感覚とは、外界や体内の変化を受け取って感じる働きのことです。感覚は体性感覚・内臓感覚・特殊感覚の3つに分類され、どの感覚にも共通する基本性質として適刺激・感覚の投射・順応・知覚(認識)・周辺抑制があります。ここは国家試験で毎年のように問われる最重要の土台なので、分類と用語をセットで覚えましょう。
| 読み方 | かんかくのぶんるいといっぱんてきせいしつ |
|---|---|
| 定義 | 感覚=外界や体内の変化を受容器で受け取って感じる働き |
| 3分類 | 体性感覚・内臓感覚・特殊感覚 |
| 受容器 | 皮膚・筋・関節の受容器、内臓受容器、味蕾・嗅上皮・コルチ器官・前庭器官・網膜 |
| 適刺激 | 各受容器が最もよく反応する刺激(視覚=光、聴覚=音) |
| 中枢 | 大脳皮質の感覚野で感覚が生じ、連合野で知覚・認識になる |
| 特徴・順応 | 触覚・嗅覚は順応しやすい/痛覚は順応しにくい(むしろ増強することもある) |
| 主な法則 | ウェーバーの法則(ΔS/S=一定)、スティーブンスのべき法則 |
| 国試での狙われ方 | 3分類の内訳、適刺激、感覚の投射、弁別閾、順応しやすい/しにくい感覚、受容器電位→起動電位→活動電位の順序 |
感覚はまず3つに分類します。体性感覚はさらに皮膚感覚と深部感覚に、内臓感覚は臓器感覚と内臓痛覚に分かれる点が国試の頻出ポイントです。
| 分類 | 下位分類 | 内容・受容器 |
|---|---|---|
| 体性感覚 | 皮膚感覚 | 触覚・圧覚・温覚・冷覚・痛覚・かゆみ |
| 体性感覚 | 深部感覚 | 位置感覚・運動感覚・深部痛 |
| 内臓感覚 | 臓器感覚 | 空腹感・尿意 |
| 内臓感覚 | 内臓痛覚 | 内臓の痛み |
| 特殊感覚 | 味覚 | 舌(味蕾) |
| 特殊感覚 | 嗅覚 | 鼻(嗅上皮) |
| 特殊感覚 | 聴覚 | 耳(コルチ器官) |
| 特殊感覚 | 平衡感覚 | 耳(前庭器官) |
| 特殊感覚 | 視覚 | 眼(網膜) |
適刺激とは、各感覚受容器が最も感じやすい(最もよく反応する)刺激のことです。視覚の適刺激は光、聴覚の適刺激は音で、受容器はそれぞれ決まった種類の刺激に敏感です。
また、感覚そのものは大脳皮質の感覚野で生じますが、私たちは受容器のある場所(例:指先)で感じます。これを感覚の投射といい、伝導路の途中を刺激しても、その受容器の場所に感じるのが特徴です。
一般に刺激が強いほど感覚も強くなります。ただし刺激の強さの違いを感じ分けるには、ある程度以上の差が必要で、この差を感じ取れる最小の差を弁別閾(べんべついき)といいます。
| 法則 | 内容 | 式・特徴 |
|---|---|---|
| ウェーバーの法則 | 弁別閾ΔSと元の刺激Sの比は一定 | ΔS/S=一定 |
| スティーブンスのべき法則 | 刺激の強さと感覚の大きさはいつも同じ比例ではない | 感覚ごとに関係が異なる |
同じ刺激が続くと、だんだん感じにくくなります。これを順応といいます。順応のしやすさは感覚によって差があり、国試ではここが引っかけになります。
| 感覚 | 順応 | 補足 |
|---|---|---|
| 触覚・嗅覚 | 順応しやすい | 服の感触やにおいに慣れる |
| 痛覚 | 順応しにくい | むしろ増強することもある |
感覚受容器で受けた情報は大脳皮質の感覚野に伝わって「感覚」になり、さらに連合野で統合・処理され過去の記憶と照合されて「何の刺激か・どんな性質か」を理解します。これが知覚・認識です。つまり感覚=感じる/知覚・認識=意味を理解すると区別します。
感覚受容には2つのタイプがあります。電位の名前と順序が国試の狙い目です。
まとめると受容器電位 → 起動電位 → 活動電位の流れです。