気胸とは、胸腔内に空気がたまり肺が虚脱(しぼむ)する状態です。若い・背が高い・やせ型の男性や喫煙者に多く、突然の胸痛・呼吸困難・空咳で発症します。国試では分類や緊張性気胸の緊急性、鍼灸臨床での注意点がよく問われます。
| 読み方 | ききょう |
|---|---|
| 分類 | 原発性自然気胸・続発性自然気胸・緊張性気胸 |
| 原因 | 肺表面の小さな袋(ブラ・ブレブ)の破裂。続発性は肺気腫・間質性肺炎などの基礎疾患 |
| 好発 | 若い・背が高い・やせ型の男性(10〜30歳代)、喫煙者 |
| 主症状 | 安静時の突然の胸痛・呼吸困難・空咳 |
| 検査所見 | 胸部X線写真で肺の虚脱(しぼみ)を確認 |
| 緊急型 | 緊張性気胸:血圧低下・縦隔偏位・ショックを起こす緊急疾患 |
| 治療 | 軽症は安静・経過観察、中等度以上は胸腔ドレナージ、4日以上改善しなければ外科的治療 |
| 再発 | 自然気胸の再発率は約50%、外科的治療後は数%程度 |
気胸とは、何らかの原因で胸腔内に空気が漏れ込み、肺が虚脱(しぼむ)してしまう状態です。安静時に突然の胸痛・息苦しさ・空咳が出現するのが特徴です。
気胸の多くは、肺の表面にできた小さな袋(ブラ・ブレブ)が破裂することで起こります。破裂した部分から胸腔内に空気が漏れ込み、肺が外側から圧迫されて虚脱します。
気胸は原因や重症度によって大きく3つのタイプに分けられます。特に緊張性気胸は血圧低下・縦隔偏位を伴う緊急疾患である点が国試の重要ポイントです。
| タイプ | 特徴 |
|---|---|
| ①原発性自然気胸 | 基礎疾患がない若年男性に多い。ブラ・ブレブ破裂が原因 |
| ②続発性自然気胸 | 肺気腫・間質性肺炎など、もともとの肺疾患に合併して起こる |
| ③緊張性気胸 | 胸腔内に空気がたまり続け排出されず、血圧低下・縦隔偏位・ショックを起こす緊急疾患 |
特に原発性自然気胸は、次のような特徴を持つ人に多いとされています。
気胸は安静にしているときに突然次のような症状が出現します。
診断は、症状の確認に加えて胸部X線写真で肺が虚脱(しぼんでいる)かどうかを確認することで行います。
治療は重症度によって異なります。
| 重症度 | 対応 |
|---|---|
| 軽症 | 安静・経過観察(自然に改善することもある) |
| 中等度以上 | 胸腔ドレナージ(チューブを胸腔内に入れ低圧で持続吸引し空気を抜く) |
| 4日以上改善しない場合 | 外科的治療を検討 |
自然気胸は再発しやすく、再発率は約50%とされますが、外科的治療後の再発率は数%程度に低下します。
鍼灸・臨床では、胸背部への刺鍼は要注意です。鍼治療後に突然の胸痛・空咳・息苦しさ・呼吸困難が出現した場合は気胸を疑い、すみやかに医療機関へ紹介する必要があります。