中枢神経系とは脳と脊髄のことで、末梢からの情報を受け取り、整理・統合して指令を出す「体の司令塔」です。その働きは①反射機能 ②感覚系の統合 ③運動系の統合 ④自律機能の統合 ⑤情動 ⑥高次神経機能の6つに整理されます。国試では「随意運動は大脳皮質から始まる」「自律機能の重要中枢は視床下部」「情動の中枢は大脳辺縁系・視床下部」「高次神経機能は前頭葉連合野」の対応が繰り返し狙われます。
| 読み方 | ちゅうすうしんけいけい |
|---|---|
| 定義 | 脳と脊髄からなる神経系。情報を受け取り、整理・統合して指令を出す |
| 脳の区分 | 大脳・間脳・中脳・橋・延髄・小脳 |
| 脊髄の区分 | 頸髄・胸髄・腰髄・仙髄 |
| 守るもの・支えるもの | 脳は頭蓋骨の中、脊髄は脊柱管の中/血管・グリア細胞・髄膜・脳脊髄液が保護・栄養・支持 |
| 主な働き(6つ) | ①反射機能 ②感覚系の統合 ③運動系の統合 ④自律機能の統合 ⑤情動 ⑥高次神経機能 |
| 情動の中枢 | 大脳辺縁系・視床下部(ほか視床・大脳皮質感覚野・大脳皮質連合野) |
| 国試での狙われ方 | 随意運動=大脳皮質から始まる/自律機能の重要中枢=視床下部/高次神経機能=前頭葉連合野/反射は意識と無関係 |
中枢神経系は脳と脊髄の2つからなります。脳はさらに6つ、脊髄は4つの部位に分けられ、名称の丸暗記が国試の第一歩です。
体のすべてをコントロールする“司令塔”として働きます。
| 区分 | 内訳 |
|---|---|
| 脳 | 大脳・間脳・中脳・橋・延髄・小脳 |
| 脊髄 | 頸髄・胸髄・腰髄・仙髄 |
中枢神経系は硬い骨に囲まれて厳重に守られています。脳は頭蓋骨の中、脊髄は脊柱管の中にあり、外から守られています。さらに神経細胞を支えるしくみが4つあります。
| 支えるもの | はたらき |
|---|---|
| 血管 | 栄養や酸素を届ける |
| グリア細胞 | 神経細胞を支える |
| 髄膜 | 外からしっかり保護する |
| 脳脊髄液 | クッション&老廃物を排出 |
中枢神経系は「末梢からの情報 → 中枢神経系で整理・統合 → 必要な指令を出す」という流れで働きます。主な働きは次の6つです。
反射は意識と無関係に起こる反応で、主に脊髄や脳幹で統合されます(例:食べ物が口に入ると唾液が出る、熱いものに触れると手を引っこめる)。感覚は体の内外からの情報が感覚神経で伝わり中枢神経系で処理され、思考・記憶・情動とも関係します。運動は「大脳皮質 → 脳幹・脊髄 → 筋肉」と伝わり、随意運動は大脳皮質から始まります。
| 働き | 流れ・中枢 | ポイント |
|---|---|---|
| 反射機能 | 刺激 → 脊髄・脳幹で統合 → すぐ反応 | 意識と無関係、すばやく自動で反応 |
| 感覚系の統合 | 体の内外の情報 → 感覚神経 → 中枢神経系 | 主な処理部位=大脳皮質の感覚野・視床・大脳辺縁系 |
| 運動系の統合 | 大脳皮質 → 脳幹・脊髄 → 筋肉 | 随意運動は大脳皮質から始まる/感覚情報・意欲・意思で調節 |
自律神経により無意識に体を調節する働きです。呼吸・循環・消化・代謝・内分泌・体温・排尿などが対象で、生命維持に重要です。関係する中枢は複数ありますが、特に視床下部が重要で、体温・水分・摂食・睡眠・ホルモン分泌などを調節します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主なはたらき | 呼吸・循環・消化・代謝・内分泌・体温・排尿 |
| 関係する中枢 | 脊髄・脳幹・視床下部・大脳辺縁系・大脳皮質連合野 |
| 最重要中枢 | 視床下部(体温・水分・摂食・睡眠・ホルモン分泌) |
情動とは、喜怒哀楽などの感情と、それに伴う身体反応を合わせたものです。感情が生まれる → 身体が反応する(血圧の変化・心拍数の変化・ホルモン分泌・表情の変化) → 脳のシステムを通じて処理される、という流れをとります。中枢は大脳辺縁系と視床下部が中心で、視床・大脳皮質感覚野・大脳皮質連合野も関与します。
高次神経機能は人で特に発達した大脳のはたらきで、前頭葉の連合野が重要です。学習・認識・抽象化・言語・判断・創造・注意などが代表例です。
| 項目 | 情動 | 高次神経機能 |
|---|---|---|
| 内容 | 喜怒哀楽などの感情+身体反応 | 学習・認識・抽象化・言語・判断・創造・注意 |
| 身体反応 | 血圧の変化・心拍数の変化・ホルモン分泌・表情の変化 | ― |
| 中枢 | 大脳辺縁系★・視床下部★・視床・大脳皮質感覚野・大脳皮質連合野 | 大脳、特に前頭葉連合野 |
一発暗記:中枢神経系は、『脳と脊髄で情報をまとめて、反射・感覚・運動・自律・感情・思考をコントロールする司令塔』