呼吸運動は、横隔膜を中心に肋間筋・肋下筋・胸横筋といった複数の呼吸筋が協調して行われます。国試では「どの筋が吸気筋で、どの筋が呼気筋か」「横隔膜の支配神経は何か」が頻出テーマです。ここでは各呼吸筋の起始・停止・作用・支配神経を整理して解説します。
| 読み方 | こきゅうきん(横隔膜:おうかくまく/肋間筋:ろっかんきん) |
|---|---|
| 主な呼吸筋 | 横隔膜・外肋間筋・内肋間筋・最内肋間筋・肋下筋・胸横筋 |
| 吸気筋 | 横隔膜(主吸気筋)・外肋間筋 |
| 呼気筋(呼気を補助) | 内肋間筋・最内肋間筋・肋下筋・胸横筋 |
| 横隔膜の起始 | 胸骨・下位肋骨・腰椎 |
| 横隔膜の停止 | 腱中心(腱膜) |
| 横隔膜の支配神経 | 横隔神経(C3〜C5) |
| 国試での狙われ方 | 各筋が吸気筋か呼気筋かの分類問題、横隔膜の支配神経(C3〜C5)を問う問題が頻出 |
横隔膜は胸腔と腹腔を隔てるドーム状の筋で、呼吸筋の中でも最も重要な主吸気筋です。収縮すると横隔膜が下降し、胸腔が広がることで空気が吸い込まれます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 起始 | 胸骨・下位肋骨・腰椎 |
| 停止 | 腱中心(腱膜) |
| 神経支配 | 横隔神経(C3〜C5) |
| 作用 | 収縮時に下降し胸腔を広げ、吸気を行う |
肋間筋は外肋間筋・内肋間筋・最内肋間筋の3層構造で、外側の層と内側の層で肋骨に対する作用が逆になる点が国試の頻出ポイントです。
| 筋名 | 層の位置 | 作用 | 吸気/呼気 |
|---|---|---|---|
| 外肋間筋 | 最外層 | 肋骨を引き上げる | 吸気 |
| 内肋間筋 | 中間層 | 肋骨を引き下げる | 呼気 |
| 最内肋間筋 | 最内層 | 肋骨を引き下げる | 呼気 |
肋下筋・胸横筋はいずれも肋骨を引き下げて呼気を補助する筋です。
| 筋名 | 位置・付着 | 作用 |
|---|---|---|
| 肋下筋 | 胸郭後壁の内面にある | 肋骨を引き下げ呼気を補助する |
| 胸横筋 | 胸骨の内面から第2〜6肋軟骨へ付着 | 肋骨を引き下げ呼気を補助する |
呼吸筋は「外は吸う→内は吐く→横隔膜が主役」で覚えると整理しやすくなります。
| 筋名 | 作用(吸気/呼気) |
|---|---|
| 外肋間筋 | 吸気 |
| 内肋間筋 | 呼気 |
| 最内肋間筋 | 呼気 |
| 肋下筋 | 呼気(補助) |
| 胸横筋 | 呼気(補助) |
| 横隔膜 | 主吸気筋 |