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生殖のしくみ・性周期の調節と国試ポイントせいしょく

生殖とは、精子と卵子をつくり、新しい個体をつくる機能です。男性では精子形成・勃起・射精、女性では卵胞成熟・排卵・月経が中心テーマになります。国試では勃起=副交感神経/射精=交感神経排卵は月経周期の約14日目でLHサージが引き金黄体期は基礎体温が約0.5℃上昇という3点が繰り返し問われます。

生殖|生殖 1
読み方せいしょく
定義精子と卵子をつくり、受精を経て新しい個体をつくる機能
男性生殖器精巣・精巣上体・精管・精嚢・前立腺・陰茎
女性生殖器卵巣・卵管・子宮・腟(外陰部に陰核・陰唇)
調節のしくみ下垂体前葉のFSH・LH → 性腺(精巣・卵巣)から性ホルモン分泌
関与するホルモンテストステロン、FSH、LH、エストロゲン、プロゲステロン
主な数値性周期は平均28日(21〜35日)/排卵は約14日目/月経の出血期間 約5日・出血量 平均約35mL/卵子数:胎生期 約700万個・出生時 約100万個・思春期 約1万個/黄体期の基礎体温 約0.5℃上昇
国試での狙われ方勃起=副交感・射精=交感、LHサージで排卵、増殖期=エストロゲン・分泌期=プロゲステロン、黄体期=高温期

男性生殖器と精子形成

精子は精巣の精細管でつくられます。精原細胞 → 精母細胞 → 精子細胞 → 精子と分化し、精巣上体・精管を通り、精嚢・前立腺の分泌液と合わさって精液になります。

この2つの細胞の役割の入れ替えは国試の定番の引っかけです。

構造はたらき
精巣(精細管)精子をつくる
精巣上体精子の成熟・貯蔵
精管精子を送る管
精嚢精液成分を分泌
前立腺精液成分を分泌
ライディッヒ細胞テストステロンを産生
セルトリ細胞精子形成を助ける
精子は精巣の精細管でつくられる(精原細胞→精母細胞→精子細胞→精子)
精子は精巣の精細管でつくられる(精原細胞→精母細胞→精子細胞→精子)

勃起と射精 ― 自律神経の担当が違う

ここは毎年のように問われる最重要ポイントです。

「勃起は副交感、射精は交感」とセットで暗記しましょう。

現象支配神経おこること
勃起副交感神経陰茎海綿体への血液流入
射精交感神経精管・前立腺・精嚢の収縮
勃起は副交感神経、射精は交感神経
勃起は副交感神経、射精は交感神経

女性生殖器と卵子の数の変化

女性生殖器は卵巣・卵管・子宮・腟で、外陰部には陰核・陰唇があります。卵子は卵胞(卵子を包む袋)の中で育ち、原始卵胞 → 発育卵胞 → 成熟卵胞となり、成熟卵胞から排卵されます。通常1周期に1個排卵されます。

卵子(卵胞)の数は生まれる前がピークで、以後は減り続けるのが特徴です。

時期卵子(卵胞)の数
胎生期約700万個
出生時約100万個
思春期約1万個
卵胞の発育と卵子の数の変化(胎生期700万→出生時100万→思春期1万)
卵胞の発育と卵子の数の変化(胎生期700万→出生時100万→思春期1万)

排卵のしくみ ― FSH・エストロゲン・LHサージ

排卵に至る流れは順番で問われます。

  1. FSHが卵胞を成熟させる
  2. 卵胞からエストロゲンが分泌され増える
  3. エストロゲンが急増する
  4. LHサージが起こる
  5. 排卵が起こる

排卵は月経周期の約14日目。引き金はLHサージで、FSHではありません。

FSH→エストロゲン急増→LHサージ→排卵(約14日目)
FSH→エストロゲン急増→LHサージ→排卵(約14日目)

性周期=卵巣周期と月経周期(子宮内膜周期)

性周期は約28日で、大きく2つの見方に分かれます。

卵胞期はFSHで卵胞が成熟しエストロゲンが分泌され、排卵後の黄体期は黄体からプロゲステロンが分泌されます。受精しなければ黄体は退縮し、プロゲステロンが低下して次の月経が始まります。

卵巣周期時期主なホルモン子宮内膜周期
卵胞期月経開始〜排卵までFSH↑・エストロゲン↑月経期→増殖期
排卵約14日目エストロゲン急増・LHサージ
黄体期排卵後〜次の月経までプロゲステロン↑分泌期
卵巣周期=卵胞期・排卵・黄体期
卵巣周期=卵胞期・排卵・黄体期

月経周期と子宮内膜の変化・基礎体温

1周期は平均28日(21〜35日)、排卵はおおよそ14日目です。

基礎体温は早朝覚醒直後・安静状態で測る体温で、卵胞期=低温期、排卵後の黄体期=高温期。プロゲステロンにより約0.5℃上昇し、低温期から高温期に移る時期に排卵が起こります。

時期子宮内膜主なホルモン基礎体温
月経期脱落・出血(約5日・約35mL)エストロゲン・プロゲステロン低値低温期
増殖期増殖・肥厚エストロゲン低温期
分泌期分泌腺発達・着床準備プロゲステロン高温期(約0.5℃上昇)
月経期・増殖期・分泌期と子宮内膜の変化
月経期・増殖期・分泌期と子宮内膜の変化
国試ポイント
① 勃起=副交感神経、射精=交感神経。入れ替えの引っかけに注意
② 精子は精巣の精細管でつくられる。ライディッヒ細胞=テストステロン産生、セルトリ細胞=精子形成のサポート
③ 排卵は月経周期の約14日目。引き金はLHサージ(FSHではない)
④ 性周期は平均28日(21〜35日)。卵巣周期=卵胞期・排卵・黄体期/子宮内膜周期=月経期・増殖期・分泌期
⑤ 増殖期はエストロゲン、分泌期はプロゲステロンが主役
⑥ 黄体期=高温期。プロゲステロンにより基礎体温が約0.5℃上昇する
・ 卵子数は胎生期 約700万個→出生時 約100万個→思春期 約1万個。月経の出血は約5日・平均約35mL
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