腎・尿管結石症は、腎臓または尿管に結石ができることで激しい疝痛発作や血尿などの症状を引き起こす病態です。結石の成分はシュウ酸カルシウム結石が約90%を占め、生涯罹患率は男性に多いとされています。国家試験では症状の放散部位や治療の流れが繰り返し問われるため、要点をしっかり押さえましょう。
| 読み方 | じん・にょうかんけっせきしょう |
|---|---|
| 好発 | 男性に多い(生涯罹患率:男性 約7人に1人、女性 約15人に1人) |
| 結石の主な成分 | シュウ酸カルシウム結石(約90%)。ほかにリン酸カルシウム結石・尿酸結石なども原因になる |
| 主な症状 | 疝痛発作(腰背部から下腹部への放散痛)、血尿、結石排出 |
| 随伴する症状 | 膀胱刺激症状(尿意切迫感・残尿感・頻尿)、悪心・嘔吐・冷や汗などの自律神経症状 |
| 検査所見 | 尿検査で血尿を確認。エコー検査・腎盂尿管膀胱造影検査で結石の有無や水腎症の有無を確認 |
| 自然排石の可能性 | 結石の約80%は自然に排出される |
| 治療 | 鎮痛薬で痛みを軽減し、飲水・点滴による水分補給で排石を促す。高カルシウム尿性結石はカルシウム制限・減塩、尿酸結石症はプリン体制限。自然排石がなければ体外衝撃波砕石術や内視鏡的手術を検討 |
| 再発予防 | 副甲状腺機能亢進症などの基礎疾患があると再発しやすいため、原疾患の治療が重要 |
腎・尿管結石症は、腎臓または尿管に結石ができ、痛みや血尿などの症状を起こす病態です。生涯罹患率は男性で約7人に1人、女性で約15人に1人とされ、男性に多いことが特徴です。
結石の成分としてはシュウ酸カルシウム結石が約90%と最も多く、ほかにリン酸カルシウム結石や尿酸結石なども原因となります。
| 結石の種類 | 割合・特徴 |
|---|---|
| シュウ酸カルシウム結石 | 約90%と最多 |
| リン酸カルシウム結石 | 原因の一つ |
| 尿酸結石 | プリン体の代謝異常などが関与 |
主な症状は疝痛発作、血尿、結石排出です。激しい痛みは腰背部から下腹部へ放散するのが特徴で、国試でも頻出のポイントです。そのほか膀胱刺激症状(尿意切迫感・残尿感・頻尿)や、悪心・嘔吐・冷や汗などの自律神経症状を伴うこともあります。
診断では特徴的な疝痛発作が重要な手がかりとなります。尿検査で血尿の有無を確認し、エコー検査や腎盂尿管膀胱造影検査で結石の有無や水腎症の有無を確認します。
治療はまず鎮痛薬で痛みを軽減し、飲水や点滴による水分補給で結石の排出を促します。結石の約80%は自然に排出されますが、自然排石がなければ体外衝撃波砕石術や内視鏡的手術を検討します。再発予防として、結石の種類に応じた食事療法も重要です。
| 治療・対策 | 内容 |
|---|---|
| 鎮痛薬 | 痛みを軽減する |
| 水分補給(飲水・点滴) | 結石の排出を促す |
| 体外衝撃波砕石術・内視鏡的手術 | 自然排石がない場合に検討 |
| 高カルシウム尿性結石への食事療法 | カルシウム摂取500mg/日以下、食塩5〜7g/日に制限し尿中カルシウム排泄量を減らす |
| 尿酸結石症への食事療法 | プリン体の摂取(レバー・魚卵・アルコールなど)を控える |
結石が排出されれば予後は良好で、痛みや血尿などの症状も改善します。ただし副甲状腺機能亢進症などの基礎疾患がある場合は再発しやすいため、原疾患をきちんと治療することが再発予防につながります。