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健康管理と健康増進の定義・3分野・生活習慣の国試ポイントけんこうかんりとけんこうぞうしん

健康管理とは、健康を維持・増進し、病気を予防してQOL(生活の質)を高めることで、健康保持・増進から疾病予防・治療・リハビリ・終末医療までを含む幅広い概念です。国家試験では地域保健・学校保健・産業保健の対象と担当官庁の対応スクリーニング検査の感度・特異度、そして健康増進法(2003年施行)と健康づくり5つのポイントが繰り返し狙われます。このページでは公衆衛生の「最重要暗記まとめ」スライド8枚の内容を、そのまま表と箇条書きに整理しました。

健康管理と健康増進|健康管理と健康増進 1
読み方けんこうかんり/けんこうぞうしん
定義(健康管理)健康を維持・増進し、病気を予防してQOL(生活の質)を高めること
含まれる範囲健康保持・増進/疾病予防/健康相談/健康教育/健康診断/救急処置/疾病管理/治療/リハビリ/終末医療の10項目
健康管理の構成(5要素)①提供者(プロバイダー)②対象者(住民・患者など)③技術・資源④法律・制度⑤評価(フィードバック)
3つの分野と担当地域保健=一般住民(厚生労働省・保健所・市町村)/学校保健=児童・生徒・学生(文部科学省)/産業保健=働く人(厚生労働省・事業所)
根拠法健康増進法(2003年施行)
健康づくり5つのポイント①健康な食生活②適度な運動③十分な休養・ストレス解消④良い人間関係(ソーシャルネットワーク)⑤前向きな気持ち
主要な数値成人の睡眠=約7〜8時間/飲酒の適量=純アルコール1日約20g/世界禁煙デー=5月31日(WHO制定)
国試での狙われ方健康管理の構成、感度・特異度と偽陰性・偽陽性、3分野の対象と担当官庁の入れ替え、喫煙の有害物質3種、健康増進法の施行年

健康管理とは — 目的・含まれるもの・5つの構成要素

健康管理の目的は「健康を維持・増進し、病気を予防してQOL(生活の質)を高めること」です。治療だけでなく、その前後の予防・リハビリ・終末医療まで含む点が国試の引っかけポイントになります。

健康管理に含まれるもの(10項目)

また健康管理は、次の5つの要素が連携して成り立っています。

構成要素内容
①提供者(プロバイダー)医師・看護師・保健師・薬剤師などの専門職
②対象者健康管理のサービスを受ける人たち(住民・患者など)
③技術・資源医療技術・設備・人材・情報などの資源
④法律・制度健康や医療に関する法律・制度・ルール
⑤評価(フィードバック)サービスの効果を評価し、改善につなげる
健康管理の目的・含まれるもの10項目・5つの構成要素
健康管理の目的・含まれるもの10項目・5つの構成要素

集団検診とスクリーニング検査 — 感度と特異度

集団検診の目的は病気を早期発見・早期治療すること。がん検診・健康診断・人間ドック・学校健診・職場健診などが該当します。

ここで最重要なのがスクリーニング検査です。スクリーニング検査は「確定診断ではなく、病気の疑いがある人を選び出す検査」である、という定義がそのまま出題されます。多くの人を対象に検査を行い→疑いのある人を選び出す、という流れをおさえましょう。

用語定義高いとどうなる
感度(Sensitivity)病気の人を陽性と判定できる割合高いほど見逃しが少ない(偽陰性が減る)
特異度(Specificity)健康な人を正しく陰性にする(健康な人を陰性と判断できる割合)高いほど誤判定が少ない(偽陽性が減る)
集団検診の目的・対象と、感度(Sensitivity)の考え方
集団検診の目的・対象と、感度(Sensitivity)の考え方

健康管理の3分野 — 地域保健・学校保健・産業保健

健康管理は3つの分野に分かれます。「対象は誰か」「担当はどこか」の組み合わせが国試の定番出題です。とくに学校保健だけが文部科学省である点が最頻出の引っかけです。

分野ねらい対象担当
地域保健地域全体の健康を支える一般住民厚生労働省・保健所・市町村
学校保健子どもたちの健康を守る児童・生徒・学生文部科学省
産業保健働く人の健康を守る働く人(労働者)厚生労働省・事業所
地域保健・学校保健・産業保健の対象と担当
地域保健・学校保健・産業保健の対象と担当

