アフロの手アフロの手

胸鎖乳突筋の起始・停止・作用・支配神経きょうさにゅうとつきん / Sternocleidomastoid

胸鎖乳突筋は首の前外側にある代表的な筋肉で、体表から触れやすく解剖の重要ランドマークになります。国家試験でも起始・停止・作用・支配神経が頻出で、片側と両側で作用が変わる点や副神経支配であることを押さえるのが得点のカギです。

首の前外側に浮き出る胸鎖乳突筋の位置を示した図
読み方きょうさにゅうとつきん
起始胸骨柄鎖骨内側
停止乳様突起
作用片側で反対側へ回旋+同側へ側屈、両側で頸部前屈。呼吸補助筋(吸気補助)
支配神経副神経(第XI脳神経)、頸神経叢(感覚の補助)

首の前外側にある代表筋

胸鎖乳突筋は首の左右に1本ずつあり、前外側で目立つ筋肉です。体表から触れやすく、解剖の重要ランドマークとして使われます。

首の前外側にある左右の胸鎖乳突筋を示した図
首の前外側で目立つ胸鎖乳突筋の図

起始と停止

名前がそのまま起始・停止を表しており、起始は胸骨柄と鎖骨内側、停止は乳様突起です。胸骨・鎖骨から始まり乳様突起へ向かうと覚えると忘れにくくなります。

起始の胸骨柄・鎖骨内側と停止の乳様突起を示した図
胸骨柄・鎖骨内側から乳様突起へ向かう胸鎖乳突筋の図

作用(片側と両側)

片側が働くと反対側へ回旋し同側へ側屈します(右が働くと顔は左を向く)。両側が同時に働くと頸部を前屈させ、うなずきや起き上がり・姿勢保持に関与します。

右が収縮すると顔が左を向く胸鎖乳突筋の作用を示した図
片側の収縮で反対側へ回旋・同側へ側屈する動きの図

支配神経と呼吸補助

主な支配は副神経(第XI脳神経)で、感覚は頸神経叢が補助します。副神経麻痺で働きが低下するため神経学的評価で重要です。また努力呼吸では胸骨・鎖骨を引き上げて吸気を助ける呼吸補助筋としても働きます。

副神経が胸鎖乳突筋を支配する経路を示した図
副神経(第XI脳神経)に支配される胸鎖乳突筋の図

国試ポイント(臨床とランドマーク)

胸鎖乳突筋は前頸三角と後頸三角を分ける目印で首の表面解剖に必須です。過緊張や短縮は首こり・頭痛・斜頸につながり、触診しやすく緊張や左右差の評価に適しています。

胸鎖乳突筋が前頸三角と後頸三角を分けるランドマークを示した図
胸鎖乳突筋を境界に前頸三角と後頸三角を分ける図
国試ポイント
① 起始は胸骨柄・鎖骨内側、停止は乳様突起、支配は副神経(第XI脳神経)
② 片側で反対側回旋+同側側屈、両側で頸部前屈と作用が変わる
③ 前頸三角と後頸三角を分ける目印で、斜頸や首こりの臨床でも重要
📖 胸鎖乳突筋をスライドで学ぶ(国試辞書) 図解スライドでサクッと復習