内臓感覚とは内臓から生じる感覚の総称で、満腹感・空腹感・渇き・悪心(吐き気)・便意・尿意などが含まれ、普段は意識にのぼらないものも多いのが特徴です。国家試験では、内臓痛が起こる3条件(伸展・けいれん・過伸展)、内臓求心性神経の伝導路、関連痛の代表例が繰り返し問われます。
| 読み方 | ないぞうかんかく |
|---|---|
| 定義 | 内臓から生じる感覚の総称。普段は意識にのぼらないものも多い |
| おもな内臓感覚 | 満腹感・空腹感・渇き・悪心(吐き気)・便意・尿意 |
| 内臓痛の原因 | 伸展・けいれん(絞扼)・過伸展 → 侵害受容器が刺激される |
| 内臓痛の特徴 | 鈍い痛み・場所が分かりにくい・局所が不明瞭 |
| 伝える神経 | 内臓求心性神経(感覚線維)。自律神経(交感・副交感神経)と一緒に走行し、細胞体は脊髄後根神経節にある |
| 伝導路 | 内臓 → 内臓求心性神経 → 脊髄後根神経節 → 脊髄後角 → 外側脊髄視床路 → 視床 → 大脳皮質(痛覚の伝導路とほぼ同じ) |
| 起こる反応 | 内臓-内臓反射・内臓-体性反射・関連痛 |
| 国試での狙われ方 | 内臓痛の3条件、伝導路の順序、関連痛の例(心筋梗塞→左肩・左上肢痛/横隔膜刺激→肩痛) |
内臓感覚は内臓から生じる感覚の総称です。体性感覚(皮膚感覚・深部感覚)と違い、はっきりと意識にのぼらないものが多く、必要なときにだけ「お腹が空いた」「トイレに行きたい」といった形で自覚されます。
スライドでは「普段は意識にのぼらないものも多い」と強調されています。ここが体性感覚との対比で問われます。
内臓の異常が痛みの原因になったものが内臓痛覚(内臓痛)です。内臓異常 → 侵害受容器が刺激される → 内臓痛が発生、という順序で覚えます。
| 起こり方 | 内容 |
|---|---|
| 伸展 | 内臓が引き伸ばされる |
| けいれん(絞扼) | 内臓が強く収縮する |
| 過伸展 | 過度に引き伸ばされる |
内臓痛はスライドで次の3点が「特徴」として挙げられています。皮膚の痛み(鋭く、場所がはっきり分かる)との対比で狙われます。
国家試験ポイントとして「内臓痛=伸展・けいれん・過伸展で起こる!」がそのまま示されています。
内臓の情報は神経を通って脳へ届きます。スライドでは痛覚の伝導路とほぼ同じと明記されています。番号順で暗記しましょう。
| 順序 | 部位 | はたらき |
|---|---|---|
| ① | 内臓 | 内臓で受容した感覚情報 |
| ② | 内臓求心性神経 | 内臓からの情報を神経が伝える |
| ③ | 脊髄後根神経節 | 感覚神経の細胞体がある場所 |
| ④ | 脊髄後角 | 脊髄で情報を受け取る(中継) |
| ⑤ | 外側脊髄視床路 | 脊髄から視床へ情報を上行する経路 |
| ⑥ | 視床 | 感覚情報の中継ポイント |
| ⑦ | 大脳皮質 | 情報を認識・知覚する場所 |
覚え方のコツは「自律神経と一緒に走る感覚線維」です。
「自律神経=遠心性だけ」と思い込ませる引っかけが出ます。内臓求心性神経はあくまで感覚(求心性)線維で、走行を自律神経と共にしているだけです。
内臓感覚の入力により、さまざまな反応が起こります。メカニズムの流れは「内臓の刺激(感覚入力)→ 内臓求心性神経で脊髄に伝わる → 脊髄で情報が統合(反射または関連痛)→ 脳へ伝達され痛みや反射として出現」です。
| 反応 | 内容 | 例 |
|---|---|---|
| ① 内臓-内臓反射 | ある臓器の刺激が、他の臓器の働きに影響を与える反射 | 胃の拡張 → 膀胱収縮(胃-膀胱反射) |
| ② 内臓-体性反射 | 内臓の刺激が体性運動に影響を与える反射 | 胃痛 → 腹筋の緊張 |
| ③ 関連痛 | 内臓の刺激が、体の別の部位に痛みとして感じられる | 心筋梗塞 → 左肩・左上肢痛 |
関連痛は国家試験超頻出です。スライドで挙げられている2例は必ず押さえます。
最後に一発暗記の7項目を確認しましょう。
| No. | 覚えること |
|---|---|
| 1 | 内臓感覚 → 満腹・空腹・尿意・便意 |
| 2 | 内臓痛 → 伸展・けいれん・過伸展 |
| 3 | 内臓求心性神経 → 感覚線維 |
| 4 | 細胞体 → 脊髄後根神経節 |
| 5 | 自律神経と伴走 |
| 6 | 脊髄後角で中継 |
| 7 | 関連痛を生じる |