SLRテストは下肢伸展挙上テスト(Straight Leg Raising test)のことで、仰臥位で膝を伸ばしたまま股関節を屈曲させて下肢を持ち上げる徒手検査です。大腿後側の放散痛・坐骨神経痛・腰椎椎間板ヘルニアによる根性症状を確認する目的で行われます。国家試験では「膝を伸ばしたまま」「仰臥位」「坐骨神経」がそのままキーワードになる定番項目です。
| 読み方 | えすえるあーるてすと(下肢伸展挙上テスト) |
|---|---|
| 別名 | 下肢伸展挙上テスト/Straight Leg Raising test/ラセーグ徴候に類似 |
| 分類 | 徒手検査法(神経学的診察・腰下肢痛の検査) |
| 肢位 | 仰臥位(背臥位) |
| 手技 | 膝関節を伸展させたまま股関節を屈曲し、下肢を挙上する |
| 対象となる神経 | 坐骨神経(L4〜S1由来) |
| 目的・意義 | 大腿後側の放散痛、坐骨神経痛、腰椎椎間板ヘルニアによる根性症状の確認 |
| 陽性所見 | 挙上途中で大腿後側〜下腿への放散痛・疼痛が出現する |
| 陽性で疑う疾患 | 腰椎椎間板ヘルニア(L4〜L5、L5〜S1)、坐骨神経痛、ハムストリングス短縮 |
SLRテストは Straight Leg Raising test の略で、日本語では下肢伸展挙上テストといいます。仰向け(仰臥位)の状態で、膝を伸ばしたまま下肢を持ち上げて行う検査です。
手順は3ステップで覚えます。「仰臥位 → 膝伸展 → 股関節屈曲」の順です。
| 手順 | 内容 | ポイント |
|---|---|---|
| ① | 患者を仰臥位にする | 背臥位で全身の力を抜かせる |
| ② | 膝を伸ばしたまま股関節を屈曲する | 膝を曲げないことが最大のポイント |
| ③ | 足をまっすぐ伸ばした状態で上に持ち上げる | 疼痛が出た角度と部位を確認する |
SLRテストは、下肢を挙上することで坐骨神経を牽引・伸張し、神経根や神経幹の刺激症状を誘発する検査です。主に次の3つを確認します。
単なる腰痛(局所痛)か、神経根が関与する根性症状かを鑑別するのに役立ちます。
下肢挙上の途中で大腿後側から下腿にかけて痛みが走れば陽性です。陽性のとき疑う疾患は次のとおりです。
| 疑う病態 | 特徴 |
|---|---|
| 腰椎椎間板ヘルニア | 神経根圧迫による根性症状。SLR陽性の代表 |
| L4〜L5椎間板ヘルニア | L5神経根の障害を生じやすい |
| L5〜S1椎間板ヘルニア | S1神経根の障害を生じやすい |
| 坐骨神経痛 | 坐骨神経の走行に沿った放散痛 |
| ハムストリングスの短縮 | 神経症状ではなく筋の伸張による疼痛。鑑別が必要 |
国試ではSLRテストの肢位・手技・陽性所見・関連疾患がまとめて問われます。