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呼吸とは?外呼吸・内呼吸のしくみと呼吸器系の構造をわかりやすく解説こきゅうとは

呼吸とは、生命維持に必要な酸素(O2)を取り入れ、代謝で生じた二酸化炭素(CO2)を排出する働きのことです。呼吸は大きく、肺(肺胞)で行われるガス交換=外呼吸と、血液と細胞・組織の間で行われるガス交換=内呼吸の2つに分けられます。国家試験では「外呼吸=肺、内呼吸=組織」の対応、気道の順序、細気管支の自律神経支配、そして肺胞の数値が繰り返し問われます。

呼吸とは|呼吸とは 1
読み方こきゅう
定義生命維持に必要なO2を取り入れ、代謝で生じたCO2を排出する働き
分類外呼吸(肺でのガス交換)/内呼吸(組織でのガス交換)
外呼吸の場肺胞と血液の間(肺)
内呼吸の場血液と細胞・組織の間(組織)
呼吸器系の構成気道・肺・胸郭
気道の順序鼻腔→咽頭→喉頭→気管→気管支→細気管支→終末細気管支→呼吸細気管支→肺胞
ガス交換の場肺胞(直径0.1〜0.2mm・両肺で約3億個・総表面積約70㎡)
呼吸運動吸気=肋間筋収縮・横隔膜下降→胸郭拡大/呼気=弛緩・横隔膜上昇→胸郭縮小

呼吸とは何か-外呼吸と内呼吸

呼吸とは、生命維持に必要なO2を取り入れ、代謝で生じたCO2を排出する働きです。呼吸は行われる場所によって大きく2つに分けられます。

覚え方はシンプルに「外呼吸=肺、内呼吸=組織」。この対応を逆に問う設問が国家試験の定番です。

項目外呼吸内呼吸
場所肺(肺胞)組織(細胞)
ガス交換する相手肺胞 ⇔ 血液血液 ⇔ 細胞・組織
O2の動き空気中のO2を肺に取り込み血液中へ入れる血液中のO2が組織へ移動し細胞で使われる
CO2の動き血液中のCO2が肺胞へ出て呼気として体外へ代謝で生じたCO2が血液へ移動し肺へ戻る
流れ空気→肺胞→血液→呼気血液→組織(細胞)→血液→肺へ戻る
外呼吸と内呼吸の比較。外呼吸=肺、内呼吸=組織
外呼吸と内呼吸の比較。外呼吸=肺、内呼吸=組織

O2とCO2の流れ(体内での移動経路)

ガスの移動は「O2は内へ、CO2は外へ」と覚えます。順序を並べ替える問題が出やすいので、経路をそのまま暗記しておきましょう。

血液(心臓・血管)がO2とCO2を運搬する役割を担っている点も押さえます。

O2とCO2の流れ。O2は内へ、CO2は外へ
O2とCO2の流れ。O2は内へ、CO2は外へ

呼吸器系の構造-気道・肺・胸郭

呼吸器系は大きく気道・肺・胸郭の3つからなります。

気道の主な役割は、①空気を肺まで通す ②吸気を温める ③吸気に湿気を与える ④異物を除去する、の4つです。鼻腔は静脈叢や粘液腺で吸気を温め湿らせ、鼻毛は細かい異物の侵入を防ぎ、気管の線毛上皮は分泌腺と協力して異物を粘液にからめ咽頭側へ排出します。

部位主な特徴・役割
鼻腔静脈叢・粘液腺で吸気を温め、湿らせる。鼻毛が異物侵入を防ぐ
咽頭・喉頭空気の通り道。喉頭は発声にも関与
気管・気管支線毛上皮と分泌腺で異物を粘液にからめ咽頭側へ排出。軟骨がある
細気管支軟骨が消失し、平滑筋・弾性線維が発達。自律神経で口径が変化
肺胞ガス交換の場。血液との間でO2・CO2を交換
胸郭胸壁+横隔膜。肺・心臓を保護し、胸腔の容積を変えて換気を助ける
気道=空気を通し、温め、湿らせ、異物を除去する
気道=空気を通し、温め、湿らせ、異物を除去する

