艾(モグサ)はキク科多年草のヨモギの葉から作られる、灸の材料です。原料となるのはヨモギの葉の裏側にある毛茸(もうじょう)と腺毛(せんもう)で、燃焼することで体に温熱刺激を与えます。国家試験では精製度の高低と用途(直接灸か間接灸か)の対応が繰り返し問われます。
| 読み方 | もぐさ(艾) |
|---|---|
| 定義 | ヨモギの葉から作られる灸の材料。燃焼させて温熱刺激を与える |
| 原料 | キク科多年草のヨモギ(葉の裏面) |
| 構造 | 毛茸(もうじょう)と腺毛(せんもう) |
| 主成分・精油 | 精油の主成分はシネオール(cineol)。腺毛が精油を含み芳香のもとになる |
| 良質(高精製)の条件 | 芳香がある・柔らかい・淡黄白色・繊維が細かい・煙が少ない・燃焼温度が低い |
| 精製度と用途 | 高精製=直接灸/透熱灸/知熱灸、中精製=灸頭鍼、低精製=隔物灸/棒灸 |
| 国試での狙われ方 | 毛茸と腺毛の違い、シネオール、精製度と灸法の対応、燃焼温度の高低 |
艾(モグサ)はキク科多年草のヨモギの葉から作られる、灸の材料です。燃焼させることで温熱刺激を体に与え、昔から治療や養生に利用されてきました。
「ヨモギから作る」「燃焼=温熱刺激」という2点が、艾を理解する出発点です。
艾は、主にヨモギの葉の裏面にある毛茸(もうじょう)と腺毛(せんもう)からできています。この2つの違いは国試で頻出です。
| 名称 | 形態 | はたらき・特徴 |
|---|---|---|
| 毛茸(もうじょう) | 白くてふわふわした毛 | 艾のやわらかさのもと。繊維の大部分を占め、燃焼時に温熱を生む |
| 腺毛(せんもう) | 先端が丸く、精油を含む毛 | 精油を含み、芳香のもとになる |
艾の腺毛には精油が含まれています。その精油の主成分が「シネオール(cineol)」で、艾特有の香りをつくります。
「精油=腺毛」「芳香の主成分=シネオール」はセットで覚えます。
精製度が高いほど品質が良く、やさしい使い心地になります。良質な艾の条件は6つとしてまとめて問われます。
| 項目 | 精製度が高い艾 |
|---|---|
| 香り | 芳香がある |
| 触感 | 柔らかい |
| 色 | 淡黄白色 |
| 繊維 | 繊維が細かい |
| 煙 | 煙が少ない |
| 燃焼温度 | 燃焼温度が低い |
艾は精製度によって熱の強さや煙の量が異なり、目的や施術方法に合わせて使い分けます。高精製=直接灸系、低精製=間接灸系という対応が最重要ポイントです。
| 種類 | 用途 | 特徴 |
|---|---|---|
| 高精製モグサ | 直接灸・透熱灸・知熱灸 | 柔らかい/不純物が少ない/熱刺激が比較的穏やか |
| 中精製モグサ | 灸頭鍼 | 熱量が適度/まとまりやすい/鍼柄につけやすい |
| 低精製モグサ | 隔物灸・棒灸 | 火力が強い/煙が多い/間接灸に適する |