アフロの手アフロの手

女性生殖器の構造・働きと国試ポイントじょせいせいしょくき

女性生殖器は卵巣・卵管・子宮・腟・外陰部からなり、卵子の形成から受精・着床・胎児の発育までを一貫して支える器官群です。国試では卵巣が分泌するホルモンの種類、卵管の各部位の名称と受精部位、子宮内膜への着床、胎盤・臍帯の構造がセットで頻出します。

女性生殖器|女性生殖器 1
読み方じょせいせいしょくき
主な構成器官卵巣・卵管・子宮・腟・外陰部
卵巣の働き卵子の形成+女性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)の分泌
卵管の長さ・受精部位約11cm/受精は卵管膨大部で起こる
着床部位・時期子宮内膜/受精後約6〜7日で着床
臍帯の血管構成臍動脈2本(老廃物・二酸化炭素を運ぶ)+臍静脈1本(酸素・栄養を運ぶ)
国試での狙われ方卵巣→ホルモン、卵管→受精部位、子宮→着床部位という対応関係と、子宮外妊娠(卵管妊娠が約95%)が頻出

卵巣の構造とホルモン分泌

卵巣は卵子をつくり、女性ホルモンを分泌する臓器です。卵胞は原始卵胞→一次卵胞→二次卵胞→成熟卵胞(グラーフ卵胞)の順に発育し、成熟卵胞が破れて卵子が飛び出すことを排卵といいます。排卵後の卵胞は黄体になり、妊娠しなければ白体へと退縮します。

段階内容
原始卵胞→一次卵胞→二次卵胞卵胞が段階的に発育
成熟卵胞(グラーフ卵胞)排卵直前の卵胞
排卵成熟卵胞が破れて卵子が出ること
黄体(卵胞が発育する時期)エストロゲン:子宮内膜を厚くし女性らしい体を維持
黄体(排卵後=黄体期)プロゲステロン:子宮内膜を妊娠しやすい状態に整える
白体妊娠しないと黄体が退縮したもの
卵巣の働き:卵胞の発育過程とホルモン分泌
卵巣の働き:卵胞の発育過程とホルモン分泌

卵管の4区分と受精・子宮外妊娠

卵管は左右に1本ずつあり、卵巣と子宮をつなぐ長さ約11cmの細い管です。排卵された卵子を取り込み、受精を行い、受精卵を子宮へ運ぶ働きを持ちます。

部位特徴
①卵管采(らんかんさい)卵管先端の指状突起。卵子をキャッチして卵管へ導く=卵子を取り込むのは卵管采
②卵管膨大部卵管で最も広い部分。ここが受精の場(国試最頻出)
③卵管峡部子宮に近い細い部分。受精卵が子宮へ向かう通路
④子宮部卵管が子宮壁を貫く部分。ここから子宮腔へつながる
卵管の構造(4つの部分)と受精から着床までの流れ
卵管の構造(4つの部分)と受精から着床までの流れ

子宮・腟・外陰部の構造

子宮は胎児を育て、月経の通路となり、分娩時には産道となる器官です。子宮壁は内側から子宮内膜・子宮筋層・子宮外膜の3層構造で、着床部位は子宮内膜、分娩時に収縮するのは平滑筋である子宮筋層です。

構造ポイント
子宮内膜受精卵が着床する場所。月経で剥がれ落ちる
子宮筋層厚い平滑筋層。妊娠中に伸展し分娩時に強く収縮して胎児を押し出す
子宮外膜腹膜(漿膜)で覆われ子宮を保護
子宮頸部・子宮頸管子宮の出口。分娩時には約10cmまで開大
性交器・月経血の通路・分娩時の産道。乳酸菌(デーデルライン桿菌)で酸性に保たれ細菌感染を防ぐ
外陰部大陰唇・小陰唇・陰核(クリトリス=男性の陰茎に相当)・腟前庭・バルトリン腺(前庭大腺、粘液を分泌)
子宮・腟・外陰部の構造と子宮壁の3層構造
子宮・腟・外陰部の構造と子宮壁の3層構造

受精から着床、胚葉の分化

受精は卵管膨大部で起こり、受精卵は卵割を繰り返しながら桑実胚→胚盤胞となって子宮内膜へ着床します(受精後約6〜7日)。着床後の胚は3つの胚葉に分化し、全身のあらゆる器官のもとになります。

胚葉分化する主なもの・つくる器官
外胚葉神経系・皮膚・感覚器(脳・脊髄、皮膚、目・耳など)
中胚葉骨・筋・心臓・血管・腎臓(骨・軟骨、筋肉、心臓・血管、腎臓・生殖器)
内胚葉消化器・呼吸器・膀胱などの内臓(胃・腸・肝臓、肺、膀胱・尿道)
胚葉は全身の器官のもとになる(受精から胚葉形成までの流れ)
胚葉は全身の器官のもとになる(受精から胚葉形成までの流れ)

胎盤・羊膜・臍帯のしくみ

胎盤・羊膜・臍帯は胎児を育てる生命維持装置です。胎盤は母体と胎児の間で酸素・栄養・老廃物をやり取りする物質交換の場で、母体血と胎児血は通常直接混ざりません

構造働き
胎盤母体(酸素・栄養・水分・抗体)⇄胎児(二酸化炭素・老廃物・余分な水分)の物質交換の場
羊膜羊水を包む膜
羊水衝撃や圧力から胎児を守り、発育を助ける
臍帯(臍動脈2本)胎児の老廃物や二酸化炭素を運ぶ
臍帯(臍静脈1本)酸素や栄養を胎児へ運ぶ
胎盤・羊膜・臍帯の構造と母体・胎児間の物質交換
胎盤・羊膜・臍帯の構造と母体・胎児間の物質交換
国試ポイント
① 卵巣は卵子形成と女性ホルモン分泌の両方を担う臓器で、卵胞期はエストロゲン、排卵後の黄体期はプロゲステロンを分泌する
② 受精の場は卵管膨大部、卵子を取り込むのは卵管采(らんかんさい)=国試最頻出の組み合わせ
③ 着床部位は子宮内膜で、受精後約6〜7日で着床する
④ 子宮外妊娠(異所性妊娠)の約95%は卵管妊娠で、好発部位は卵管膨大部
⑤ 陰核(クリトリス)は男性の陰茎に相当する器官として狙われやすい
⑥ 臍帯は臍動脈2本+臍静脈1本で構成され、静脈が酸素・栄養を運ぶ点に注意(動脈は老廃物・二酸化炭素を運ぶ)
📖 女性生殖器をスライドで学ぶ(国試辞書) 図解スライドでサクッと復習