肩関節痛とは、急性または慢性的に肩の痛みを訴える状態のことです。外傷などで急性に起こる場合と、肩関節周囲炎などの炎症で慢性的に起こる場合があり、国家試験ではこの2つの分類と代表疾患が問われます。症状の中心は疼痛+運動障害で、検査はX線・CT・MRIを用いて原因を調べます。
| 読み方 | かたかんせつつう |
|---|---|
| 定義 | 急性または慢性的に肩関節の痛みを訴える状態 |
| 分類 | 急性肩関節痛/慢性肩関節痛 |
| 主な原因(急性) | 外傷(肩関節脱臼・肩鎖関節脱臼)、外傷または疲労(腱板炎・肩峰下滑液包炎・動揺性肩関節症)、外傷に無関係なもの(急性関節炎) |
| 主な原因(慢性) | 肩関節周囲炎、腱板炎、肩峰下滑液包炎、関節リウマチ、結核性肩関節炎など |
| 主な症状 | 肩関節の疼痛、運動障害(肩が上がらない・動かしにくい) |
| 検査 | X線検査、CT検査、MRI検査 |
| 治療 | 原因疾患の治療(脱臼・急性関節炎)/対症療法(消炎鎮痛薬・湿布薬・理学療法) |
肩関節痛とは、急性または慢性的に肩の痛みを訴える状態を指す主訴の一つです。肩関節は人体で最も可動域の広い関節であり、そのぶん構造的に不安定で、外傷や炎症の影響を受けやすい部位です。
つまり肩関節痛を考えるときは、まず「急なケガによるものか」「じわじわ続く炎症によるものか」を切り分けることが出発点になります。
国家試験でもっとも重要なのが、この急性/慢性の分類と原因疾患です。急性肩関節痛はさらに3つに細分されます。
一方、慢性肩関節痛は肩関節周囲炎(いわゆる五十肩)が代表格で、そのほか腱板炎・肩峰下滑液包炎・関節リウマチ・結核性肩関節炎などが挙がります。腱板炎と肩峰下滑液包炎は急性・慢性の両方に登場する点に注意してください。
| 分類 | 下位分類 | 代表的な原因疾患 |
|---|---|---|
| 急性肩関節痛 | ①外傷に伴うもの | 肩関節脱臼、肩鎖関節脱臼 |
| 急性肩関節痛 | ②外傷または疲労によるもの | 腱板炎、肩峰下滑液包炎、動揺性肩関節症 |
| 急性肩関節痛 | ③外傷に無関係なもの | 急性関節炎 |
| 慢性肩関節痛 | ― | 肩関節周囲炎(代表) |
| 慢性肩関節痛 | ― | 腱板炎、肩峰下滑液包炎 |
| 慢性肩関節痛 | ― | 関節リウマチ、結核性肩関節炎 |
肩関節痛の臨床症状は、原因疾患を問わず次の2本柱にまとまります。
一言でいえば「肩が痛くて動かしにくい状態」です。疼痛のために動かさなくなり、さらに拘縮が進んで運動障害が悪化するという悪循環にも注意します。
痛みのある肩関節に対して画像検査を行い、原因を調べます。国試では以下の3つを押さえます。
鑑別の流れとしては、まず外傷の有無を問診で確認し、X線で骨性病変(脱臼・骨折)を除外、続いてCT・MRIで腱板断裂や滑液包炎などの軟部組織病変を評価していきます。
| 検査 | 主に見るもの | 狙い |
|---|---|---|
| X線検査 | 骨・関節の形態 | 脱臼・骨折・石灰沈着の確認 |
| CT検査 | 骨の断層像 | 骨性病変の詳細評価 |
| MRI検査 | 腱板・滑液包などの軟部組織 | 腱板炎・腱板断裂・滑液包炎の評価 |
治療は原因によって変わります。大きく2つに分けて考えるのが整理のコツです。
まとめると、肩関節痛の治療は「原因疾患の治療」と「対症療法」の2本立てで考えます。
スライド最終ページのチェックリストがそのまま試験対策になります。
一発暗記フレーズは「急性は外傷、慢性は肩関節周囲炎」、そして「痛み+動かしにくさ」がポイントです。