脊髄腫瘍は脊髄そのものや周囲の組織にできる腫瘍で、脊髄を徐々に圧迫することで根性痛・知覚障害・痙性麻痺・歩行障害を引き起こします。発生部位により髄内腫瘍と髄外腫瘍に分けられ、多くは髄外腫瘍で神経鞘腫が最多です。国試では分類・代表的腫瘍・症状・診断法(MRI)が頻出です。
| 読み方 | せきずいしゅよう |
|---|---|
| 分類 | 神経系腫瘍(脊柱管内に発生)/髄内腫瘍・髄外腫瘍に大別 |
| 好発 | 40〜60歳に多く、男性にやや多い。脳腫瘍より発生頻度は少ない |
| 主な症状 | 根性痛・放散痛(初発)、知覚障害(しびれ・感覚低下)、筋力低下・痙性麻痺、歩行障害、膀胱直腸障害 |
| 代表的腫瘍 | 神経鞘腫(最多)、髄膜腫(次点)、上衣腫・星状細胞腫(髄内)、転移性脊椎腫瘍・悪性リンパ腫(髄外) |
| 検査・診断 | MRIが最重要(髄内か髄外かを鑑別)、X線・CTで骨破壊や石灰化を確認 |
| 治療 | 手術(摘出)が基本、放射線治療を併用。良性なら完治も期待できる |
脊髄腫瘍は、脊柱管の中(脊髄やその周囲)に発生する腫瘍の総称です。腫瘍が大きくなると脊髄を圧迫し、さまざまな神経症状を引き起こします。
脊髄腫瘍は、腫瘍が脊髄のどこにできるかで大きく2つに分類されます。多くは髄外腫瘍です。
転移性のものは胸髄に多いのも特徴です。
脊髄腫瘍の中で最も多いのは神経鞘腫で、次いで髄膜腫が多くみられます。いずれも髄外腫瘍で、良性のことが多いのが特徴です。
また、脊柱管の内外にまたがって連続して広がり、砂時計のような形になる腫瘍を砂時計腫(ダンベル腫瘍)と呼びます。
| 部位 | 分類 | 代表的な腫瘍 |
|---|---|---|
| 脊髄の中 | 髄内腫瘍 | 上衣腫・星状細胞腫 |
| 脊髄の外 | 髄外腫瘍 | 神経鞘腫(最多)・髄膜腫(次点)・転移性脊椎腫瘍・悪性リンパ腫 |
脊髄腫瘍の初発症状は痛み(根性痛・放散痛)であることが多く、腫瘍が脊髄を圧迫するにつれて症状が進行します。
脊髄腫瘍の診断ではMRIが最も重要で、腫瘍が髄内か髄外か、大きさや広がりを詳しく確認できます。
治療の基本は手術による腫瘍の摘出で、必要に応じて放射線治療を併用します。