頸部・胸部の検査とは、頸椎・頸髄疾患や胸郭出口症候群などによる、頸部・肩・腕の痛み・しびれ感を調べる検査です。検査内容は「神経根の圧迫」「神経の伸展」「斜角筋の圧迫」「橈骨動脈の脈拍低下」の4本柱で、どこで症状が誘発されるかによって原因部位を絞り込みます。痛み・しびれをあえて誘発する検査のため、過度な負荷をかけず、適応を考えて慎重に行うことが大切です。
| 読み方 | けいぶ・きょうぶのけんさ |
|---|---|
| 定義 | 頸椎・頸髄疾患や胸郭出口症候群などによる、頸部・肩・腕の痛み・しびれ感を調べる検査 |
| 対象となる症状 | 首の痛み/肩の痛み/腕の痛み/手や腕のしびれ/神経症状 |
| 主な検査内容(4つ) | ①神経根を圧迫して痛みが出るか ②神経を伸展させて痛みが誘発されるか ③斜角筋を圧迫してしびれが出るか ④橈骨動脈の脈拍が弱くなるか |
| 確認する4要素 | 圧迫・伸展・しびれ・脈拍 |
| 関連する疾患・症候群(6つ) | 斜角筋症候群・頸肋症候群・肋鎖症候群・小胸筋症候群・過外転症候群・胸郭出口症候群 |
| 主な責任部位 | 頸椎・頸髄/胸郭出口部 |
| 注意点 | 痛みやしびれを誘発するため、過度な負荷をかけず、適応を考えて慎重に行う |
| 一発暗記 | 首・肩・腕の痛みやしびれは、神経圧迫・神経伸展・血流低下をチェック |
| 国試での狙われ方 | 検査の目的(何を調べるか)、4つの検査内容の区別、胸郭出口症候群の関連疾患6つの名称 |
頸部・胸部の検査の目的は、スライドに次のように示されています。
つまり、責任病巣として想定されるのは大きく頸椎・頸髄と胸郭出口部の2か所です。上肢の症状であっても、原因が首側(中枢側)にあるのか、鎖骨まわりの胸郭出口部にあるのかを切り分けるのがこの検査群の役割になります。チェック項目は「頸部」「肩」「腕」「神経の圧迫」「原因」です。
頸椎・頸髄疾患や胸郭出口症候群などによる症状として、スライドでは次の5つが挙げられています。首・肩・腕の痛みやしびれがポイントです。
| # | 対象となる症状 |
|---|---|
| 1 | 首の痛み |
| 2 | 肩の痛み |
| 3 | 腕の痛み |
| 4 | 手や腕のしびれ |
| 5 | 神経症状 |
痛み・しびれの原因を調べるため、次の4つを確認します。「圧迫・伸展・しびれ・脈拍」とまとめて覚えます。①②は神経そのものへの刺激、③は斜角筋部(胸郭出口部)、④は血管(動脈)の評価にあたる点が区別のカギです。
| # | 検査内容 | 何をみているか(キーワード) |
|---|---|---|
| 1 | 神経根を圧迫して痛みが出るか確認 | 圧迫 |
| 2 | 神経を伸展させて痛みが誘発されるか確認 | 伸展 |
| 3 | 斜角筋を圧迫してしびれが出るか確認 | しびれ |
| 4 | 橈骨動脈の脈拍が弱くなるか確認 | 脈拍 |
頸部・胸部の検査で関連する病態として、スライドでは次の6つが挙げられています。胸郭出口症候群の関連疾患としてセットで覚えると、鑑別・評価・治療計画に役立ちます。
| # | 疾患・症候群 |
|---|---|
| 1 | 斜角筋症候群 |
| 2 | 頸肋症候群 |
| 3 | 肋鎖症候群 |
| 4 | 小胸筋症候群 |
| 5 | 過外転症候群 |
| 6 | 胸郭出口症候群 |
これらの検査は、症状を再現させることで陽性を判断する性質上、痛みやしびれを誘発するという前提があります。そのため、過度な負荷をかけず、適応を考えて慎重に行うことが大切です。スライドでは次の4点が示されています。
まとめとして、首・肩・腕の痛みやしびれは、神経圧迫・神経伸展・血流低下をチェックする、と押さえておきましょう。