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温度受容器と体温調節中枢のしくみ・調節と国試ポイントおんどじゅようきとたいおんちょうせつちゅうすう

体温は測る場所で異なり、核心温度(深部温度)は比較的一定、外殻温度(皮膚温)は外気温で大きく変化します。皮膚と視床下部の温度受容器が温度変化を感知し、体温調節中枢である視床下部が司令塔となって、自律神経系・内分泌系・体性神経系を通じ産熱と放熱を調節します。国試では日内変動約0.5〜0.7℃、温熱中性帯約29℃前後、寒冷時のふるえ産熱、暑熱時のADH増加による尿量減少が繰り返し問われます。

温度受容器と体温調節中枢|温度受容器と体温調節中枢 1
読み方おんどじゅようきとたいおんちょうせつちゅうすう
体温の区分核心温度(深部温度:脳内温度・直腸温・口腔温・鼓膜温)/外殻温度(皮膚温で代表される)
温度受容器のある場所皮膚の温度受容器/視床下部の温度受容器
体温調節中枢視床下部(体温調節の司令塔)
調節の経路自律神経系(血管の収縮・拡張、発汗、立毛筋、心拍、代謝の調節)/内分泌系(甲状腺ホルモン、副腎皮質ホルモン、カテコールアミン、ADHなど)/体性神経系(骨格筋のふるえ=シバリング、行動=衣服調節など)
日内変動夜間〜早朝は低く日中は高い。変動幅は約0.5〜0.7℃(概日リズム)
月経周期による変動排卵後は黄体ホルモンの作用で高温期。低温期と高温期の差は約0.5℃
温熱中性帯外気温が約29℃前後で裸の人の産熱が最小。暑さも寒さも感じにくい
国試での狙われ方核心温度と外殻温度の区別、日内変動の幅と時間帯、体温調節中枢=視床下部、寒冷時/暑熱時の反応の入れ替え引っかけ、暑熱時のADH増加と尿量減少

体温の部位差 ― 核心温度と外殻温度

体温はどこで測っても同じではありません。体の深部表層で性質がまったく異なります。

区分代表される測定部位外気温の影響特徴
核心温度(深部温度)脳内温度・直腸温・口腔温・鼓膜温受けにくい比較的一定に保たれる
外殻温度皮膚温受けやすい部位差が大きく、末梢へ行くほど低い
核心温度=深部で一定/外殻温度=皮膚で変化しやすい
核心温度=深部で一定/外殻温度=皮膚で変化しやすい

体温の変動 ― 日内変動・身体活動・月経周期

体温は一定ではなく、時間・活動・ホルモンの影響で規則的に変動します。数値がそのまま国試で問われます。

変動要因変化の方向数値・キーワード
日内変動夜間〜早朝は低い/日中は高い約0.5〜0.7℃(概日リズム)
身体活動上昇運動・筋活動・代謝亢進で熱産生アップ
月経周期排卵後に上昇(高温期)低温期との差 約0.5℃・黄体ホルモン
体温の日内変動・身体活動・月経周期による変動
体温の日内変動・身体活動・月経周期による変動

温度受容器と体温調節中枢=視床下部

体温調節の中心は視床下部です。視床下部には体温調節に関わる中枢があります。温度変化を感知する場所は2か所あります。

流れは 温度変化 → 皮膚・視床下部で感知 → 視床下部 → 体温調節反応 となります。視床下部は次の3系統を介して体温を調節します。

系統はたらく内容
自律神経系血管の収縮・拡張、発汗、立毛筋、心拍、代謝の調節
内分泌系甲状腺ホルモン、副腎皮質ホルモン、カテコールアミン、ADH など
体性神経系骨格筋のふるえ(シバリング)、行動(衣服調節など)
皮膚と視床下部で温度を感知し、視床下部が3系統を通して体温を調節する
皮膚と視床下部で温度を感知し、視床下部が3系統を通して体温を調節する

体温調節反応 ― 温熱中性帯・寒冷時・暑熱時

反応の向きが逆になる寒冷時と暑熱時は、国試で入れ替え選択肢として最頻出です。

項目外気温低下時(寒冷時)外気温上昇時(暑熱時)
皮膚血管収縮する拡張する
皮膚血流量減少する増える
放熱皮膚からの放熱を防ぐ放熱が促進される
発汗(抑制)発汗が起こる
ホルモン甲状腺ホルモン・カテコールアミン分泌が増えるADH分泌が増える
代謝・産熱内臓・骨格筋の代謝が亢進、骨格筋が収縮してふるえが起こり、ふるえ産熱が増える
腎・尿腎臓からの水分排泄が抑制され、尿量が減る
温熱中性帯(約29℃前後)と寒冷時・暑熱時の体温調節反応
温熱中性帯(約29℃前後)と寒冷時・暑熱時の体温調節反応

国家試験ポイントの総まとめ

スライド5枚目の「国家試験ポイント12項目」をそのまま整理しました。一発暗記=体温調節は視床下部が司令塔です。

国家試験ポイント12項目と寒いとき・暑いときの反応まとめ
国家試験ポイント12項目と寒いとき・暑いときの反応まとめ
国試ポイント
① 体温調節中枢は視床下部。温度感知は皮膚の温度受容器と視床下部の温度受容器の2か所
② 核心温度=深部(脳内温度・直腸温・口腔温・鼓膜温)で比較的一定、外殻温度=皮膚温で外気温の影響を受けやすく末梢ほど低い
③ 体温の日内変動は約0.5〜0.7℃。夜間〜早朝が低く日中が高い
④ 排卵後は黄体ホルモンで高温期。低温期との差は約0.5℃で、基礎体温は排卵日推定に有用
⑤ 温熱中性帯は外気温約29℃前後で、裸の人の産熱が最小になる
⑥ 寒冷時=皮膚血管収縮・皮膚血流量減少・ふるえ産熱増加・甲状腺ホルモン/カテコールアミン増加
・ 暑熱時=発汗・皮膚血管拡張・皮膚血流量増加・ADH増加により水分排泄が抑制され尿量が減る(増えるは誤り)
📖 温度受容器と体温調節中枢をスライドで学ぶ(国試辞書) 図解スライドでサクッと復習