体の中には周期的なリズム(バイオリズム)があり、その中心が約24時間周期でくり返す日内リズム=サーカディアンリズムです。体内時計は視床下部の視交叉上核(SCN)にあり、光の情報を受けて睡眠・覚醒、体温、ホルモン分泌、心拍・血圧のリズムをつくります。国試では「体温は早朝に低く夕方に高い」「変動幅は約1℃以内」「メラトニンは夜に増加」などが定番の狙われ方です。
| 読み方 | ばいおりずむ(にちないりずむ) |
|---|---|
| 定義 | 体内で周期的にくり返される生体のリズム。中心は約24時間周期の日内リズム(サーカディアンリズム) |
| 体内時計の場所 | 視床下部の視交叉上核(SCN)/同調因子は光の情報 |
| リズムを示す代表項目 | 睡眠・覚醒、体温、ホルモン分泌、心拍・血圧 |
| 調節のしくみ | 睡眠・覚醒リズム(司令塔=脳幹網様体)が自律神経と内分泌を切り替える。覚醒時=交感神経優位、睡眠時=副交感神経優位 |
| 関与するホルモン | コルチゾール(副腎皮質ホルモン)=朝に多く夜に少ない/カテコールアミン(アドレナリン・ノルアドレナリン)=日中に多く夜に少ない/メラトニン=夜に多く朝に少ない |
| 基準値・数値 | 体温:早朝に低く夕方に高い、変動幅は約1℃以内(およそ36.5〜37.5℃の範囲)/睡眠深度は約90分周期/月経周期は約28日前後/心拍数は日中約90回/分前後・夜間約50回/分台まで低下 |
| 国試での狙われ方 | 体内時計の局在(視交叉上核)、体温の最低・最高時刻と変動幅、ホルモンの分泌ピーク時刻、ジェットラグ(時差ぼけ)の症状と対策 |
体の中には周期的なリズムがあり、これをバイオリズムといいます。とくに約24時間周期でくり返すリズムを日内リズム(サーカディアンリズム/概日リズム)と呼びます。
関連物質としてメラトニン(夜・睡眠)とセロトニン(昼・覚醒)が登場します。
体内時計の中枢は視床下部にある視交叉上核(SCN:suprachiasmatic nucleus)です。光の情報が目から視交叉上核へ伝わり、リズムがつくられて睡眠・覚醒の調節が行われます。
さらに睡眠・覚醒リズムは体のリズムの中心テーマで、脳幹網様体が「リズムの司令塔」として睡眠と覚醒を切り替え、そこから自律神経(心拍・血圧・体温などを調整)と内分泌(ホルモンの分泌をコントロール)へ広がっていきます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 体内時計の中枢 | 視床下部の視交叉上核(SCN) |
| 同調させる刺激 | 光の情報(目から入る) |
| 睡眠・覚醒の司令塔 | 脳幹網様体 |
| 下流の調節系① | 自律神経(心拍・血圧・体温などを調整) |
| 下流の調節系② | 内分泌(ホルモン分泌をコントロール) |
昼は活動モード(交感神経優位)、夜は休息モード(副交感神経優位)。この切り替えによって体のリズムが整います。
| 時間帯 | 優位な自律神経 | 体温 | 心拍数・血圧 |
|---|---|---|---|
| 覚醒(昼・活動時) | 交感神経(活動モード) | 高い ↑ | 高い ↑ |
| 睡眠(夜・休息時) | 副交感神経(休息モード) | 低い ↓ | 低い ↓ |
体温は1日の中でリズミカルに変化し、早朝に最も低く、夕方に最も高くなります。重要なのは変動幅が約1℃以内に収まる点です。
心臓も血管も体内時計に合わせてリズムをつくっており、心拍数・血圧はともに日中(活動時)に高く、夜間(睡眠時)に低くなります。
ホルモンの分泌量も1日の中で変動します。国試では「どのホルモンがいつピークか」が狙われます。
| ホルモン | 分泌パターン |
|---|---|
| 副腎皮質ホルモン(コルチゾール) | 朝に多く、夜に少ない |
| カテコールアミン(アドレナリン・ノルアドレナリン) | 日中に多く、夜に少ない |
| メラトニン | 夜に多く、朝に少ない(睡眠リズムに関係) |
時差のある地域へ移動すると体内時計と現地時間がズレ、ズレが大きいほど症状が強くなります。
対策のポイント:朝は太陽の光を浴びる/夜は明るい光を避ける/生活リズムを少しずつ調整/消化のよい食事で胃腸にやさしく/水分をしっかりとる。
日内リズム以外にも、体には周期の異なるさまざまなリズムがあります。
| 区分 | 周期 | 代表例 |
|---|---|---|
| 短いリズム | 数分〜数時間 | 睡眠深度(約90分周期)、心拍リズム、呼吸リズム |
| 長いリズム | 数日〜数か月〜数年 | 月経周期(約28日前後)、季節変化(春・夏・秋・冬)、体調の変化(気温・日照・ホルモンの影響) |