人工ペースメーカーは、心拍リズムの異常(不整脈)を電気刺激で改善する治療です。代表的な適応は高度房室ブロックと洞機能不全症候群で、めまい・失神・心不全症状・発作性頻拍などが治療のきっかけになります。種類は体外式と植込み型の2つを押さえましょう。
| 読み方 | じんこうぺーすめーかー |
|---|---|
| 分類 | 臨床医学総論/治療学(その他の療法) |
| 定義 | 心拍リズムの異常を改善する治療 |
| 作用のしくみ | リードを介して心臓に電気刺激を与え、リズムを整える |
| 主な適応疾患 | 高度房室ブロック・洞機能不全症候群 |
| 適応となる症状 | めまい・失神・心不全症状・発作性頻拍 |
| 種類 | 体外式ペースメーカー/植込み型ペースメーカー |
| 国試キーワード | ペースメーカー=不整脈 |
人工ペースメーカーは、心拍リズムの異常を改善する治療です。心臓の刺激伝導系がうまく働かず脈が遅くなったり止まったりする状態に対して、機械から電気刺激を送り、心臓を正常なリズムで拍動させます。
国試では「ペースメーカー=不整脈の治療」というシンプルな対応関係がそのまま問われます。
適応は大きく「原因となる不整脈」と「その結果あらわれる症状」に分けて覚えると整理しやすくなります。
| 区分 | 内容 | ポイント |
|---|---|---|
| 原因となる不整脈 | 高度房室ブロック | 心房から心室へ刺激が伝わらず、心室の拍動が保てない |
| 原因となる不整脈 | 洞機能不全症候群 | 洞結節のペースメーカー機能が低下し、著しい徐脈・洞停止をきたす |
| 症状 | めまい | 脳血流低下によるふらつき |
| 症状 | 失神 | アダムス・ストークス発作に代表される一過性の意識消失 |
| 症状 | 心不全症状 | 心拍出量低下による息切れ・浮腫など |
| 症状 | 発作性頻拍 | 頻脈発作を伴う病態でも適応となることがある |
種類は体外式と植込み型の2つ。どこに本体があるかで区別します。
| 比較項目 | 体外式 | 植込み型 |
|---|---|---|
| 本体の位置 | 体の外 | 皮下に植え込む |
| 使用期間の目安 | 一時的 | 恒久的 |
| 刺激の伝達 | リードで心臓へ | リードで心臓へ |
臨床医学総論の「治療学」では、人工ペースメーカーは手術療法・放射線療法・集中治療・透析療法などと並ぶその他の療法の一つとして扱われます。他の療法とセットで、キーワードの対応を丸ごと覚えるのが得点源です。
臓器移植の「組織適合性・拒絶反応」や、神経ブロックの「痛みの伝達遮断」など、療法ごとの一言キーワードと混同しないよう並べて確認しておきましょう。
あん摩マッサージ指圧・はり・きゅうの臨床では、植込み型ペースメーカー装着者に出会う場面があります。問診で必ず確認しましょう。