

内臓感覚の分類

内臓感覚には空腹感・渇き・尿意・便意・内臓痛覚があります。内臓の状態を感じ取る感覚で、普段はあまり意識されず、必要なときに意識にのぼるのが特徴です。空腹感・渇き・尿意・便意は臓器感覚、臓器そのものの痛みは内臓痛覚としてまとめられます。

区分含まれる感覚内容
臓器感覚空腹感おなかがすいた!
臓器感覚渇きのどがかわいた!
臓器感覚尿意トイレに行きたい!
臓器感覚便意うんちがしたい!
内臓痛覚内臓の痛み臓器そのものから生じる痛み
内臓感覚の分類(空腹感・渇き・尿意・便意・内臓痛覚)
内臓感覚の分類(空腹感・渇き・尿意・便意・内臓痛覚)

内臓の受容器と適刺激

内臓にはさまざまな受容器が分布し、伸展・収縮・化学変化・痛みなどを感じ取ります。受容器と適刺激の対応は国試で問われやすい定番です。

受容器感じ取るもの
機械的受容器伸展・収縮胃・膀胱・直腸の壁の伸び
化学受容器化学変化腸管内・血液の化学的変化、グルコース受容器
一部の温度受容器温度変化肝臓などの温度センサー
侵害受容器痛みや強い刺激膀胱・消化管の過伸展や炎症
内臓に分布する4種類の受容器
内臓に分布する4種類の受容器

内臓感覚と自律神経

内臓からの情報は自律神経(交感神経・副交感神経)と深く関係し、脳-自律神経-内臓のループで心臓・胃腸・呼吸などが自動的にコントロールされています。

体性感覚と違い、内臓感覚は普段はあまり意識されない点が重要です。

脳-自律神経-内臓のつながり
脳-自律神経-内臓のつながり

臓器感覚の特徴

臓器感覚は皮膚感覚に比べてあいまいなのが最大の特徴です。

臓器感覚の3つの特徴
臓器感覚の3つの特徴

空腹感と渇きのしくみ

空腹感は体がエネルギーを欲しているサインです。血糖値の低下(70mg/dL付近)グルコース受容器が感知し、また胃の強い収縮を胃の機械受容器がとらえ、視床下部で「おなかがすいた・食べたい」と認識されます。血糖低下時には肝臓がグルコースを放出します。

渇きは水分不足のサインで、体液浸透圧の上昇体液量の低下咽頭の乾燥がきっかけになります。視床下部の浸透圧受容器心肺受容器咽頭粘膜受容器が関与します。

感覚きっかけ受容器・中枢
空腹感血糖値の低下(70mg/dL付近)、胃の強い収縮グルコース受容器、胃の機械受容器 → 視床下部
渇き体液浸透圧↑、体液量↓、咽頭の乾燥視床下部浸透圧受容器、心肺受容器、咽頭粘膜受容器
空腹感のしくみ(血糖値低下・胃の収縮・視床下部)
空腹感のしくみ(血糖値低下・胃の収縮・視床下部)

尿意・便意・内臓痛覚

尿意は膀胱に150〜300mLの尿がたまると、膀胱壁の伸展受容器が反応し、信号が骨盤神経を通って脊髄へ伝わり、脳で尿意として認識されます。

便意は、便が直腸に入る→直腸壁の伸展受容器刺激骨盤神経中枢という流れで生じます。

内臓痛覚は臓器そのものから生じる痛みで、場所がはっきりしにくく、離れた体表部位に痛みを感じる関連痛を伴うことがあります。関連痛とセットで覚えましょう。

感覚経路キーワード
尿意膀胱に尿貯留(150〜300mL)→伸展受容器→骨盤神経→脊髄→脳伸展受容器・骨盤神経
便意直腸に入る→伸展→受容器刺激→骨盤神経→中枢直腸伸展・骨盤神経
内臓痛覚臓器の侵害受容器→自律神経求心路→中枢局在不明瞭・関連痛
尿意は膀胱に150〜300mLで生じる
尿意は膀胱に150〜300mLで生じる
国試ポイント
① 内臓感覚=臓器感覚(空腹感・渇き・尿意・便意)+内臓痛覚。普段は意識されない。
② 内臓の受容器は機械的受容器・化学受容器・一部の温度受容器・侵害受容器の4種類。
③ 尿意は膀胱に150〜300mLたまると生じ、伸展受容器→骨盤神経→中枢と伝わる。
④ 便意は「直腸に入る→伸展→受容器刺激→骨盤神経→中枢」の順。順序問題に注意。
⑤ 空腹感は血糖値低下(70mg/dL付近)と胃の強い収縮が引き金、中枢は視床下部。
⑥ 渇きは体液浸透圧↑・体液量↓・咽頭乾燥で生じ、視床下部浸透圧受容器・心肺受容器・咽頭粘膜受容器が関与。
・ 内臓痛覚は局在がはっきりせず関連痛を伴う。体性痛との違いが引っかけポイント。
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