健康増進と健康づくり5つのポイント(健康増進法:2003年施行)

健康増進とは「一人ひとりが自らの健康に関心を持ち、よりよい生活習慣を実践することで、健康を高め、病気を予防すること」。根拠法は健康増進法(2003年施行)です。健康づくりの基本は生活習慣改善にあります。

5つのポイント内容
①健康な食生活バランスのとれた食事を心がけ、1日3食をしっかりとる
②適度な運動無理のない運動を習慣にして、体力の維持・向上をめざす
③十分な休養・ストレス解消しっかり休んで心と体をリフレッシュし、自分に合った方法でストレスを解消する
④良い人間関係(ソーシャルネットワーク)家族や友人、地域の人とのつながりを大切にし、支え合える関係をつくる
⑤前向きな気持ち物事を前向きにとらえ、自分を信じて行動する
健康増進の定義と健康づくり5つのポイント(健康増進法2003年施行)
健康増進の定義と健康づくり5つのポイント(健康増進法2003年施行)

運動・休養・睡眠 — HDL上昇と成人7〜8時間

運動の効果として国試で最も狙われるのはHDL(善玉コレステロール)の増加動脈硬化予防です。休養では成人の睡眠は約7〜8時間が目安で、睡眠不足・睡眠過多のどちらも健康リスクになる点が要注意です。

運動の効果

また座りっぱなしを減らすことも重要とされています。ストレス対策は睡眠・趣味・運動・リラックスの4本柱です。

運動の効果6項目と、成人の睡眠7〜8時間・ストレス対策
運動の効果6項目と、成人の睡眠7〜8時間・ストレス対策

喫煙・受動喫煙・飲酒・ソーシャルネットワーク

喫煙は肺がんの最大の原因で、COPD(慢性閉塞性肺疾患)・心筋梗塞・脳卒中のリスクを高めます。受動喫煙は「自分は吸わなくても、周囲の煙を吸い込むことで健康被害を受けること」。世界禁煙デーは5月31日(WHO制定)です。

タバコの有害物質作用
ニコチン依存性があり、やめにくくする
タール発がん性物質を多く含み、肺などを傷つける
一酸化炭素血液中の酸素運搬を妨げ、体に悪影響を与える
喫煙が高める病気のリスク・有害物質3種・受動喫煙とソーシャルネットワーク
喫煙が高める病気のリスク・有害物質3種・受動喫煙とソーシャルネットワーク

飲酒の適量と健康障害

適量ならリラックス効果や人間関係の円滑化などのメリットもありますが、飲み過ぎは健康障害や事故の原因になります。適量の目安は1日あたり純アルコール約20g程度(ビール中びん1本/日本酒1合/ワイングラス2杯弱/ウイスキーダブル1杯/焼酎0.6合がそれぞれ約20g)。女性や高齢者、体調がすぐれないときはさらに少なめにします。

主な健康障害(6つ)

大切なのは「適量を守ること」と「休肝日をつくること」です。

飲酒による6つの健康障害と適量の目安(純アルコール約20g)
飲酒による6つの健康障害と適量の目安(純アルコール約20g)
国試ポイント
① 健康管理には治療・リハビリ・終末医療まで含まれる。「予防だけ」と答えさせる引っかけに注意。
② 学校保健の担当は文部科学省。地域保健・産業保健は厚生労働省。この入れ替えが最頻出。
③ 感度=病気の人を陽性と判定できる割合(高いほど見逃し=偽陰性が少ない)、特異度=健康な人を正しく陰性にする(高いほど偽陽性が少ない)。
④ スクリーニング検査は確定診断ではなく「疑いのある人を選び出す検査」。
⑤ 健康増進法の施行は2003年。健康づくり5つのポイント(食事・運動・休養・人間関係・前向きな心)は5つとも言えるように。
⑥ 成人の睡眠の目安は約7〜8時間。睡眠不足だけでなく睡眠過多も健康リスク。
・ 運動の効果はHDL(善玉コレステロール)増加と動脈硬化予防が最重要。LDLと取り違えないこと。
・ 喫煙の有害物質はニコチン(依存性)・タール(発がん性)・一酸化炭素(酸素運搬を妨げる)の3つで作用の対応を覚える。
・ 世界禁煙デーは5月31日(WHO制定)。飲酒の適量は純アルコール1日約20g。
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