アフロの手アフロの手

血液の成分・血球のはたらきと国試ポイントけつえきのきほん

血液は血漿(液体成分)+血球(細胞成分)からできており、「運ぶ・守る・止める」という3つの仕事を担当します。赤血球はヘモグロビン(Hb)で酸素を運び、白血球は防御、血小板は止血を担当し、血漿はそれらを運搬しながらpHの維持(緩衝系)も支えます。国試では各血球の産生場所・寿命・数値がくり返し狙われます。

血液のキホン|血液のキホン 1
読み方けつえきのきほん
定義血漿(液体成分)と血球(赤血球・白血球・血小板)からなる体液
3つの役割運ぶ(運搬)・守る(防御)・止める(止血)
産生の場所骨髄(赤血球・白血球・血小板いずれも骨髄で産生)
破壊の場所脾臓(老化した赤血球・白血球・血小板を破壊)
主な数値赤血球の寿命 約120日/顆粒球の寿命 2〜14日/リンパ球の寿命 数日〜数十年/血小板 15〜40万/mm³・寿命5〜10日/血漿の約90%が水
国試での狙われ方血球ごとの寿命と産生・破壊部位の入れ替え、血小板数の基準値、血漿タンパクの働きの取り違え、酸塩基平衡を担う臓器

血液の全体像 ― 血漿+血球で「運ぶ・守る・止める」

血液は血漿という液体成分と、血球という細胞成分に大きく分けられます。血球はさらに赤血球・白血球・血小板の3種類です。

「骨髄で生まれ、脾臓で終わる」という流れは、赤血球・白血球・血小板に共通する国試の基本パターンです。

血液のキホン:血液=血漿+血球、赤血球は酸素運搬・寿命120日
血液のキホン:血液=血漿+血球、赤血球は酸素運搬・寿命120日

白血球の新生と寿命 ― 体を守るヒーロー

白血球は骨髄で産生され、体内に侵入した病原体から体を守る防御担当です。寿命は種類によって大きく異なるのがポイントです。

老化した白血球は脾臓で破壊されます。また、造血細胞が腫瘍化した病気が白血病です。

項目内容
産生の場所骨髄
顆粒球の寿命2〜14日
リンパ球の寿命数日〜数十年
老化白血球の行方脾臓で破壊
関連する疾患白血病=造血細胞の腫瘍化
白血球の新生と寿命:骨髄で産生、顆粒球2〜14日・リンパ球は数日〜数十年
白血球の新生と寿命:骨髄で産生、顆粒球2〜14日・リンパ球は数日〜数十年

血小板の特徴 ― 出血を止める救急隊

血小板は巨核球の一部がちぎれてできる細胞成分で、核をもたないのが特徴です。傷ついた血管をすばやくふさぎ、止血を担当します。

項目内容
でき方巨核球の一部がちぎれてできる
15〜40万/mm³
寿命5〜10日
老化血小板の行方脾臓で破壊
役割止血・血栓形成
血小板の特徴:15〜40万/mm³、寿命5〜10日、止血・血栓形成
血小板の特徴:15〜40万/mm³、寿命5〜10日、止血・血栓形成

血漿の成分と働き ― アルブミン・γグロブリン・フィブリノゲン

血漿の約90%は水で、体液の大部分を占めます。残りに含まれる血漿タンパクは、それぞれ担当する仕事がはっきり分かれており、国試では作用の取り違えが定番の引っかけです。

まとめると「アルブミンは水保持、γグロブリンは免疫、フィブリノゲンは凝固」です。

成分働き
水(約90%)体液の大部分を占める
アルブミン膠質浸透圧を維持し、血管内の水分を保持する
γ(ガンマ)グロブリン抗体として働き、体を病原体から守る
フィブリノゲン血液凝固に関与し、出血を止める
糖・脂質・アミノ酸体のエネルギー源となり、全身へ栄養を運ぶ
血漿の成分と働き:約90%は水、アルブミン=膠質浸透圧、γグロブリン=抗体、フィブリノゲン=凝固
血漿の成分と働き:約90%は水、アルブミン=膠質浸透圧、γグロブリン=抗体、フィブリノゲン=凝固

超要約 ― 役割分担とpH・酸塩基平衡

最後に血液全体の役割分担を一覧で押さえましょう。pH維持は緩衝系、そして酸塩基平衡は肺と腎の協力で成り立ちます。肺はCO₂を排泄し、腎はH⁺を排泄します。

担当役割ひとこと
白血球防御体を守るヒーロー
血小板止血出血を止める救急隊
血漿運搬栄養や成分を運ぶ宅配便
緩衝系pH維持酸とアルカリのバランスを守る
肺+腎酸塩基平衡肺はCO₂排泄・腎はH⁺排泄のコンビ
超要約:白血球=防御、血小板=止血、血漿=運搬、緩衝系=pH維持、肺+腎=酸塩基平衡
超要約:白血球=防御、血小板=止血、血漿=運搬、緩衝系=pH維持、肺+腎=酸塩基平衡
国試ポイント
① 血液=血漿+血球。赤血球は骨髄で新生、寿命120日、脾臓で破壊される。
② 赤血球の酸素運搬はヘモグロビン(Hb)が酸素と結合することで行われる。
③ 白血球も骨髄産生。顆粒球の寿命は2〜14日、リンパ球は数日〜数十年と大きく差があるのが頻出。
④ 血小板は巨核球の一部がちぎれてでき、数は15〜40万/mm³、寿命5〜10日、役割は止血・血栓形成。
⑤ 血漿の約90%は水。アルブミン=膠質浸透圧の維持、γグロブリン=抗体、フィブリノゲン=血液凝固の対応を混同しない。
⑥ pH維持は緩衝系、酸塩基平衡は肺(CO₂排泄)と腎(H⁺排泄)の協力で保たれる。
📖 血液のキホンをスライドで学ぶ(国試辞書) 図解スライドでサクッと復習