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経穴の横並び一覧|背部・胸腹部・頭部・頸部の同じ高さに並ぶ経穴を表で整理けいけつのよこならび(たいかん) / Horizontally Aligned Acupoints of the Trunk

経穴は1穴ずつ覚えるより、「同じ高さに何が並んでいるか」=横並びで覚えると一気に整理できます。このページでは背部(C7〜S4の椎骨レベル別)、胸腹部(前正中線からの外方寸別)、頭部(前髪際から入ること5分)、頸部(胸鎖乳突筋の前縁・中央・後縁)の4つの横並びを、スライドの表をそのまま一覧化して掲載。大椎・膈兪・志室・膻中・天枢・期門・神庭・人迎など国試頻出穴の位置関係が、表を横に読むだけで確認できます。

経穴の横並び(体幹)|経穴の横並び(体幹) 1
読み方けいけつのよこならび(たいかん)
収載スライド全3枚(背部/胸腹部/頭部・頸部)
扱う範囲同じ高さに横並びする経穴の一覧(背部・胸腹部・頭部・頸部)
背部の基準C7下縁=第7頸椎棘突起下縁=第7頸椎と第1胸椎棘突起間と同じ高さ
背部の列後正中線上/仙骨孔/外方1寸5分/外方2寸/外方3寸/外方3寸5分
胸腹部の列前正中線上/外方5分/外方2寸/外方4寸/外方5寸/外方6寸/外方7寸/中腋窩線上
頭部の基準前髪際から入ること5分(神庭・眉衝・曲差・本神・頭維)
頸部の基準胸鎖乳突筋の前縁・中央・後縁
背部に出る経絡(凡例)督脈・膀胱経・小腸経・奇穴
胸腹部に出る経絡(凡例)任脈・腎経・胃経・肝経・心包経・肺経・胆経・特別な経穴
外方2寸に並ぶ穴肩中兪(C7下縁)・肩外兪(T1)の2穴のみ
外方3寸5分に並ぶ穴痔根(L1)・腰眼(L4)の2穴のみ(いずれも奇穴)

「経穴の横並び」とは? 縦ではなく横に読む覚え方

経絡ごとに縦に追う覚え方だと、「膈兪と膈関は同じ高さ?」「天枢の外側には何がある?」といった横方向の関係が抜けます。国家試験では「同じ高さにある経穴の組み合わせ」「〇〇と同じ高さにあるのはどれか」という問い方が多く、横並びの整理が直接得点になります。

背部の横並び:基準は「C7下縁」

背部の横並びの出発点がC7下縁です。スライドでは次のように定義されています。

この高さに大椎(督脈)があり、その外方2寸に肩中兪(小腸経)が並びます。ここを起点に、T1から下へ椎骨レベルごとに経穴が段々に並んでいきます。

背部の横並び一覧表。椎骨レベル(C7下縁〜S4)ごとに、後正中線上・仙骨孔・外方1寸5分・外方2寸・外方3寸・外方3寸5分の経穴を整理。青=督脈、緑=膀胱経、桃=小腸経、橙=奇穴。
背部の横並び一覧表。椎骨レベル(C7下縁〜S4)ごとに、後正中線上・仙骨孔・外方1寸5分・外方2寸・外方3寸・外方3寸5分の経穴を整理。青=督脈、緑=膀胱経、桃=小腸経、橙=奇穴。

背部の横並び一覧表(C7下縁〜S4)

「-」はその高さ・その列に経穴が存在しないことを示します。T2とT8には後正中線上の経穴がなく、T8は横並びが1つもない点が特徴的です。

椎骨後正中線上仙骨孔外方1寸5分外方2寸外方3寸外方3寸5分
C7(下縁)大椎肩中兪
T1陶道大杼肩外兪
T2風門附分
T3身柱肺兪魄戸
T4巨闕兪厥陰兪膏肓
T5神道心兪神堂
T6霊台督兪譩譆
T7至陽膈兪膈関
T8
T9筋縮肝兪魂門
T10中枢胆兪陽綱
T11脊中脾兪意舎
T12接脊胃兪胃倉
L1懸枢三焦兪肓門痔根
L2命門腎兪志室
L3下極兪気海兪
L4腰陽関大腸兪腰眼
L5十七椎関元兪
S1上髎小腸兪
S2次髎膀胱兪胞肓
S3中髎中膂兪
S4腰兪下髎白環兪秩辺

背部の横並びで狙われるポイント

胸腹部の横並び:前正中線からの外方寸で読む

胸腹部は前正中線上(任脈)を軸に、外方5分(腎経)・外方2寸(胃経)・外方4寸・外方5寸(心包経)・外方6寸・外方7寸・中腋窩線上と、外へ向かって列が並びます。高さの基準は上部が鎖骨下縁と肋間、下部が臍中央からの上方/下方の寸に切り替わります。

東洋医学 経絡・経穴一覧表(胸腹部)。桃=任脈、紫=腎経、水色=胃経、灰=肝経、青=心包経、橙=肺経、緑=胆経、淡黄=特別な経穴(△印)。
東洋医学 経絡・経穴一覧表(胸腹部)。桃=任脈、紫=腎経、水色=胃経、灰=肝経、青=心包経、橙=肺経、緑=胆経、淡黄=特別な経穴(△印)。

