関節炎とは、関節に起こる炎症のことで、痛み・腫れ・熱感・動かしにくさ(運動障害)を主な症状とします。急性期は炎症所見が強く、慢性期になると発赤・熱感が減る一方で関節変形(関節症)へ進むことがあるのが特徴です。血液検査・関節液検査・X線検査で炎症や関節破壊の程度を確認し、原因に応じた治療を行います。
| 読み方 | かんせつえん |
|---|---|
| 定義 | 関節に生じる炎症(局所反応) |
| 主症状 | 関節痛・腫れ(腫脹)・局所熱感・運動障害 |
| 炎症の徴候 | 腫脹・疼痛・熱感(発赤) |
| 主な原因 | 微生物・異物・化学物質・代謝異常・免疫異常・外力/寒冷/紫外線 |
| 血液検査 | 白血球↑・赤沈(ESR)↑・CRP↑ |
| 関節液検査 | 量の増加・粘稠度低下・混濁・色調変化 |
| X線所見 | 骨変形・破壊像・脱灰・骨硬化・関節裂隙狭小化 |
| 治療 | 固定・安静、氷冷・湿布、抗生物質、関節穿刺、ステロイド/ヒアルロン酸 |
関節炎は関節に起こる炎症で、関節痛・腫れ・熱感・動かしにくさ(運動障害)を主な症状とします。「なぜ起こるのか」「どう治すのか」を理解しておくことが大切です。
炎症は有害な刺激によって起こる局所反応です。関節炎では、この炎症が関節局所で生じます。炎症の代表的なサインは次のとおりです。
| 炎症の徴候 | 内容 |
|---|---|
| 腫脹 | 組織がはれる |
| 疼痛 | 痛みが出る |
| 熱感 | 局所が熱をもつ |
関節炎はさまざまな原因で起こります。スライドでは大きく次の要因が挙げられています。
関節炎では次のような症状がみられます。
| 症状 | 内容 |
|---|---|
| 腫れ(腫脹) | 関節がはれる |
| 関節痛 | 関節に痛みが出る |
| 関節液貯留 | 関節内に液がたまる |
| 局所熱感 | 関節局所が熱をもつ |
| 運動障害 | 関節が動かしにくくなる |
関節炎は経過によって所見が変化します。急性期は炎症が強く、慢性期になると炎症は落ち着きますが、関節変形などが進むため油断できません。慢性期は「関節症」の状態へ移行していきます。
| 項目 | 急性期 | 慢性期(関節症) |
|---|---|---|
| 炎症 | 強い | 落ち着く |
| 発赤・熱感 | 強い | 減る |
| 皮膚温 | 熱感 | 冷感 |
| 皮膚色 | ― | 蒼白 |
| 関節 | ― | 関節変形 |
関節炎の炎症の有無や程度は血液検査で確認します。炎症があると次の項目が上昇します。
背景に膠原病が疑われる場合は、自己抗体や免疫異常の有無を調べ、全身状態も確認します。関節だけでなく全身的な視点でみることが大切です。
関節穿刺で採取した関節液を調べると、関節の状態を評価できます。炎症があると次のような変化がみられます。
| 関節液の所見 | 内容 |
|---|---|
| 量の増加 | 関節液の量が増える |
| 粘稠度低下 | さらさらになる(粘り気が減る) |
| 混濁 | にごる |
| 色調変化 | 色が変わる |
X線検査では、病気のサインとして次の所見をチェックします。関節破壊や変形の程度を評価できます。
関節炎は症状に合わせて正しく治療します。早期治療で関節を守ることが大切です。
| 治療 | 目的・内容 |
|---|---|
| 固定・安静 | 関節を固定して動かさず休ませる |
| 氷冷・湿布 | 炎症や痛みをやわらげる |
| 抗生物質 | 感染がある場合に使用する |
| 関節穿刺 | 関節液を採取・注入し、診断・治療に役立てる |
| ステロイド・ヒアルロン酸 | 炎症を抑え、関節の動きをサポートする |