関節可動域(ROM:Range of Motion)とは、関節を動かしたときに動かせる範囲のことです。四肢や体幹の関節を動かし、痛みなく・左右差なく・スムーズに動くかを確認します。国試では可動域を決める三因子(関節の構築学的因子・筋の収縮力・拮抗筋の伸展性)と、ROM検査の4つの目的が繰り返し問われます。
| 読み方 | かんせつかどういき(ROM:Range of Motion) |
|---|---|
| 分類 | 臨床医学総論/運動器の診察・徒手検査 |
| 定義 | 関節を動かしたときに動かせる範囲 |
| 対象 | 四肢・体幹の関節 |
| 決定する三因子 | ①関節の構築学的因子 ②筋の収縮力 ③拮抗筋の伸展性 |
| 検査の目的 | 制限因子の検索・障害程度の判定・治療計画の材料・経過の評価 |
| 観察ポイント | 痛みなく動くか/左右差はないか/スムーズに動くか |
| 表記例 | 肘関節屈曲 0〜150°、膝関節屈曲 0〜120°など角度で記録 |
関節可動域(ROM)とは、関節を動かしたときに動かせる範囲のことです。四肢や体幹の関節を実際に動かして、どこまでスムーズに動くかを確認します。
診察時のチェックポイントは次の3つです。
関節がスムーズに動くためには、次の3つの条件がそろっている必要があります。1つでも欠けると可動域制限が起こります。
| 条件 | 内容 | 満たされないと |
|---|---|---|
| 1. 関節の構造に問題がない | 骨・関節・靱帯などに異常がない | 変形性関節症、関節強直、脱臼などで制限 |
| 2. 関節を動かす筋力が十分 | 主動筋がしっかり働く | 筋力低下・麻痺で自動運動ができない |
| 3. 拮抗筋に十分な伸展性がある | 反対側の筋肉が硬すぎない | 筋短縮・拘縮で伸びず制限される |
関節可動域は、次の三因子によって決まります。国試ではこの3つの組み合わせがそのまま問われます。
| 因子 | 具体的な中身 | キーワード |
|---|---|---|
| ① 関節の構築学的因子 | 骨・関節・靱帯・関節包などの状態 | 関節そのもの |
| ② 筋の収縮力 | 関節を動かす主動筋の力 | 動かす筋肉 |
| ③ 拮抗筋の伸展性 | 反対側の筋肉の柔軟性 | 伸びる余裕 |
ROM検査は「なんとなく動かす」のではなく、目的をもって評価する検査です。目的は次の4つに整理できます。
| 目的 | 内容 |
|---|---|
| 1. 制限因子を調べる | 関節可動域を制限している原因(骨性・筋性・疼痛性など)を確認する |
| 2. 障害の程度を判定する | 可動域制限の強さ・重症度を評価する |
| 3. 治療計画の材料にする | 今後の治療方針を立てるためのヒントにする |
| 4. 評価手段にする | 治療前後の経過や変化を追い、効果を確認する |
ROMは「関節・筋力・柔軟性」で決まる。動かない原因を探して、治療計画に使う検査。