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上肢の脈管(動脈・静脈・リンパ)の走行と国試ポイントじょうしのみゃっかん

上肢の脈管は、鎖骨下動脈から始まり腋窩動脈・上腕動脈・橈骨動脈・尺骨動脈へと枝分かれしていく動脈の走行順序が国試で最頻出です。あわせて深静脈・浅静脈の分類や、上肢のリンパが集まる腋窩リンパ節の臨床的意義も一緒に押さえておきましょう。

上肢の脈管|上肢の脈管 1
読み方じょうしのみゃっかん
範囲上肢の動脈・静脈・リンパ管(手・前腕・上腕)
動脈の起始鎖骨下動脈(右:腕頭動脈から分岐/左:大動脈弓から直接分岐)
動脈の走行順序鎖骨下動脈→腋窩動脈→上腕動脈→橈骨動脈・尺骨動脈→浅掌動脈弓・深掌動脈弓
静脈の分類深静脈(動脈に伴走:上腕静脈・腋窩静脈など)と浅静脈(橈側皮静脈・尺側皮静脈・肘正中皮静脈)
リンパの集合先腋窩リンパ節が中心(乳房・胸壁のリンパも合流)
国試での狙われ方動脈の分岐順序・左右の鎖骨下動脈の起始差・血圧測定部位(上腕動脈)・脈拍測定部位(橈骨動脈)・採血部位(肘正中皮静脈)・腋窩リンパ節の臨床的意義

上肢動脈の全体の流れ(暗記の軸)

上肢を栄養する動脈は、体幹側から末梢側へ向かって名前を変えながら一本の道筋で走行する。国試ではこの順序を問う設問が非常に多いため、まず全体の流れを丸ごと暗記するのが最短ルートである。

順序動脈名備考
1鎖骨下動脈上肢動脈の起始
2腋窩動脈腋窩を通る
3上腕動脈血圧測定部位
4橈骨動脈・尺骨動脈肘窩で分岐、橈骨動脈は脈拍測定部位
5浅掌動脈弓・深掌動脈弓手掌で動脈弓を形成
上肢の動脈の流れ(全体図)
上肢の動脈の流れ(全体図)

鎖骨下動脈の起始 - 左右差に注意

鎖骨下動脈は上肢動脈の起始であり、左右で分岐元が異なる点が国試での定番の引っかけポイントである。

鎖骨下動脈の起始(右:腕頭動脈/左:大動脈弓)
鎖骨下動脈の起始(右:腕頭動脈/左:大動脈弓)

腋窩動脈・上腕動脈と血圧測定部位

腋窩動脈と上腕動脈は移行部が明確に定められており、臨床上の測定部位としても重要である。

段階内容
1腋窩動脈は腋窩を通る
2大胸筋下縁で上腕動脈になる
3上腕動脈は上腕二頭筋内側溝を下行する
4肘窩で橈骨動脈・尺骨動脈に分岐する
腋窩動脈と上腕動脈の走行(上腕動脈=血圧測定部位)
腋窩動脈と上腕動脈の走行(上腕動脈=血圧測定部位)

橈骨動脈・尺骨動脈と手掌の動脈弓

前腕から手掌にかけては、橈骨動脈と尺骨動脈がそれぞれ特徴的な役割を持つ。神経との伴走関係や動脈弓の形成もあわせて国試で問われやすい。

橈骨動脈・尺骨動脈と浅掌動脈弓・深掌動脈弓
橈骨動脈・尺骨動脈と浅掌動脈弓・深掌動脈弓

上肢の静脈 - 深静脈と浅静脈

静脈は走行の深さによって深静脈と浅静脈に分類される。特に浅静脈は採血・点滴で臨床的に重要である。

分類主な静脈特徴
深静脈腋窩静脈・上腕静脈・橈骨静脈・尺骨静脈動脈に伴走し体の奥を通る
浅静脈橈側皮静脈前腕の外側を走る
浅静脈尺側皮静脈前腕の内側を走る
浅静脈肘正中皮静脈肘の内側にあり採血で最もよく使われる
上肢の静脈(深静脈・浅静脈)
上肢の静脈(深静脈・浅静脈)

上肢のリンパと腋窩リンパ節の臨床的重要性

上肢のリンパは末梢(手・前腕・上腕)から集まり、腋窩リンパ節が中心的な集積所となる。乳房や胸壁のリンパもここに合流するため、臨床上非常に重要な部位である。

上肢のリンパ(腋窩リンパ節が中心)
上肢のリンパ(腋窩リンパ節が中心)
国試ポイント
① 鎖骨下動脈は右側が腕頭動脈から、左側は大動脈弓から直接分岐する(左右差が問われやすい)
② 動脈の走行順序は鎖骨下動脈→腋窩動脈→上腕動脈→橈骨動脈・尺骨動脈→浅掌動脈弓・深掌動脈弓
③ 鎖骨下動脈は第1肋骨外側縁で腋窩動脈に、腋窩動脈は大胸筋下縁で上腕動脈になる
④ 上腕動脈は血圧測定部位、橈骨動脈は手関節橈側で脈拍測定部位として触知される
⑤ 深掌動脈弓は主に橈骨動脈、浅掌動脈弓は主に尺骨動脈によって形成される
⑥ 肘正中皮静脈は浅静脈のうち採血で最もよく使われる部位であり、上肢のリンパは末梢から腋窩リンパ節へ集まり乳がん転移の好発部位として臨床上重要
📖 上肢の脈管をスライドで学ぶ(国試辞書) 図解スライドでサクッと復習