下腿の筋は前面(伸筋群)・外側面(腓骨筋群)・後面(屈筋群)の3つに分類され、それぞれ深腓骨神経・浅腓骨神経・脛骨神経という異なる神経支配を受ける。国試では区分ごとの支配神経と作用のセット、各筋の起始・停止、そして麻痺時に生じる下垂足・踵足などの症状が頻出する。
| 読み方 | かたいのきん |
|---|---|
| 区分 | 前面(伸筋群)・外側面(腓骨筋群)・後面(屈筋群)の3区分 |
| 前面(伸筋群)の支配神経 | 深腓骨神経 |
| 外側面(腓骨筋群)の支配神経 | 浅腓骨神経 |
| 後面(屈筋群)の支配神経 | 脛骨神経 |
| 代表的な麻痺症状 | 前脛骨筋麻痺→下垂足/下腿三頭筋麻痺→踵足 |
| 国試での狙われ方 | 区分ごとの支配神経と作用の組み合わせ、各筋の起始・停止、麻痺時の特徴的な歩行 |
下腿の筋は走行する位置によって前面(伸筋群)・外側面(腓骨筋群)・後面(屈筋群)の3つに大きく分類される。それぞれ支配神経と作用が対応しているため、セットで覚えると国試で強い。
| 区分 | 支配神経 | 作用 | 主な筋 |
|---|---|---|---|
| 前面(伸筋群) | 深腓骨神経 | 足関節背屈・足趾伸展 | 前脛骨筋・長母指伸筋・長指伸筋・第三腓骨筋 |
| 外側面(腓骨筋群) | 浅腓骨神経 | 足関節底屈・外反 | 長腓骨筋・短腓骨筋 |
| 後面(屈筋群) | 脛骨神経 | 足関節底屈・足趾屈曲 | 下腿三頭筋(腓腹筋・ヒラメ筋)・足底筋・膝窩筋・後脛骨筋・長指屈筋・長母指屈筋 |
前面の伸筋群はいずれも深腓骨神経支配で、足関節を背屈させる働きをもつ。特に前脛骨筋の麻痺による下垂足は国試頻出。
| 筋名 | 作用 | 備考 |
|---|---|---|
| ①前脛骨筋 | 足関節背屈・足関節内反 | 麻痺すると下垂足になる(国試頻出) |
| ②長母指伸筋 | 母指伸展・足関節背屈・足関節内反 | |
| ③長指伸筋 | 第2〜5趾伸展・足関節背屈・足関節外反 | |
| ④第三腓骨筋 | 足関節背屈・足関節外反 | 足趾は動かさない点に注意 |
外側面の腓骨筋群は浅腓骨神経支配で、足関節を底屈・外反させる。長腓骨筋は足底を横切って停止し、横アーチの維持に重要な役割をもつ。
| 筋名 | 作用 | 停止(付着部) | 特徴 |
|---|---|---|---|
| ①長腓骨筋 | 足関節底屈・外反 | 内側楔状骨・第1中足骨底 | 足底を横切り横アーチの維持に関与 |
| ②短腓骨筋 | 足関節底屈・外反 | 第5中足骨粗面 | 外くるぶしの下を通り外反を助ける |
後面浅層は下腿三頭筋(腓腹筋+ヒラメ筋)が中心で、脛骨神経支配。腓腹筋は膝関節屈曲にも関与し、ヒラメ筋は抗重力筋として立位保持に重要。両筋の腱は合流してアキレス腱(踵骨腱)となり踵骨隆起に付着する。
| 構造 | 起始・つながり | 作用・特徴 |
|---|---|---|
| 腓腹筋(内側頭・外側頭) | 大腿骨内側顆・外側顆 | 足関節底屈・膝関節屈曲 |
| ヒラメ筋 | 脛骨(ヒラメ筋線)・腓骨 | 足関節底屈。抗重力筋として立位保持に重要 |
| アキレス腱(踵骨腱) | 下腿三頭筋(腓腹筋+ヒラメ筋)の腱が合流 | 踵骨隆起に付着。人体最大・最強の腱でジャンプやダッシュを支える |
| 足底筋 | - | 下腿三頭筋の働きを補助。欠如することがあり腱移植材料に利用される |
後面深層は足関節の底屈・内反と足趾の屈曲を担うインナーマッスル群。いずれも脛骨神経支配。
| 筋名 | 作用 | 特徴 |
|---|---|---|
| ①膝窩筋 | 膝屈曲・脛骨内旋 | 膝関節のロック解除に関与 |
| ②後脛骨筋 | 足関節底屈・足関節内反 | 内側縦アーチの維持に重要 |
| ③長指屈筋 | 第2〜5趾屈曲・足関節底屈・足関節内反 | |
| ④長母指屈筋 | 母指屈曲・足関節底屈・足関節内反 |
下腿の筋は「場所・支配神経・作用」をセットで覚えるのが最速。麻痺時に生じる特徴的な症状もあわせて押さえておきたい。