悪性リンパ腫は、リンパ節やリンパ組織にあるリンパ球が腫瘍化して発生する悪性腫瘍です。大きくホジキンリンパ腫と非ホジキンリンパ腫に分けられ、分類によって病態・治療・予後が異なります。主な症状は無痛性のリンパ節腫大で、進行すると全身にも広がります。
| 読み方 | あくせいりんぱしゅ |
|---|---|
| 分類 | リンパ球由来の悪性腫瘍(血液・リンパ系腫瘍)。ホジキンリンパ腫/非ホジキンリンパ腫に大別 |
| 発症頻度 | 10万人あたり約5人。ホジキン:非ホジキン ≒ 1:10で非ホジキンが圧倒的に多い |
| 好発 | 30歳以上で増加。男性に多い(男女比 約2:1) |
| 主な症状 | 無痛性のリンパ節腫大、体重減少、食欲不振、貧血、易感染性(免疫低下) |
| 検査・診断 | リンパ節腫大の確認+血液検査(Hb↓・白血球数異常・血小板↓・LDH↑)、確定診断はリンパ節生検、CT・エコーで病期を決定 |
| 治療 | 化学療法と放射線療法が中心。予後は悪性度と病期で左右される(全リンパ腫の5年生存率 約67.5%) |
悪性リンパ腫は、リンパ節やリンパ組織を構成するリンパ球が腫瘍化して生じる悪性腫瘍です。リンパ球はもともと免疫を担う細胞ですが、これががん化して無秩序に増えることで、リンパ節が腫れ、全身の免疫機能にも影響が及びます。
悪性リンパ腫は大きくホジキンリンパ腫と非ホジキンリンパ腫の2つに分類されます。この分類によって病態・治療・予後が異なるため、国試でも重要なポイントです。
日本では非ホジキンリンパ腫が圧倒的に多く、ホジキン:非ホジキン ≒ 1:10の割合です。
| 分類 | 特徴 | 頻度 |
|---|---|---|
| ホジキンリンパ腫 | 特徴的なホジキン細胞がみられる | 少ない(約1) |
| 非ホジキンリンパ腫 | 種類が多く多様なリンパ球が腫瘍化 | 多い(約10) |
発症頻度は10万人あたり約5人とされます。年齢では30歳以上で増加し、性別では男性に多いのが特徴です(男女比 約2:1)。
悪性リンパ腫の明確な原因は不明ですが、病態としてリンパ節腫脹と免疫低下が起こります。免疫が低下することで感染症にかかりやすくなります。
主な症状は無痛性のリンパ節腫大で、そのほか以下がみられます。
さらに進行して肝臓・脳・骨髄などリンパ節以外の臓器に及ぶと重症化します。
診断ではリンパ節腫大の確認と血液検査が重要です。血液検査では次のような変化がみられます。
確定診断にはリンパ節生検が必要で、リンパ節の一部を採取して顕微鏡で調べます。さらにCT・エコーで広がりを調べ、病期(ステージⅠ〜Ⅳ期)を決定します。
| 血液検査項目 | 変化 |
|---|---|
| Hb(ヘモグロビン) | 低下(貧血) |
| 白血球数 | 異常(増加など) |
| 血小板数 | 低下 |
| LDH | 高値(上昇) |
治療は化学療法(抗がん剤)と放射線療法が中心です。化学療法で全身のがん細胞を攻撃し、放射線療法で高エネルギーの放射線によりがん細胞を破壊します。
予後は悪性度と病期で左右され、悪性度・病期・年齢・全身状態などが関係します。早期発見・適切な治療が良い予後につながります。全リンパ腫の5年生存率は約67.5%(平均値)とされています。