関連痛とは、内臓に異常があるのに、離れた体表部(皮膚や筋肉)に痛みを感じる現象です。そのしくみは収束投射説で説明され、内臓と皮膚からの痛みの情報が同じ脊髄後角ニューロンに収束するため、脳が「皮膚から来た痛み」と誤認します。さらに鍼灸刺激は内因性鎮痛機構を活性化し、痛みの悪循環を断ち切って疼痛を軽減します。
| 読み方 | かんれんつう |
|---|---|
| 定義 | 内臓に異常があるのに、離れた体表部に痛みを感じる現象 |
| 説明する学説 | 収束投射説(国試頻出) |
| 収束する場所 | 脊髄後角ニューロン(内臓からの神経+皮膚からの神経が収束) |
| 代表例 | 心筋梗塞=左肩〜左上肢痛/尿管結石=鼠径部痛 |
| 臨床的意義 | 関連痛は内臓疾患の診断に重要 |
| 鍼灸との関係 | 内因性鎮痛機構の賦活・痛みの悪循環の遮断 |
| 国試での狙われ方 | 関連痛=収束投射説、代表例の部位、悪循環の順序 |
関連痛とは、内臓に異常があるのに、離れた体表部に痛みを感じる現象です。つまり内臓の痛みを皮膚や筋肉で感じるということ。「離れた場所に痛みを感じる」のがポイントで、関連痛は内臓疾患の診断に重要とされます。
| 疾患 | 関連痛を感じる部位 |
|---|---|
| 心筋梗塞 | 左肩〜左上肢痛 |
| 尿管結石 | 鼠径部痛 |
関連痛のしくみは収束投射説で説明されます。痛みの情報が同じニューロンに集まると、脳は「皮膚からの痛み」と誤認する、という考え方です。国試では関連痛=収束投射説で押さえます。
覚え方:内臓と皮膚の痛み → 脊髄で収束! → 脳が誤認! → 関連痛として感じる!
体にはもともと痛みを抑える仕組みが存在し、これを内因性鎮痛機構(ないいんせいちんつうきこう)といいます。鍼刺激・灸刺激はこの鎮痛系を賦活(活性化)して痛みを軽減します。
侵害刺激が入ると脳(中脳水道周囲灰白質など)で鎮痛系スイッチがONになり、下行性抑制系(セロトニン・ノルアドレナリンなど)が働いて脊髄後角で痛み信号をブロックします。
| どうやって痛みを抑えるのか | 内容 |
|---|---|
| 脳内モルヒネ様物質 | エンドルフィンなどの分泌を促進する |
| 下行性抑制系 | セロトニン・ノルアドレナリンなどにより活性化する |
| 痛みの伝達 | 脊髄後角で痛み信号の伝達を抑制する |
痛みが続くと痛みの悪循環にはまり、痛みが慢性化します。国試では順序がそのまま問われます。
| 順序 | 段階 | 内容 |
|---|---|---|
| ① | 痛みの発生 | ケガや炎症、内臓の異常などで痛みが発生 |
| ② | 筋緊張の増加 | 痛みによって筋肉がこわばり緊張が高まる |
| ③ | 血管収縮 | 筋緊張により血管が収縮し血流が悪化 |
| ④ | 局所虚血 | 血流低下により酸素や栄養が届かなくなる |
| ⑤ | 酸素不足 | 酸素が不足して組織が苦しくなる |
| ⑥ | 発痛物質増加 | プロスタグランジンやブラジキニンなどの発痛物質が増加 |
| ⑦ | さらに痛みが強くなる | 発痛物質が神経を刺激し、さらに痛みが強くなる |
鍼灸作用機序の代表として、悪循環を断ち切り疼痛を軽減することが挙げられます。
まとめ:鍼灸刺激 → 筋緊張緩和 → 血流改善 → 交感神経抑制 → 内因性鎮痛機構活性化 → 悪循環を断ち切り疼痛を軽減!
関連痛 → 収束投射説 → 内因性鎮痛 → 痛みの悪循環 → 鍼灸で改善 の流れでつなげて覚えると国試に強くなります。