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膀胱炎の病態・分類・症状・診断・治療ぼうこうえん

膀胱炎は膀胱粘膜と粘膜下組織に炎症が起こる病気で、多くは急性細菌性膀胱炎です。女性は尿道が短いため大腸菌などが膀胱へ入りやすく、頻尿・排尿痛・尿混濁が国試で問われる代表的な3症状です。基礎疾患の有無で再発・難治化のしやすさが変わる点も押さえておきましょう。

膀胱炎|膀胱炎 1
読み方ぼうこうえん
分類多くは急性細菌性膀胱炎。特殊なものにウイルス性膀胱炎・薬物性膀胱炎・放射線膀胱炎・間質性膀胱炎がある
好発女性に多い(尿道が短く細菌が膀胱へ入りやすいため)。男性は基礎疾患がなければまれ
原因大腸菌などのグラム陰性桿菌
感染経路外陰部から尿道を通って膀胱へ入り、上行性感染によって発症
主症状頻尿・排尿痛・残尿感・尿混濁・血尿
検査所見尿沈渣で白血球が増加、細菌培養検査で細菌を検出(陽性)
再発・難治化因子膀胱癌・膀胱結石・神経因性膀胱・前立腺肥大症・前立腺癌・尿道狭窄・尿道憩室などの基礎疾患
治療抗菌薬の内服、水分を十分に摂る、排尿を我慢しない、保温に注意する

膀胱炎とは(病態・分類)

膀胱炎とは、膀胱粘膜と粘膜下組織に炎症が起こる病気です。臨床で遭遇する膀胱炎の多くは急性細菌性膀胱炎ですが、それ以外にも特殊な分類が存在します。

膀胱炎は膀胱粘膜・粘膜下組織の炎症。多くは急性細菌性膀胱炎で、ウイルス性・薬物性・放射線性・間質性膀胱炎などの特殊型もある
膀胱炎は膀胱粘膜・粘膜下組織の炎症。多くは急性細菌性膀胱炎で、ウイルス性・薬物性・放射線性・間質性膀胱炎などの特殊型もある

疫学(女性に多い理由)

膀胱炎は女性に多い疾患です。女性は男性より尿道が短く、細菌が膀胱へ入りやすいためと説明されています。統計では、女性の約半数が生涯に1〜2回は罹患するとされる一方、男性では基礎疾患がなければ膀胱炎はまれです。

項目女性男性
尿道の長さ短い長い
細菌の膀胱への入りやすさ入りやすい入りにくい
罹患頻度約半数が生涯に1〜2回罹患基礎疾患がなければまれ

原因と感染経路

膀胱炎の主な原因は、大腸菌(E.coli)などのグラム陰性桿菌です。感染経路は次のような順で進みます。

この「大腸菌などのグラム陰性桿菌による上行性感染」という流れは、尿路感染症(膀胱炎)を理解するうえでの基本となります。

主な原因は大腸菌などのグラム陰性桿菌。外陰部→尿道→膀胱という経路をたどる上行性感染によって発症する
主な原因は大腸菌などのグラム陰性桿菌。外陰部→尿道→膀胱という経路をたどる上行性感染によって発症する

主な症状と診断

膀胱炎の代表症状として、次の5つが挙げられます。国試では特に頻尿・排尿痛・尿混濁の3つが重要です。

診断は、症状に加えて尿検査を行います。

検査所見
尿沈渣白血球が増加
細菌培養検査細菌を検出(陽性)
診断は尿検査で行う。尿沈渣で白血球が増加し、細菌培養検査で細菌が検出(陽性)される
診断は尿検査で行う。尿沈渣で白血球が増加し、細菌培養検査で細菌が検出(陽性)される

治療・再発しやすい条件・経過予後

治療では、次のポイントが重要とされています。

基礎疾患がない急性単純性膀胱炎は抗菌薬で比較的簡単に治りますが、次のような基礎疾患があると再発しやすく、治りにくい膀胱炎になります。

再発・難治化につながる基礎疾患
膀胱癌
膀胱結石
神経因性膀胱
前立腺肥大症
前立腺癌
尿道狭窄
尿道憩室

つまり、基礎疾患の有無によって予後が変わる点が国試でも問われるポイントです。

国試ポイント
① 膀胱炎は膀胱粘膜・粘膜下組織の炎症で、多くは急性細菌性膀胱炎(原因菌は大腸菌などのグラム陰性桿菌)
② 女性は尿道が短く上行性感染を起こしやすい。女性の約半数が生涯に1〜2回罹患し、男性では基礎疾患がなければまれ
③ 主症状は頻尿・排尿痛・尿混濁(国試で重要な3症状)に加え、残尿感・血尿もみられる
④ 診断は尿検査で行い、尿沈渣で白血球増加、細菌培養検査で細菌を検出(陽性)する
⑤ 治療は抗菌薬の内服+水分摂取+排尿を我慢しない+保温が基本
⑥ 膀胱癌・膀胱結石・神経因性膀胱・前立腺肥大症・前立腺癌・尿道狭窄・尿道憩室などの基礎疾患があると再発・難治化しやすい
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