体幹の皮静脈は動脈と伴走せず網状に走り、胸壁・腹壁・会陰・背部でそれぞれ違う静脈系に合流するのが特徴。胸壁は奇静脈系→上大静脈、腹壁は臍を境に上下で流入先が変わる点、そして門脈圧亢進で生じる「メデューサの頭」や、上大静脈と下大静脈を結ぶ「椎骨静脈叢」は国試の頻出テーマ。
| 読み方 | じょうみゃく2(体壁・門脈側副路の静脈) |
|---|---|
| 範囲 | 胸壁・腹壁・会陰・背部の静脈および門脈圧亢進時の側副循環 |
| 胸壁静脈の系統 | 奇静脈・半奇静脈(奇静脈系)→上大静脈 |
| 腹壁静脈の系統 | 臍より上=上大静脈系、臍より下=下大静脈系 |
| 門脈圧亢進所見 | メデューサの頭(臍傍静脈の拡張・肝硬変で頻出) |
| 会陰深部静脈 | 内陰部静脈→内腸骨静脈 |
| 背部の側副路 | 椎骨静脈叢(外椎骨静脈叢+内椎骨静脈叢)=上大静脈と下大静脈を結ぶ弁の少ない側副路 |
| 国試での狙われ方 | 系統ごとの最終合流先(奇静脈系か上大静脈系か下大静脈系か内腸骨静脈か)を問う問題が頻出 |
皮静脈は動脈に伴走せず網状に走行するのが特徴。胸壁の主な静脈は最終的に奇静脈系を経て上大静脈へ流入する。
国試ポイント:胸壁静脈=奇静脈系→上大静脈
腹壁静脈は臍より上と下で流入先が異なる点が最大のひっかけポイント。
| 区分 | 関与する静脈 | 最終的な流入先 |
|---|---|---|
| 臍より上 | 胸壁静脈へ連絡 | 腋窩静脈・内胸静脈→上大静脈系 |
| 臍より下 | 浅腹壁静脈・浅腸骨回旋静脈 | 大腿静脈→下大静脈系 |
国試ポイント:臍より上→上大静脈系へ、臍より下→下大静脈系へ
門脈圧亢進症(肝硬変など)で出現する側副循環路の所見。
国試頻出:門脈圧亢進(肝硬変など)で、臍周囲の静脈が放射状に拡張する所見
会陰の静脈は浅層と深層に分かれる。
| 層 | 静脈 |
|---|---|
| ①浅層 | 外陰部静脈 |
| ②深層 | 内陰部静脈 |
| ③流入先 | 内陰部静脈→内腸骨静脈へ |
| ④静脈輪形成 | 肛門挙筋周囲で静脈輪を形成 |
国試ポイント:会陰深部=内陰部静脈→内腸骨静脈
背部の静脈は肋間静脈・腰静脈が奇静脈系へ流入するほか、脊柱周囲には椎骨静脈叢という重要な側副路が存在する。
椎骨静脈叢は弁が少なく血流の逆流が起こりやすいため、がん細胞などの転移経路として国試で重要視される。
国試頻出:椎骨静脈叢は弁が少なく、転移経路として重要!
胸は奇静脈、腹は上下に分かれる、肝硬変でメデューサ、会陰は内陰部、背部は椎骨静脈叢!
| 部位 | 系統 | 流入先 |
|---|---|---|
| ①胸壁静脈 | 奇静脈系 | 上大静脈 |
| ②腹壁静脈 | 臍上/臍下で分岐 | 上大静脈系/下大静脈系 |
| ③門脈圧亢進 | 臍傍静脈拡張 | メデューサの頭 |
| ④会陰の静脈 | 内陰部静脈 | 内腸骨静脈 |
| ⑤背部の静脈 | 椎骨静脈叢+奇静脈系 | 上大静脈⇔下大静脈(側副路) |