リンネ検査は、256Hzの音叉を使って気導聴力(外耳道近く)と骨導聴力(乳様突起)を比較する聴力検査です。正常では気導>骨導(リンネ陽性)となり、外耳・中耳の障害では逆転して骨導>気導(リンネ陰性=伝音難聴)を示します。「リンネは耳の前と後ろで聞こえを比べる」と覚えると、国家試験でも一発で判断できます。
| 読み方 | りんねけんさ(Rinne test) |
|---|---|
| 分類 | 聴力検査(音叉検査)/臨床医学総論・診察法 |
| 使用器具 | 音叉(チューニングフォーク)256Hz |
| 目的・意義 | 気導聴力と骨導聴力を比較し、難聴が伝音性か感音性かを鑑別する |
| 手技・方法 | ①256Hzの音叉を振動させる ②柄を乳様突起に当てる(骨導) ③聞こえなくなったら外耳道の近くに置く(気導) ④再び聞こえるかを確認 |
| 正常(リンネ陽性) | 気導>骨導。乳様突起で聞こえなくなった後も、外耳道近くで再び音が聞こえる |
| 異常(リンネ陰性) | 骨導>気導。外耳道近くに置いても聞こえない=外耳・中耳の障害(伝音難聴) |
| 感音難聴での所見 | 蝸牛神経・内耳の障害では骨導も気導もどちらも聞こえにくい |
| 関連検査 | ウェーバー検査(音叉を前頭部正中に当てて左右差をみる) |
リンネ検査は、音叉を使って気導聴力と骨導聴力を比較し、音の伝わり方に異常がないかを確認する検査です。
覚え方はシンプルで、「リンネは耳の前(気導)と後ろ(骨導)で聞こえを比べる」。外耳・中耳を通るのが気導、通らずに骨から内耳へ届くのが骨導、という違いを押さえるだけで判定の理屈がすべてつながります。
骨導→気導の順に確認するのがリンネ検査の流れです。順序を逆に覚えないよう注意しましょう。
| 手順 | 操作 | 確認するもの |
|---|---|---|
| ① | 256Hzの音叉を振動させる | 音叉は256Hzを用いる |
| ② | 音叉の柄を乳様突起に当てる | 骨導聴力 |
| ③ | 音が聞こえなくなったら、音叉を外耳道の近くに置く | 気導聴力 |
| ④ | 再び音が聞こえるかを確認する | 気導>骨導かどうかの判定 |
「陽性=異常」と思い込むと間違えます。リンネ検査では陽性が正常、陰性が異常(伝音難聴)という点が最大の引っかけポイントです。
音を内耳まで伝える外耳・中耳に障害があると、気導だけが低下し、骨導は保たれます。
代表的な原因は耳垢栓塞・外耳道閉鎖・中耳炎・耳硬化症・鼓膜穿孔など、外耳〜中耳の伝音系の異常です。
内耳(蝸牛)や蝸牛神経そのものが障害されると、音を受け取る側が働かないため、気導も骨導もどちらも低下します。
気導と骨導の大小関係(気導>骨導)は保たれることが多く、「伝音難聴のように逆転はしないが、全体のレベルが下がる」というイメージで押さえます。
リンネ検査は覚える要素が少なく、確実な得点源になります。下の表で一気に整理しましょう。
| 状態 | 気導と骨導の関係 | リンネ検査の判定 | 難聴の種類 |
|---|---|---|---|
| 正常 | 気導>骨導 | リンネ陽性 | なし |
| 外耳・中耳の障害 | 骨導>気導 | リンネ陰性 | 伝音難聴 |
| 内耳・蝸牛神経の障害 | 両方とも聞こえにくい | 気導>骨導は保たれることが多い | 感音難聴 |