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内反足(先天性内反足)の病態・症状・診断・治療

内反足は、足の前方(前足部)が内側へ曲がり、後方(後足部)が内側へ回旋する足部変形で、一般に「内反足」といえば先天性内反足を指します。内反・尖足・内転足・凹足の4つの変形要素が組み合わさって成り立ち、放置すると歩行とともに変形が強くなるため、生後早期からの保存療法が重要です。

内反足(先天性内反足)|内反足(先天性内反足) 1
読み方ないはんそく(先天性内反足)
概念足の前方が内側へ曲がり、後方が内側へ回旋する足部変形
頻度出生1,000〜1,500人に1人(整形外科の先天性疾患の中でも比較的多い)
性差男児に多い(男女比 約2:1)
左右片側性・両側性はほぼ同数(左右差はあまりない)
変形の4要素内反・尖足・内転足・凹足
診断外観 + X線(距骨・踵骨骨軸角)
治療早期の保存療法(徒手矯正→ギプス→装具)が基本、不十分なら手術

内反足とは(概念)

内反足は、足の前方(前足部)が内側へ曲がり足の後方(後足部)が内側へ回旋する足部の変形です。一般に「内反足」といえば先天性内反足を指します。

内反足の概念:前足が内側へ曲がり、後足が内側へ回旋する変形
内反足の概念:前足が内側へ曲がり、後足が内側へ回旋する変形

先天性以外の原因でもみられる

内反足は先天性が代表的ですが、先天性以外の病気や外傷でもみられます。二次的に足が内側を向く状態を生じる原因として、以下が挙げられます。

分類
外傷下肢のけがなどに続発するもの
痙性麻痺筋緊張の亢進による変形
弛緩性麻痺筋の麻痺による変形
二分脊椎脊椎・脊髄の先天異常に伴うもの
先天性多発性関節拘縮症多関節の拘縮に伴う変形

疫学(頻度・性差・左右)

先天性内反足は、整形外科の先天性疾患の中でも比較的多い疾患です。

原因と病態生理

内反足の原因にはさまざまな説がありますが、はっきりした原因はまだ確定していません。提唱されている主な説は次のとおりです。

変形を構成する4つの要素

内反足の変形は、次の4つの要素が組み合わさって成り立ちます。

要素状態
① 内反足底が内側に向いている状態
② 尖足足首が下がり、つま先立ちの状態
③ 内転足足の前部が内側に向いている状態
④ 凹足足のアーチが低下し、凹んでいる状態

放置すると悪化する

内反足は治療しないと歩行とともに変形が強くなります。進行の経過は次のとおりです。

放置すると歩行とともに変形が増強し、外側縁〜足背で歩くようになる
放置すると歩行とともに変形が増強し、外側縁〜足背で歩くようになる

診断(外観とX線)

診断は外観とX線で行います。

距踵角は正常新生児で40〜50°ですが、内反足では減少して平行に近づくのが特徴です。

X線での距骨・踵骨骨軸角:正常40〜50°→内反足では減少し平行に近づく
X線での距骨・踵骨骨軸角:正常40〜50°→内反足では減少し平行に近づく

治療の原則と保存療法

治療はできるだけ早期に開始するのが原則で、生後数日での治療開始が理想です。先天性内反足の保存療法は次の流れで進めます。

早期の保存療法が重要です。

保存療法の流れ:徒手矯正→ギプス固定→ギプス交換→デニスブラウン型副子→矯正靴
保存療法の流れ:徒手矯正→ギプス固定→ギプス交換→デニスブラウン型副子→矯正靴

手術と予後

ギプスで矯正が不十分な場合や年長児・再発例では手術を行います。

予後は治療開始時期などに左右されます。

状況予後
軽症+早期保存療法予後良好
治療遅れ/二分脊椎/先天性多発性関節拘縮症を伴う難渋(治療に難渋する)
国試ポイント
① 一般に「内反足」といえば先天性内反足を指し、前足が内側へ曲がり後足が内側へ回旋する変形
② 変形は内反・尖足・内転足・凹足の4要素で成り立つ
③ 頻度は出生1,000〜1,500人に1人、男児に多い(男女比約2:1)、片側・両側はほぼ同数
④ X線の距踵角は正常新生児40〜50°、内反足では減少して平行に近づく
⑤ 治療は生後早期からの保存療法が原則(徒手矯正→ギプス→デニスブラウン型副子→矯正靴)、不十分なら軟部組織解離術
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