胸腹部の横並び一覧表(鎖骨下縁〜恥骨結合上縁)

上半分は肋間を、下半分は臍中央からの上下の寸を高さの基準にしています。空欄はその列に経穴がないことを示します。△印は表の行の高さから少しずれた「特別な経穴」で、カッコ内が実際の位置です。

高さの基準前正中線上外方5分外方2寸外方4寸外方5寸外方6寸外方7寸中腋窩線上
鎖骨下縁璇璣兪府気戸雲門
第1肋間華蓋彧中庫房中府
第2肋間紫宮神蔵屋翳周栄
第3肋間玉堂霊墟膺窓胸郷
第4肋間膻中神封乳中天池天渓輒筋淵腋
第5肋間歩廊乳根食竇
胸骨体下端の中点中庭
胸骨体下端の下方1寸鳩尾
臍上方6寸巨闕幽門不容△期門(第6肋間)△大包(第6肋間)
臍上方5寸上脘腹通谷承満△日月(第7肋間)
臍上方4寸中脘陰都梁門
臍上方3寸建里石関関門腹哀
臍上方2寸下脘商曲太乙
臍上方1寸水分滑肉門
臍中央神闕肓兪天枢大横帯脈
臍下方1寸陰交中注外陵
臍下方1寸5分気海△腹結(下1.3寸)
臍下方2寸石門四満大巨
臍下方3寸関元気穴水道五枢
臍下方4寸中極大赫帰来△府舎(下4.3寸)
臍下方5寸(恥骨結合上縁)曲骨横骨気衝

胸腹部の「特別な経穴」(△印)

スライドの凡例には淡い黄色の枠=「特別な経穴(△印は経外奇穴)」と示されています。△がついた経穴は、表の行が示す高さピッタリではなく、下表の「実際の位置」にあるという意味で別枠になっています。表を丸暗記するとここでひっかかるので、セットで押さえましょう。

経穴表の上での位置実際の位置
△期門臍上方6寸・外方4寸第6肋間
△日月臍上方5寸・外方4寸第7肋間
△大包臍上方6寸・中腋窩線上第6肋間
△腹結臍下方1寸5分・外方4寸臍下1.3寸
△府舎臍下方4寸・外方4寸臍下4.3寸

胸腹部の横並びで狙われるポイント

頭部の横並び:前髪際から入ること5分

前髪際を入ること5分のライン上に、前正中線から外へ向かって5穴が並びます。神庭→眉衝→曲差→本神→頭維の順で、外方の寸が1.5寸→(瞳孔線上)→3寸→4.5寸と広がります。

前正中線外1.5寸瞳孔線上外3寸外4.5寸
神庭眉衝曲差本神頭維
頭部の横並び(前髪際から入ること5分)、外後頭隆起上縁の横並び、頸部の横並び(胸鎖乳突筋)の3表。
頭部の横並び(前髪際から入ること5分)、外後頭隆起上縁の横並び、頸部の横並び(胸鎖乳突筋)の3表。

外後頭隆起上縁の横並び

後頭部は外後頭隆起上縁が基準線。後正中線上の脳戸から外へ、玉枕・脳空が並びます。脳空は「風池の直上」という取り方で覚えるのがポイントです。

後正中線外1.3寸風池の直上
脳戸玉枕脳空

頸部の横並び(胸鎖乳突筋)

頸部は胸鎖乳突筋の前縁・中央・後縁を縦の列に、下顎角・甲状軟骨上縁・輪状軟骨を高さの基準にして整理します。中央(筋腹上)にあるのは扶突だけで、下顎角と輪状軟骨の高さには中央の経穴がありません(表の灰色部分)。

高さ胸鎖乳突筋 前縁胸鎖乳突筋 中央胸鎖乳突筋 後縁
下顎角天容天牖
甲状軟骨上縁人迎扶突天窓
輪状軟骨水突天鼎

横並びを丸ごと覚えるためのチェックリスト

国試ポイント
① 背部の基準は「C7下縁=第7頸椎棘突起下縁=第7頸椎と第1胸椎棘突起間」。この高さに大椎(督脈)と、その外方2寸に肩中兪(小腸経)が並ぶ。外方2寸に並ぶのは肩中兪(C7下縁)と肩外兪(T1)の2穴だけで、T8は後正中線上にも外方にも経穴がない。
② 後正中線上に紛れ込む奇穴は巨闕兪(T4)・接脊(T12)・下極兪(L3)・十七椎(L5)の4つ。外方3寸5分は痔根(L1)・腰眼(L4)の2穴のみで、いずれも奇穴。仙骨孔の列は上髎(S1)・次髎(S2)・中髎(S3)・下髎(S4)。
③ 胸腹部でもっとも横並びが長いのは第4肋間で、膻中・神封・乳中・天池・天渓・輒筋・淵腋の7穴が並ぶ。臍中央は神闕・肓兪・天枢・大横・帯脈。ただし期門は第6肋間、日月は第7肋間、大包は第6肋間と行の高さからずれる「特別な経穴」なので注意。
📖 経穴の横並び(体幹)をスライドで学ぶ(国試辞書) 図解スライドでサクッと復習