腎循環とは、腎臓に出入りする血液の流れのことです。腎動脈から流入した血液は糸球体毛細血管でろ過され、尿細管周囲毛細血管で再吸収・分泌を受けたのち腎静脈から流出します。国試ではRBF(腎血流量)約1.2〜1.3L/分、RPF(腎血漿流量)約600〜700mL/分、GFR(糸球体濾過量)約100〜120mL/分という3つの数値と、血圧80〜200mmHgで腎血流量がほぼ一定に保たれる自己調節が繰り返し問われます。
| 読み方 | じんじゅんかん |
|---|---|
| 定義 | 腎臓に流入・流出する血液の循環。血液をろ過して尿を生成する |
| 血液の経路 | 腎動脈(流入)→ 糸球体毛細血管(ろ過)→ 尿細管周囲毛細血管(再吸収・分泌)→ 腎静脈(流出) |
| 腎血流量(RBF) | 安静時 約1.2〜1.3L/分。心拍出量の約1/4 |
| 腎血漿流量(RPF) | 約600〜700mL/分(血液のうち血漿の流れ) |
| 糸球体濾過量(GFR) | 約100〜120mL/分。尿生成の基本となる重要な指標 |
| 自己調節 | 動脈血圧80〜200mmHgの範囲で腎血流量はほぼ一定。輸入細動脈の血管平滑筋が重要 |
| 国試での狙われ方 | RBF・RPF・GFRの数値と略語の対応、自己調節の血圧範囲、輸入細動脈の役割 |
腎臓は血液をろ過して尿をつくる臓器です。そのため大量の血液が出入りしており、その流れを腎循環と呼びます。
「ろ過は糸球体毛細血管」「再吸収・分泌は尿細管周囲毛細血管」という役割分担が国試の頻出ポイントです。
腎循環では3つの略語が問われます。RBFは腎血流(血液全体)、RPFは血漿、GFRはろ過された量と整理して覚えます。
| 略語 | 日本語 | 意味 | 基準値 |
|---|---|---|---|
| RBF | 腎血流量 | 腎臓を流れる血液の量 | 安静時 約1.2〜1.3L/分(心拍出量の約1/4) |
| RPF | 腎血漿流量 | 血液のうち血漿の流れる量 | 約600〜700mL/分 |
| GFR | 糸球体濾過量 | 糸球体でろ過される量 | 約100〜120mL/分 |
GFR=糸球体でろ過される量で、約100〜120mL/分です。輸入細動脈から糸球体に入った血液は、水や小さな物質がボウマン嚢へろ過されて尿のもと(原尿)となり、尿細管へ送られます。残りの血液は輸出細動脈から出ていきます。
腎臓には、動脈血圧が変化しても腎血流量をほぼ一定に保つしくみ(自己調節)があります。
グラフでは、80mmHg未満や200mmHgを超えると腎血流量は血圧に応じて変化しますが、その間ではほぼ水平(一定)になります。
血圧が上がったとき、そのままだと腎血流量も増えて尿量が増えすぎてしまいます。それを防ぐのが自己調節です。
つまり自己調節は体液の過剰な喪失を防ぐために重要であり、その主役は輸入細動脈です。