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るいそうの病態・原因・分類・診断・治療るいそう

るいそう(やせ)とは、体脂肪だけでなく筋肉組織のたんぱく量も減少した状態を指します。肥満度が標準体重の-20%を超えると「やせ(るいそう)」と判定されます。生まれつきの単純性やせと、基礎疾患が背景にある症候性やせに分けられ、国試では原因疾患と発症機序、治療の優先順位が問われます。

るいそう|るいそう 1
読み方るいそう(やせ・著明なやせ)
定義体脂肪だけでなく筋肉組織のたんぱく量も減少した状態
判定基準肥満度 -10〜-20%=体重減少/-20%を超える=やせ(るいそう)
分類単純性やせ(体質性やせ)・症候性やせ
主な原因食事摂取量低下・消化吸収障害・基礎代謝亢進・悪性腫瘍・内分泌疾患など
主な症状やせ自体は自覚症状に乏しい/症候性では基礎疾患の症状(発熱・倦怠感・痛み)が前面
検査・診断身体計測・血液/尿検査・腫瘍マーカー・便潜血・画像(X線/エコー/CT/内視鏡)で基礎疾患を精査
治療原因(基礎疾患)の治療が最優先+栄養補給。薬物は補助的

るいそうとは(概要・定義)

るいそう(著明なやせ)とは、体脂肪の減少にとどまらず、筋肉組織のたんぱく量まで減少した消耗状態を指します。単に体重が軽いことと混同されがちですが、国試では「筋たんぱくの減少を伴う」点が重要です。

神経性食欲不振症は代表的なやせをきたす疾患で、有病率は人口10万人あたり約4.9人(およそ2万人に1人)とされ、若い女性に多いのが特徴です。

るいそう=体脂肪+筋たんぱくの減少。-20%超でやせと判定
るいそう=体脂肪+筋たんぱくの減少。-20%超でやせと判定

るいそうの分類

るいそうは、体の機能が正常かどうかで大きく2つに分けられます。

特殊な例として神経性食欲不振症があり、器質的・精神的な原因がはっきりしないのに著しいやせが続き、内分泌異常や代謝異常を伴います。若い女性に多く、心のサインにも注意が必要です。

分類特徴
単純性やせ(体質性やせ)生まれつきやせ・体の機能は正常
症候性やせ基礎疾患が原因で起こるやせ
神経性食欲不振症原因不明の著しいやせ・内分泌/代謝異常を伴う・若い女性に多い
単純性やせ(機能正常)と症候性やせ(基礎疾患が原因)
単純性やせ(機能正常)と症候性やせ(基礎疾患が原因)

るいそうの原因(発症機序)

体重減少・栄養低下を引き起こす主な機序は、次の7つに整理できます。

背景となる疾患の例として、消化器疾患・感染症・悪性腫瘍・糖尿病・甲状腺機能亢進症などが挙げられます。

やせをきたす7つの機序と背景疾患の例
やせをきたす7つの機序と背景疾患の例

原因疾患(表で整理)

るいそうをきたす代表的な原因疾患は幅広く、国試では表で覚えるのが効率的です。

分類代表疾患
栄養・摂取障害栄養失調
中枢・精神脳腫瘍・脳血管障害/不安障害・うつ病
消化器胃炎・胃潰瘍・胃癌/食道癌・球麻痺/膵炎/潰瘍性大腸炎
内分泌・代謝糖尿病/甲状腺機能亢進症/アジソン病/褐色細胞腫
るいそうの原因疾患一覧(栄養失調〜褐色細胞腫)
るいそうの原因疾患一覧(栄養失調〜褐色細胞腫)

症状と診断

やせそのものだけでは自覚症状が乏しく、体重が減ってもすぐには気づきにくいのが特徴です。症候性やせでは、基礎疾患による症状(発熱・倦怠感・痛みなど)が前面に出るため、そちらが受診のきっかけになります。

診断の目的は基礎疾患の有無を調べることにあり、次の検査を組み合わせます。

基礎疾患を洗い出すための検査(計測・血液・腫瘍マーカー・画像)
基礎疾患を洗い出すための検査(計測・血液・腫瘍マーカー・画像)

治療と予後

治療は原因に応じた総合的アプローチが基本で、優先順位が国試のポイントです。

予後は「やせそのもの」より基礎疾患に大きく左右されます。原因検索をしっかり行い、早めに基礎疾患へ対応することで予後の改善が期待できます。

治療の柱:基礎疾患治療+栄養補給、薬物は補助的
治療の柱:基礎疾患治療+栄養補給、薬物は補助的
国試ポイント
① るいそう=体脂肪だけでなく筋肉組織のたんぱく量も減少した状態。肥満度が標準体重の-20%を超えるとやせと判定する
② 分類は単純性やせ(体質性・機能正常)と症候性やせ(基礎疾患が原因)。臨床的に問題なのは症候性やせ
③ 神経性食欲不振症は原因不明の著しいやせで内分泌・代謝異常を伴い、若い女性に多い
④ やせ自体は自覚症状に乏しく、症候性やせでは基礎疾患の症状(発熱・倦怠感・痛み)が前面に出る
⑤ 治療は基礎疾患の治療が最優先。栄養補給を併用し、食欲改善薬などの薬物は補助的
⑥ 予後はやせそのものより基礎疾患に左右されるため、原因検索と早期対応が重要
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