気管支・細気管支の特徴と自律神経支配

太い気管支には軟骨があり、気道を支えて形を保っています。一方、細い細気管支では軟骨が消失し、気管支平滑筋や弾性線維が豊富になります。そのため細気管支は自律神経の影響を受けて太さが変わります。

気管支喘息では、気管支平滑筋の過度な収縮や分泌物の増加により気道が狭くなり、呼吸困難が生じます。「交感神経で拡張・副交感神経で収縮」は逆に問われやすい典型の引っかけです。

比較項目気管支(太い枝)細気管支(細い枝)
軟骨ある(気道を支え形を保つ)消失している
平滑筋・弾性線維相対的に少ない豊富に発達
自律神経の影響受けにくい受けやすく口径が変化する
細気管支=軟骨なし、自律神経で太さが変わる
細気管支=軟骨なし、自律神経で太さが変わる

肺胞の構造と受動的な動き

肺胞は球状の小胞で、ガス交換の場です。内面は肺胞上皮細胞に覆われ、基底膜を介して毛細血管内皮細胞と接し、周囲を肺胞毛細血管が取り囲んでいます。血液と肺胞気の間でO2が血液へ、CO2が肺胞へ移動します。

呼吸運動では、吸気時に肋間筋が収縮し横隔膜が収縮・下降して胸郭が拡大し肺に空気が入り、呼気時には肋間筋が弛緩し横隔膜が弛緩・上昇して胸郭が縮小し空気が出ていきます。

肺胞=ガス交換を行う小さな袋。胸腔内圧の変化で受動的に動く
肺胞=ガス交換を行う小さな袋。胸腔内圧の変化で受動的に動く

国試頻出の肺胞の数値

肺胞に関する数値はそのまま出題されます。小さな袋がたくさん集まることで、非常に大きな表面積をつくり、効率よくガス交換ができるしくみになっています。

項目数値
肺胞の直径0.1〜0.2mm
肺胞の総数(両肺)約3億個
肺胞の総表面積約70㎡
肺胞の直径0.1〜0.2mm・約3億個・総表面積約70㎡
肺胞の直径0.1〜0.2mm・約3億個・総表面積約70㎡

胸郭と呼吸運動

胸郭胸壁横隔膜の2つからなり、この2つが協力して呼吸を支えています。胸壁は肋骨・脊柱・肋間筋などで構成され、胸郭の内側の空間を胸腔といい、その中に肺や心臓が収まっています。

筋の動き胸郭・空気の動き
吸気(息を吸うとき)肋間筋が収縮、横隔膜が収縮・下降胸郭が拡大(胸腔が広がる)→肺に空気が入る
呼気(息を吐くとき)肋間筋が弛緩、横隔膜が弛緩・上昇胸郭が縮小(胸腔が狭くなる)→肺から空気が出る
胸郭=胸壁+横隔膜。呼吸運動で拡大・縮小し換気を助ける
胸郭=胸壁+横隔膜。呼吸運動で拡大・縮小し換気を助ける
国試ポイント
① 呼吸=O2を取り入れ、CO2を排出する働き。外呼吸=肺胞と血液の間、内呼吸=血液と組織の間のガス交換(「外=肺、内=組織」)
② O2は外気→肺胞→血液→組織へ、CO2は組織→血液→肺胞→外気へ移動する
③ 呼吸器系は気道・肺・胸郭からなる。気道は鼻腔→咽頭→喉頭→気管→気管支→細気管支→肺胞の順
④ 鼻腔は吸気を温め湿らせ、鼻毛は異物侵入を防ぎ、気管の線毛上皮は異物排出に関与する
⑤ 細気管支では軟骨が消失し平滑筋が発達。交感神経で気管支拡張、副交感神経で気管支収縮(逆に問う引っかけ注意)
⑥ 肺胞は自ら伸縮できず、胸腔内圧の変化により受動的に動く
・ 肺胞の直径0.1〜0.2mm、総数は両肺で約3億個、総表面積は約70㎡
・ 胸郭は胸壁(肋骨・脊柱・肋間筋など)と横隔膜からなり、内側の空間を胸腔という
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