アフロの手アフロの手

刺鍼法の種類(撚鍼法・打鍼法・管鍼法)の術式・特徴と国試ポイントししんほうのしゅるい(ねんしんほう・だしんほう・かんしんほう・そうかんほう)

刺鍼法とは鍼を体内に刺し入れるときの術式(やり方)のことで、国試では撚鍼法・打鍼法・管鍼法の3つと、それぞれを考案・大成した人物の組み合わせが繰り返し問われます。とくに「杉山和一=管鍼法」「御薗意斎=打鍼法」は入れ替え問題の定番です。ここでは4枚のスライドに沿って、各法の特徴・手順・使用鍼、そして管鍼法の前段階である挿管法まで整理します。

刺鍼法の種類(撚鍼法・打鍼法・管鍼法・挿管法)|刺鍼法の種類(撚鍼法・打鍼法・管鍼法・挿管法) 1
読み方ねんしんほう/だしんほう/かんしんほう/そうかんほう
定義・分類鍼を刺入する術式の分類。撚鍼法・打鍼法・管鍼法の3種が基本
撚鍼法中国で発展した伝統的な刺鍼法。鍼を回旋(ひねる)させながら刺入する
打鍼法安土桃山時代に御薗意斎が大成。小槌で軽く叩いて刺入する特殊鍼法
管鍼法江戸時代に杉山和一が考案。日本独自に発展し、現在の日本で最も一般的
挿管法管鍼法で鍼を鍼管へ入れる操作。片手挿管法と両手挿管法がある
打鍼法の使用鍼金鍼・銀鍼、スリオロシ形の特殊な鍼
国試での狙われ方人物と術式の組み合わせ、打鍼法の部位(腹部)と時間(1〜2分)・深刺しない点、管鍼法が現代日本の主流である点

撚鍼法(ねんしんほう)― 鍼を回旋させながら刺入する伝統的刺鍼法

撚鍼法は、鍼を回旋(ひねる)させながら刺入する方法です。中国で発展した伝統的な刺鍼法で、江戸時代に杉山和一が管鍼法を広めるまでは日本でも主流でした。現在も中国などで広く使用されています。

覚え方は「ねじるように刺す」。キーワードはひねる・回旋・伝統的です。

撚鍼法:押手で固定→鍼尖を当てる→回旋しながら刺入
撚鍼法:押手で固定→鍼尖を当てる→回旋しながら刺入

打鍼法(だしんほう)― 小槌で叩いて刺入する腹部の特殊鍼法

打鍼法は、鍼を指ではさみ小槌(こづち)で軽く叩いて刺入する特殊な鍼法です。安土桃山時代に御薗意斎(みそのいさい)が大成し、主に腹部治療に用いられます。日本独自の鍼法である点も押さえましょう。

使用する鍼は金鍼・銀鍼、およびスリオロシ形の特殊な鍼です。覚え方は「打=叩く! 小槌でトントン刺入」

項目内容
大成した人物御薗意斎(みそのいさい)
時代安土桃山時代
主な部位腹部
刺入方法小槌で軽く叩く
所要時間1〜2分程度で終了
深さ深刺しはしない
使用鍼金鍼・銀鍼、スリオロシ形の特殊な鍼
打鍼法:御薗意斎が大成、小槌で叩き1〜2分・深刺ししない
打鍼法:御薗意斎が大成、小槌で叩き1〜2分・深刺ししない

管鍼法(かんしんほう)― 杉山和一が考案した現代日本の主流

管鍼法鍼管を使って、やさしく・正確に刺入する方法です。江戸時代の杉山和一が考案し、日本独自に発展現在の日本で最も一般的な刺鍼法となっています。

メリットは刺入しやすい・痛みが少ない・正確に刺入できる・初学者でも安定しやすいの4点です。

比較打鍼法管鍼法
方法小槌で叩いて刺入鍼管を使い、指で弾いて刺入
小槌使う使わない
主な用途主に腹部治療現在の日本の主流(全身)
人物御薗意斎杉山和一
管鍼法:鍼管に入れる→当てる→鍼柄を弾く→鍼管を抜く
管鍼法:鍼管に入れる→当てる→鍼柄を弾く→鍼管を抜く

挿管法(そうかんほう)― 鍼を鍼管へ入れる操作

挿管法とは、管鍼法で鍼を鍼管へ入れる操作のことです。スムーズな刺入の第一歩であり、正確で滑らかな挿管が刺入の安全・安心につながります。片手挿管法両手挿管法の2種類を使い分けます。

挿管法:片手挿管法と両手挿管法の手順比較
挿管法:片手挿管法と両手挿管法の手順比較
国試ポイント
① 撚鍼法=鍼を回旋(ひねる)させながら刺入。中国で発展した伝統的刺鍼法で、管鍼法が広まるまで日本でも主流だった。
② 打鍼法=御薗意斎(安土桃山時代)が大成。小槌で軽く叩いて刺入し、主に腹部治療に用いる。
③ 打鍼法の数値は頻出:1〜2分程度で終了、深刺しはしない。使用鍼は金鍼・銀鍼とスリオロシ形の特殊鍼。
④ 管鍼法=杉山和一(江戸時代)が考案した日本独自の刺鍼法で、現在の日本で最も一般的。小槌は使わない。
⑤ 管鍼法の手順は「鍼管へ入れる→皮膚へ当てる→鍼柄の上端を弾く→鍼管を抜いて刺鍼」の順。順序の入れ替えに注意。
⑥ 挿管法は管鍼法で鍼を鍼管へ入れる操作。片手挿管法(片手で鍼を操作)と両手挿管法(両手で安定)の2種類。
📖 刺鍼法の種類(撚鍼法・打鍼法・管鍼法・挿管法)をスライドで学ぶ(国試辞書) 図解スライドでサクッと復習